1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

今もう一度読みたい、湊かなえのデビュー作

NeoL / 2018年12月29日 16時59分

今もう一度読みたい、湊かなえのデビュー作



読むと嫌な気分になる後味の悪いミステリー=「イヤミス」の女王とも呼ばれる、湊かなえさんのデビュー作にして、小説推理新人賞、本屋大賞を受賞した衝撃作『告白』。



監督・中島哲也、主演・松たか子で映画化されているが、我が子を中学校内で亡くした女性教師役の松さんの「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」という独白も忘れられない衝撃だった。


そして原作となる『告白』は全6章で構成され、それぞれに語り手がいて、全員が一人称で心のうちを語っていく。


当然、意見が対立することもあるが、それはそのままに、語り手が「女性教師」から、「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わっていく。そうするうちに次第次第に、事件の全体像が浮き彫りにされていくのが、スリリングで本書の読みどころ。


少年犯罪や家庭内暴力、イジメなど、過激な内容や描写があり、結末も決してハッピーエンドとは言い切れない。その後味の悪さは、まさに女王の面目躍如といったところ。それでも本書を14歳で読んでいたらどうだったのだろう……と思ってしまう1冊。あえて今、14歳の自分を想像して読みたい。



『告白』
湊かなえ
双葉社
2808円
Amazon

関連記事のまとめはこちら


http://www.neol.jp/culture/

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください