「パラトライアスロン」に、泳げないところから挑戦した高橋勇市と、20年ぶりに泳ぎ始めた伴走者
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2022年1月13日 22時6分
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(12月30日放送)にパラ陸上伴走者・パラスポーツメッセンジャーの中田崇志が出演。伴走者としての日常、またパラ競技への想いについて語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。12月27日(月)~12月31日(金)のゲストはパラ陸上伴走者・パラスポーツメッセンジャーの中田崇志。4日目は、伴走者としての日常、またパラ競技への想いについて—
黒木)2021年、東京パラリンピックに向けて、パラトライアスロンの伴走者としての挑戦もされました。トライアスロンで伴走されるということは、中田さん本人も気合いが入ったのではないですか?
中田)そうですね。水泳は20年くらいやっていなかったのです。でも、高橋さんから、「コロナ禍で一緒に練習してくれる人が見つからない」ということ聞いて、「では私がやろう」と思って泳ぎ始めました。本当に久しぶりに泳ぎ始めました。
黒木)でも子どものころやっていらっしゃるから泳ぎは得意なのではないですか?
中田)昔は得意でした。しばらく泳いでいないので、水泳の筋肉はなくなっていたのですけれど、高橋さんをサポートしたいと思い、朝から4000メートル~5000メートル泳ぐような生活にがらりと切り替えました。
黒木)すごい。
中田)トライアスロンスクールがあって、そこに通って練習しています。
黒木)実際の競技はどのくらい泳ぐのですか?
中田)実際の競技では750メートル泳ぎます。そのあとに自転車が20キロ、ランニングが5キロとなっています。
黒木)そして1500メートルでは3分台をキープなさって。
中田)いろいろなことをやっています。
黒木)でもお仕事しながらではないですか。残業で遅くなってとレーニングできないときには、手前の駅で降りて走っていらっしゃるのですって?
中田)そうです。いくつか前の駅で降りて、だいたい家まで15キロくらい、ジョギングで帰る日もあります。
黒木)残業のあとでしょう?
中田)はい。もう気持ちがすっきりします。
黒木)余計疲れるのではないかと思ってしまうのですけれど。
中田)そう言われるのですけれど、私たちは本当に身体を動かすのが好きで、それをやることで選手の支えになれると思うと、気持ちが盛り上がって来るのです。1日の最後のいい締めになります。
黒木)本当に元気でいないといけませんね。
黒木)パラリンピックのトライアスロン、パラトライアスロンなのですけれど、陸上だとロープ、水泳だと足につける、何と言うのでしたっけ?
中田)伴泳ロープですね。
黒木)伴泳ロープ。そして自転車は一緒に漕ぐ。
中田)2人乗りのタンデム自転車。よく観光地にあるような2人で乗れる自転車の競技用があります。
黒木)それでどのように声をかけるのですか? もう漕いでいますよね。
中田)上りに入るとペダルが重くなるので、「上り坂があと何メートル先にあるよ」と言います。そこに向けて心の準備をして上がって行って、長い下りがあれば、「ここから1キロくらい下るから、回転をしっかり上げて休んで行こうか」などと言って走っています。
黒木)陸上だけではなく、トライアスロンにも挑戦なさる中田さんもすごいですけれども、トライアスロンに挑戦しようと思われた選手もすごいですよね。
中田)高橋さんは3年前まで泳げなかったそうです。
黒木)え!?
中田)泳げなかったのですけれど、東京パラリンピックでトライアスロンに高橋さんの部門である視覚障害部門ができると聞いて、「それならもう1度、パラリンピックに出られる」と思って泳ぎ始めたそうです。
黒木)高橋勇市選手って泳げなかったのですか!?
中田)そうです。そこからの努力を聞いていたので、私も高橋さんから声をかけられたときに、「水泳はできません」などとは言えなかったのです。昔泳いでいたので、泳げなかった高橋さんが泳げるようになったのだから頑張ろうと思いました。
黒木)本当に新たな挑戦を繰り返していらっしゃるのですね。
中田)高橋さんはいつもチャレンジをしていて、2004年から17年間、私の新しい刺激をくれています。
中田崇志(なかた・たかし)/ パラ陸上伴走者・パラスポーツメッセンジャー
■1979年・宮城県仙台市出身。
■中学時代に陸上競技を始め、大学時代には日本インカレ・3000m障害で7位入賞。
■東京学芸大学卒業後、NTTデータに勤務しながら、陸上競技を継続。
■2003年にパラ陸上長距離の伴走に取り組む。
■2004年、高橋勇市選手と共にアテネパラリンピックに出場。マラソンで優勝。
■2012年、ロンドンパラリンピックでは、和田伸也選手と共に出場。5000mで長距離立位初となる銅メダルを獲得した。
■2021年の東京パラリンピックでは、パラ陸上にかかわるきっかけとなった髙橋勇市とともにパラトライアスロンの伴走者として出場を目指した。
■パラ陸上における百戦錬磨の伴走者であり、パラ陸上のスペシャリストである。
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