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琥珀色と魅惑の味わいが生まれる過程、ウイスキーの製造工程を理解する

マイナビニュース / 2025年1月31日 13時27分

画像提供:マイナビニュース

ここ数年、世界的なウイスキーブームが続いています。とりわけ日本産ウイスキーの人気はめざましく、高騰する価格と品薄状態がしばしば話題にのぼります。そんな中、ウイスキーに興味を持ち始めた人も多いでしょう。

でも、いざ意識して飲み始めてみると奥深い世界が待っていて、「どこから入ればいいか迷ってしまう」という声もよく耳にします。そこで本特集では、ウイスキーの基礎から、より深い知識まで、5回にわたって解説していきます。第3回は、琥珀色と魅惑の味わいが生まれる過程、ウイスキーの製造工程について紹介します。

ウイスキーが持つ香りや味わいの奥深さは、愛好家のみならず多くの人を魅了する要素です。この複雑な香りや味わいはどのように生まれているのでしょうか。ウイスキーを語るうえで欠かせない製造工程について詳しく見ていきましょう。

製造の流れそのものはどのウイスキーも基本的に同じですが、各工程のやり方やこだわりが違うことで、ウイスキーの個性が生まれるのです。国や地域ごとの特徴、独特な蒸留所の取り組みも含め、王道のスタイルからトリビアまでを紐解きます。愛飲しているウイスキーの銘柄がどのように生まれたかを知ると、より一層楽しめるようになるでしょう。

ウイスキーの代表的な製造工程は、大麦やトウモロコシなどの穀物を発芽させる製麦から始まります。そして糖化や発酵を経てアルコールを生成し、その後の蒸留、熟成によって風味をまとめ上げるのが一般的な流れです。

ウイスキーの種類や造り手によって材料が異なる

ウイスキーの原料は大麦などの穀物です。スコットランドのスコッチ・ウイスキーは麦芽(モルト)を主体にすることが一般的で、アメリカン・ウイスキーの王道であるバーボンでは、規定によって51%以上のトウモロコシを使用するというルールが定められています。おもに素材からくる特徴としては、スコッチは奥行きのある風味が生まれ、バーボンは濃厚な甘みやバニラのようなアロマが際立ちます。

大麦やトウモロコシ以外にも、小麦やライ麦を使う場合があります。小麦を使ったウイスキーは比較的ソフトな飲み口となり、ライ麦を使ったウイスキーはスパイシーさが強調されます。こうした違いを意識するだけで、銘柄を選ぶときの視点が増えていくのです。

原料の穀物は、ほとんどの蒸留所が製麦業者から購入していますが、最近は原点回帰ということで自社で育てた大麦を使う蒸留所が増えています。例えば、スコットランドのキルホーマン蒸留所では、アイラ島内で栽培された大麦を使用し、製麦、蒸留、熟成、瓶詰めまですべてを蒸留所内で行う「キルホーマン 100%アイラ」という製品をラインナップしています。

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