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『仮装大賞』はただの視聴者参加番組だと思ってない――全100回のレジェンドスタッフ・神戸文彦氏が語る出場者との特殊な関係性

マイナビニュース / 2025年1月13日 6時0分

○出場者たちが番組の方向を決めてくれた

――『仮装大賞』には初期の頃から参加されている常連さんもたくさんいらっしゃいますね。

例えば常連の三井(勝彦)くんの作品のように傾向が似てしまう、その場合どのように評価するか、意見が分かれますね。それを嫌がる人もいるんだけど、やっぱりリピーターがいないとこの番組は成立しないですよ。

第3回を正月にやった後、当時のプロデューサーの五歩一勇とハワイに行ったんです。そのとき、「リピーターを作らなきゃ、続かねえぞ」って話して、ハワイから出場者全員に年賀状を書いたんです。そしたら次も来てくれた。やっぱり常連さんはツボを知ってますから。それを初めて出る人に教えるのは難しいんです。

予選で何度落ちても、常連さんは予選に来てくれる。彼らは「スタッフに会いに来た」って言うんですよ。なぜなら、自分がスタッフだと思ってるからね。

――『仮装大賞』は、子どもからお年寄りまで年齢も様々で、個人でもグループでも参加できるというのが特徴だと思います。

それどころかプロのタレントさんも出られますからね。あらゆる人が出られる。萩本さん自体もそういう人だから。全く自由にどんな人とも普通に付き合えますからね。

――作品も様々な題材がありますね。

そう、何でもあり。ただ唯一ダメなのが「汚い」もの。ゴールデンタイムの番組ですから、観ていて人を不愉快にするものはダメなんです。

前回優勝したのは、「TikTok」をモチーフに仮装した父娘だったけど、僕は「TikTok」なんて分からないから、作品の良し悪しを若いスタッフに後は任せました。だけど、あの父娘が終わった後、手をつないで帰ったんです。その姿に感激したんです。

――素敵な親子でしたね。

『仮装大賞』は、最初にこういうものを作ろうって考えたのは日テレと萩本さんでしたけど、その後は運がいいんです。出場者が勝手に流れを作ってくれる。例えば、第1回に「蒸気機関車」が出てきて見本を見せてくれた仙台の関根さん。その次に先生が卒業記念に30人くらい引き連れて「花咲か爺さん」をやって、そこから団体が出るようになった。

その後は家族で子どもたちと一緒に出るようにもなった川上さん一家、松田さん一家。まだまだいっぱいいるけど全ての方々に感謝しています。僕たちも一生懸命考えているんだけど、出場者の人たちが番組の方向を決めてくれているんです。

●全部「先」を行く欽ちゃん
――そもそも神戸さんが萩本さんと出会ったのは?

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