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「自分らしく働く」を諦めないで! 自分の「やりたい仕事」と「強み」は、こうすれば見つかる

ニューズウィーク日本版 / 2024年3月5日 19時3分

印象的だったのは、世界各地からリモートで、プロジェクトベースで働く姿が具体的に描写されていたこと。当時は働き方改革の前で、長時間オフィスで働くことがよいという価値観が一般的。私も周囲の人もそこに息苦しさを感じていたし、ワークとライフの両立に対して焦りや葛藤を抱いていました。

だから、本書の描く未来図に衝撃を受けましたし、「時間や場所にとらわれない働き方」を広めたいという思いが強まりましたね。フリーランスで働きたい女性と企業とをつないで仕事のマッチングをするという、創業初期からのサービスにもつながりました。『ワーク・シフト』は、Waris立ち上げの原動力になった本なんです。

『ワーク・シフト』
 著者:リンダ・グラットン
 翻訳:池村千秋
 出版社:プレジデント社
 要約を読む

──最後に、田中さんの今後のビジョンについてお聞かせください。

ライフステージの変化に応じて、多様な働き方を柔軟に行き来できる社会をつくりたいと考えています。働く期間が長期化しているので、会社員として一社に勤め続けること自体が珍しくなっていくと思うんですね。転職やフリーランスになる期間もあれば、「サバティカル」という職務を離れた長期休暇をとるケースもある。このように主体的にキャリアを移行することを、Warisでは「キャリアシフト」と表現しています。

最近、「フリーランスだったが50代で会社員になった」という方に立て続けに3名お会いして、そういうのはとてもいいなと思ったんです。もう「35歳転職限界説」は過去のもの。売り手市場も相まって、40代、50代でも再就職や転職をする方は増えています。だから、挑戦したいというご本人の意思があれば、色々な可能性が広がっているのです。

そんななかで、Warisで行ってきた仕事のマッチングや成長を支援するリスキリングの事業だけでなく、多様な選択肢をお伝えしながら、一人ひとりのキャリアシフトを支援していけたらと思います。

田中美和(たなか みわ)

株式会社Waris共同代表/一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会理事/国家資格キャリアコンサルタント

慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、日経BPで編集記者として働く女性向け情報誌「日経ウーマン」を担当。取材・調査を通じて接した働く女性の声はのべ3万以上。女性が生き生き働き続けるためのサポートを行うべく独立し、2013年、多様な生き方・働き方を実現する人材サービス企業Warisを創業し共同代表に(現在ベネッセグループ入り)。フリーランス女性と企業との仕事のマッチングやリスキリングによる女性の就労支援に取り組む。最近では女性役員紹介事業を通じて意思決定層の多様性推進にも尽力。X(旧Twitter):@Miwa_Tanaka57

◇ ◇ ◇

flier編集部

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