沖縄は、もう海開き 今の時期から気を付けたい「非常に強い」紫外線

 

　3月といえば、本州では桜の時期ですが、沖縄ではひと足早く海開きのシーズンです。3月16日（土）に「日本最南端！　八重山の海びらき2024in石垣島」が行われました。

　沖縄ではおなじみのイベントとなっていますが、海開きの日が寒いと気合を入れて海に入る様子が報道されます。今年の海開き当日の石垣島の天気は晴れ、最高気温は25.8℃で暑いくらいの気温となりました。では、実際の海水温は何℃なのでしょうか？

海開きの海面水温

　石垣島で海開きをした日の海面水温の分布を見てみますと、沖縄本島周辺や南北大東島周辺は21℃くらい、宮古島、石垣島の周辺は23℃前後でした。

　海は陸地に比べて暖まりにくくて冷めにくい性質のため、海面水温のピークは、気温のピークよりもおよそ1カ月から2カ月遅れとなります。

「水着の上からTシャツ」には訳がある

　沖縄では3月から気を付けたいのが紫外線。那覇、宮古島、石垣島の3月の昼前後のUVインデックスは、非常に強いとなっています。

　UVインデックスとは紫外線が人体に及ぼす影響の度合いを分かりやすく示すために、紫外線の強さを指標化したものです。

　この時期から油断をせず、日焼け止めクリームや帽子、日傘などで紫外線対策を行いましょう。「沖縄の人は水着の上からTシャツを着て泳ぐ」と言われていますが、沖縄では日差しが強烈で、日焼けを防ぐためです。私自身もそうやって育ってきました。これも沖縄あるあるですね。

4月上旬にかけて雲が広がりやすく

　那覇の4月7日（日）にかけての天気と気温の予想を見てみますと、3月26日（火）にかけては晴れ間があるものの、3月27日（水）以降は曇りの日が多い予想となっています。最高気温、最低気温ともに平年よりも高い見込みです。

　これは、暖かく湿った空気が入りやすくなってくるためです。特に、3月29日（金）前後は、前線が通過する予想で、雨や風が強まりそうですので、荒れた天気に注意が必要です。

今週末は広く晴れ

　3月23日（土）は、沖縄地方は、高気圧に覆われておおむね晴れる見込みです。高気圧から湿った空気が入る先島諸島は雲が広がる時間もありますが、天気の大きな崩れはないでしょう。

　3月24日（日）は県内全域で広く晴れて、最高気温は本島や久米島で27℃予想、大東島は26℃、宮古島や石垣島では27℃くらい、与那国島は26℃、西表島は28℃予想です。

　各地で4月下旬から5月上旬ごろの気温となりそうです。紫外線も強まりそうですので、しっかり対策をしていきましょう。

崎濱綾子
気象予報士/防災士（株式会社ウェザーマップ）
　沖縄県宜野湾市生まれ。ミスはごろもとして地元の観光大使を務める。RBC琉球放送でラジオ・テレビのリポーター、QAB琉球朝日放送で気象キャスターを担当。2005年に沖縄初の女性気象予報士となる。2005～2016年3月までRBC琉球放送の夕方のニュース番組で月～金曜日の気象キャスターを担当。2016年4月から東京の本社で勤務。Yahoo!ニュース動画出演・記事執筆を担当。Yahoo!ニュースエキスパート。好きな天気現象は、夏至南風（カーチーベー）。