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大河原克行のNewsInsight 第348回 パナソニックが「AI」企業への変革宣言、売上の3割をAI関連に - 楠見CEOがCES 2025開幕基調講演

マイナビニュース / 2025年1月8日 17時12分

松岡CEO自らも、Umiの初期バージョンを使用し、両親をサポートした経験を持ち、それを、「私の家族にとって、Umiはゲームチェンジャーであった」と表現してみせた。

また、Umiは、AARPと提携。高齢の親の世話をしながら、子供を育てる「サンドイッチ世代」のニーズを満たすことを狙うという。

AARPのMyechia Minter-Jordan CEOは、「AARPは、年を取っても自分の生き方を選択できることを支援する非営利団体である。AARPは、AgeTech Collaborativeを立ち上げ、その取り組みのひとつとして、Panasonic Wellと連携し、Family Wellness Innovation Challengeを推進。このなかで、家族介護者をサポートするテクノロジーを共同で開発した。Panasonic Wellとそのパートナーとの協力や創意工夫により、すべての家族の介護者の生活に目に見える違いをもたらすことができるだろう」と述べた。

Panasonic Goの推進において、重要な役割を担うのが、Anthropicとの戦略的パートナーシップである。

AnthropicのDaniela Amodei共同創業者は、「AnthropicのLLMであるClaudeは、パーソナライズされた顧客との接点を提供し、人間中心のAIによって、次世代の顧客体験を強化することができる。また、生産性の向上と、インテリジェントな意思決定をサポートすることで、職場の効率性も変革できる。そして、パナソニックが、社内でClaudeを使用することは、コラボレーションの未来を形づくるのにも役立つだろう。これにより、すべてのパートナー、すべてのビジネス、すべての顧客が、パナソニックが推進する未来に必要な製品、サービス、ツール、機能にアクセスできるようになる」とコメント。Panasonic Wellの松岡CEOは、「Panasonic Goでは、ビジネス全体でClaudeを活用するために、さらに大きな計画がある。今年中には、もっと多くのことを共有できる」と、今後のパートナーシップの拡大に含みを持たせた。

一方、キーノートでは、Blue YonderによるAIを活用したサプライチェーンマネジメントソリューションの変革についても言及した。

Blue YonderのWayne Usie CSOは、AIがサプライチェーンに影響を与える5つのポイントとして、サプライヤーや取引パートナーを含むサプライチェーン全体をエンドトゥエンドで可視化する「マルチエンタープライズエコシステム」、様々なサプライチェーンの役割に対応する自律型AIエージェントにより、反復的なタスクの解決や原因の分析、解決策の提案、意思決定の実行を行う「パーソナライゼーション」、AIによる予測を通じて需要と供給のバランスをとる「在庫管理」、AIを活用することで、より迅速な出荷を実現する「オンタイムデリバリー」、改善による効率化によって、資本を節約し、イノベーションと成長の機会を増す「資本コストの削減」をあげ、「Blue Yonderは、20年以上にわたってAI主導のソリューションを提供してきた。業界最大のデータサイエンティストチームを持ち、サプライチェーン技術に関する400件以上の特許と、1日あたり200億件の予測実績がある。Blue Yonderは、将来を見据えたソリューションを提供することができる」と述べた。また、「Panasonic Goを使用することで、グローバルサプライチェーンのために、よりスマートで、より安全で、より持続可能なソリューションを開発し続けることができ、AI主導のイノベーションをさらに拡大できる」とも語った。

キーノートの最後に、楠見グループCEOは、「持続可能な地球に対するパナソニックグループのコミットメントは揺るぎないものである。そして、AI主導のソリューションと、Panasonic Goによって、社会に対して、パワフルで、ポジティブな影響を与える変革をリードしていく」と述べたあと、「いま今がその時だ! 準備は整った!」と手を挙げて叫び、キーノートを締めくくった。
(大河原克行)



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