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大河原克行のNewsInsight 第348回 パナソニックが「AI」企業への変革宣言、売上の3割をAI関連に - 楠見CEOがCES 2025開幕基調講演

マイナビニュース / 2025年1月8日 17時12分

楠見グループCEOは、「私の家族が住む大阪でも、様々な方法で気候変動に対処している。ここには、3カ月前に生まれた私の初孫も住んでいる」と語り、「サステナビリティへの取り組みに終わりはない。なぜならば、私たち全員が、未来に対して責任を持っているからだ。子供や孫をはじめとした将来の世代が、健康的な環境を楽しむことを確実なものにするために、パナソニックグループは、イノベーションとサステナブルテクノロジーソリューションを通じて貢献していく」と述べた。

パナソニックをAI企業へと変える「Panasonic Go」

今回のキーノートで最大の発表となったのは、「Panasonic Go」である。

「Panasonic Go」は、AIを活用したビジネスへの変革を推進するグローバルな企業成長イニシアティブと位置づけており、2032年から始まるパナソニックグループの250年計画の第5節に向けて推進する取り組みになるという。

楠見グループCEOは、「Panasonic Goを推進するため、AI開発やプラットフォーム構築への投資、ソフトウェア開発人材の育成を進めるとともに、2035年までに、AIを活用したハードウェアやソフトウェア事業、ソリューション事業が、グループの売上全体の約30%を占めることになる」と述べ、「この変革は、多くの人が知っているパナソニックのすべてを変えることになる」と位置づけた。

パナソニックグループでは、業務効率化のためにAIアシスタントサービス「PX-AI」を世界約18万人のグループ従業員が利用しているほか、提供する製品やソリューションにも積極的にAIを活用。Blue Yonderでは、サプライチェーンの領域において、複数の独自言語モデルを用いたAIオーケストレーションを実現している。また、Blue YonderおよびPanasonic Wellにおいては、AI活用拡大に向けたプラットフォームの開発などに、北米市場だけで100億ドル以上の投資も行ってきたという。さらに、くらしの領域では、毎日10億人以上がパナソニックの製品を利用しているという顧客接点を生かしながら、AIエージェントなどの技術により、多様化する顧客ニーズにあわせたサービスを創出し、次の10億人にアプローチすることを目指すと語った。

また、「Panasonic Go」の推進に向けて、米Anthropicとグローバルな戦略的提携を結ぶことも発表した。同社のAIアシスタント「Claude」を活用。優れた推論能力や、複雑なトピックに対する深い理解、自然な会話における高い能力を生かし、パナソニックグループが製品を通じて接点を持つ10億人の顧客に対して、パーソナライズしたお役立ちができるとしている。

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