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10歳のとき、命を懸けた「冷たい社会への復讐」を誓った...泉房穂氏が語る、成功を導く成功を導く「力の源泉」

ニューズウィーク日本版 / 2024年3月28日 18時36分

私は前向きすぎる人間なので、朝起きただけで幸せを感じるんです。「朝だ! 生きてる!」って。この自分を使って今日一日何をしよう。そうして、自分のなかの可能性を信じているんですね。

──グロービスの代表(堀義人さん)も「可能性を信じる」ということばをいつも語っています。グロービスは彼が20代後半〜30代の時期につくった組織ですから。やればできるということは私も強く思います。

まったく同感です。そのことばに補足するなら、「やればできる」だけでは足りなくて、「どうすればできるか」まで考えないといけません。何かを成すなら、願望レベルで止まらず、どういった道を行くのか、何がいるのかきちんと逆算して決断していく。目標が達成できないのは、「こうなればいいな」という抽象的な地点で終わっているから。その違いはとても大きいと思います。

──泉さんは、そうして人生ひと段落ついたということですが、これから先の3、40年で取り組んでいきたいことはありますでしょうか。

今後は、横展開、縦展開、未来展開という3つの展開を考えて発信していきたいです。

まず横展開は、「明石でできた政策はほかの街でもできますよ」ということです。私のやり方を政策面でも選挙面でもほかの地域に応用していって、実現可能であることを証明していきます。

縦展開は、「明石でできたことは国ではもっと簡単にできますよ」ということです。国のほうがお金も使えるし、方法にも広がりがありますから。国民と向き合った政策をとるよう、国を促していきたいです。

最後の未来展開は、私が10歳で将来を誓ったように、いまの子どもたちにも「社会は変えていけるんだ」という実感が持てるようなメッセージを、しっかり伝えていくことです。

この『社会の変え方』は、社会は変えられる、あきらめるなというメッセージを込めた点で、この3つの展開すべてが関係しています。若い世代がこれからを考えるためのヒントにも、ビジネスの世界でがんばっている方の励ましにもなっている本なので、ぜひお読みいただけるとうれしいです。

泉房穂(いずみ ふさほ)

1963年、兵庫県明石市生まれ。東京大学教育学部卒業。NHKディレクター、弁護士を経て、2003年に衆議院議員となり、犯罪被害者等基本法や高齢者虐待防止法などの立法化を担当。2011年に明石市長に就任。特に少子化対策に力を入れた街づくりを行う。2023年4月、任期満了に伴い退任。主な著書に『社会の変え方』(ライツ社)、『子どものまちのつくり方』(明石書店)ほか。

◇ ◇ ◇

flier編集部

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