1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

自宅でもできる! ウイスキーテイスティング入門

マイナビニュース / 2025年2月2日 16時48分

グラスの内壁に残る液体の跡も見てみましょう。グラスの内側を伝って液体がどのように流れ落ちるかを観察すると、ウイスキーの特性を把握できます。脚がゆっくりと落ちる場合は、アルコール度数が高かったり、オイリーで重厚な特徴を持つ可能性が高くなります。すぐに落ちる場合は、さらっとした印象であることが多いです。

実際に口に含む段階では、少量を舌全体に転がすようにして味わいを確かめます。甘み、苦み、渋みなど、どの部分が強く感じられるかも面白いポイントです。ここでは、鼻から抜ける香りにも注目してみましょう。ノージングで受けたイメージとは異なる印象を感じることもあり、思わぬギャップがテイスティングの醍醐味にもなります。

最後に、飲み込んだ後に残る「余韻(フィニッシュ)」を堪能しましょう。後味に残る甘さや苦み、スモーキーさがどれくらい続くのか、あるいは一瞬で消えるのかなど、人によって感じ方はさまざまです。余韻が長いと複雑で奥深いウイスキーだという印象を持つ人が多い一方で、すっきりとしたキレの良さを好む人もいるため、一概にどれが優れているとは言えません。自分にとって心地よい後味を見つけるのも楽しみのひとつです。

慣れないうちは専門用語に縛られず、感じたままを表現することが上達の近道です。「フルーツのジャムみたい」「ほんのり薬草っぽい」など、ピンときた言葉でいいのです。テイスティングノートをつけると銘柄ごとの特徴を比較でき、回を重ねるうちに「これは前に飲んだあのウイスキーに似ているかも」といった発見もしやすくなります。備忘録的にSNSに投稿するのもいいですし、メモアプリにマイデータベースを作るのもいいでしょう。

大切なのは、五感をフルに使ってウイスキーを楽しむこと。難しく考えずに、自分が得た印象を素直に受け止めることで、ウイスキーの世界をより深く味わう一歩となるでしょう。

○公式テイスティングコメントから定番表現を学ぶ

ウイスキーの公式テイスティングコメントには、しばしばプロならではの独特な言い回しや専門用語が登場します。たとえば、バニラやキャラメルの甘みとか、熟したトロピカルフルーツの香り、トフィーやナッツのニュアンスといった、具体的で多彩なフレーバーの描写が盛り込まれています。

こうした表現は、一見すると専門用語ばかりに思えますが、基本的には実際に感じた味や香りを、比喩や具体例を用いて表現することがベースになっています。経験を積んだテイスターであれば、熟成に使われた樽の種類や産地を把握することで、より的確なフレーバーをイメージしやすいのは確かです。しかし、「これってレーズンやプラムみたい」「焚き火のような香りがする」と感じるなら、そのまま素直に表現すればいいのです。ウイスキーに正解や不正解はなく、自分がどう感じ取ったかこそが重要だからです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください