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沖縄本島の11ダム 61日ぶりに貯水率増加 わずか0.1ポイント増加の43.7% 断水への懸念続く

沖縄タイムス+プラス / 2024年3月2日 11時10分

(資料写真)赤土がむき出しになった福地ダム=2月29日午後3時19分、東村川田(竹尾智勇撮影)

 沖縄県内29市町村の給水源となる本島内11ダムの貯水率が2日、1月1日以来、61日ぶりに増加に転じた。2月28日~3月2日にかけて沖縄本島地方に雨が降ったためとみられる。ただ、前日からの増加幅はわずか0.1ポイントで、渇水の解消にはつながっておらず、断水の回避に向けて引き続き節水が求められている。

 貯水率は2日午前0時現在で43.7%と、平年値を31.5ポイント下回る。

 県内では昨年9月からの少雨傾向でダム貯水率の低下に歯止めがかからない。特に今年1月以降は少雨が顕著で、ダム流域の降雨量は平年比で1月約2割、2月約4割。山が乾いているため、ダム流域に降った雨量のうち1割程度しかダム湖に流れ込まない状況となっている。

 貯水率は年末年始に降った雨で1月1日に0.1ポイント増加したが、3日以降は1日当たり0.3~0.4ポイントずつの減少が続き、2月28日には過去10年の最低値を更新した。

 貯水率が回復するには継続的なまとまった雨が必要になる。沖縄気象台によると、3日は晴れ、4~6日は曇り一時雨が降る予報。7、8日にはふたたび曇りや晴れとなり、ダム水の増加は見込めない。

 少雨が続けば4月中旬ごろ、貯水量が、過去に夜間断水の目安とした水準まで低下することが予想される。梅雨時期までは例年、平年並みに雨が降っても貯水率が低下する傾向にある。平年5月10日ごろの梅雨入りまで、節水への協力が必要となる。(政経部・東江郁香)

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