1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

『仮装大賞』はただの視聴者参加番組だと思ってない――全100回のレジェンドスタッフ・神戸文彦氏が語る出場者との特殊な関係性

マイナビニュース / 2025年1月13日 6時0分

昭和44(1969)年、僕はすごく古いですよ。日本テレビに井原高忠という大プロデューサーがいらして、彼が欽ちゃんと仲良くて『ゲバゲバ90分』とかに出てもらったりしていたんです。僕は『ゲバゲバ』のディレクターとしてをた齋藤太朗の下でやっていたので、そこからの付き合いですね。

――萩本さんのすごさはたくさんあると思いますけど、特に感じるのはどんなところですか?

萩本さんは「テレビの先がまだあるって思わせてくれるのが『仮装大賞』だ」ってうれしいことを言ってくださるんだけど、あの方こそ、全部「先」なんですよ。僕は欽ちゃんとドラマをやったことがあるんです。「欽曜ドラマ」っていって。そのときに欽ちゃんが言ったのが「ドラマは全部“横”だから“縦”にしたい」って。部屋の中を平面に見せるのではなく、1階から3階までつくって階段で上り下りして縦に見せる。ドラマでクレーンを使ったのは初めてだと思います。それが『Oh!階段家族』というドラマ。発想が全然違うんです。

それからね、“意地悪”と“優しい”がいっぱいある。意地悪っていうと言い方は悪いけど、厳しい。愛情がなかったら言ってくれない。

――反省会が長いことでも有名ですよね。

そう言われてますけど、それを「反省会」ってとる人たちはダメなんですよ。欽ちゃんは言うんです。「神戸さん、みんなが帰りそびれるくらい帰れない番組だったら当たるよ」と。収録が終わった後、スタッフも出場者もみんながしゃべり合いたくなるような雰囲気を作った番組は勝つんですよ。

――その萩本さんが、第98回で「今回で私、この番組終わり」と勇退宣言をされました。その時はどう思いましたか?

辞めるとは言ったけど、(次の放送まで)1年あるから説得する猶予はあると思ってました。ただ、本当に欽ちゃんが辞めるんだったら、乃木将軍じゃないですけど、僕も一緒に辞めようと思ってましたよ。古い男とお思いでしょうが…。だって、第1回からずっと一緒にやってきましたから。

○坂上二郎さんと香取慎吾の共通点

――2002年から『仮装大賞』の司会に香取慎吾さんが加わりました。その経緯は?

その頃、萩本さんが疲れちゃったんです。それで辞める辞めないみたいなことになった。日テレ側はじゃあ、パートナーをつけましょうと。そしたら、相手は香取慎吾くんがいいんじゃないかと、編成にいた土屋(敏男)と当時のディレクター・古野千秋が言ってきてくれた。萩本さんも「慎吾ならいい」って言ったんじゃないのかな。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください