BAEシステムズ 米海軍5インチ砲Mk45のMod4改修分を出荷
おたくま経済新聞 / 2019年7月24日 14時0分
5インチ砲Mk45Mod4を発射する駆逐艦スプルーアンス(DDG-111)(Image:U.S.Navy)
BAEシステムズは2019年7月22日(現地時間)、受注したアメリカ海軍の5インチ砲Mk45のアップグレード改修のうち、最初の5門を出荷したと発表しました。これは既存のMod2仕様を最新のMod4仕様にするもので、最大射程距離の延長が図られます。
アメリカ海軍の主力艦載砲であるMk45。海上自衛隊でも、あたご型以降の護衛艦に主砲として採用されています。アメリカ海軍では1971年から最初期型Mod0の採用が始まりました。
砲は自動装填式になっており、砲塔下部の回転式弾倉に600~680発装填可能。1分間に16~20発の連射性能があります。
現在の最新型は、海上自衛隊でも使用されている62口径長のMod4。旧来の54口径長(約6.9m)より長い310インチ(約7.9m)の砲身を持ち、ステルス性を考慮した角ばった砲塔となっているのが外見上の相違点です。アメリカ海軍ではアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の31番艦、ウィンストン・S・チャーチル(DDG-81)以降と、近代化改修が行われたタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦6番艦のバンカーヒルに装備されています。
Mod4では砲の基部も強化され、旧来よりも50%高い発射エネルギーを許容するため、延長された砲身と合わせて有効射程距離が延伸しました。コントロールシステムもデジタル化されており、タッチパネルで操作する形に変わっています。
今回の改修は、アメリカ海軍が総額7060万ドル(約76億4000万円)で実施するもの。古い艦に装備されているMod2をMod4に換装し、砲の仕様を揃えることで、弾薬の統一をはかります。
BAEシステムズのジョセフ・センフトル担当副社長は「Mk45は大口径艦載砲として定評ある製品であり、最新のMod4は先進的な弾頭を使用することができます。私どもは艦載砲における業界リーダーであり、ニーズに合わせた信頼性の高い製品を手ごろな価格で、現在、そして将来にわたって供給していきます」とコメントしています。
Mk45のMod4改修分はケンタッキー州ルイビルにある事業所で製造されます。Mod2装備艦は定期検査でドック入りした際に交換が行われ、すべての対象艦で改修が完了するのは2023年末になるとのことです。
<出典・引用>
BAEシステムズ プレスリリース
Image:U.S.Navy
(咲村珠樹)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
習政権、海軍力増強=創設75年で発展誇示―汚職、戦闘力に影響か・中国
時事通信 / 2024年4月23日 16時49分
-
イギリス最新戦車「チャレンジャー3」最後のプロトタイプ納入へ 何両造って運用はいつまで?
乗りものニュース / 2024年4月23日 11時12分
-
「ガンタムのビームライフルは戦艦主砲に匹敵」…ならば「戦艦の主砲」の存在意義は?
マグミクス / 2024年4月23日 6時25分
-
日本も開発に参加! 艦艇発射型の迎撃ミサイル「SM-3」実戦で初めて使用される イラン製ミサイルを撃墜か
乗りものニュース / 2024年4月18日 15時12分
-
侵攻阻止の切り札か「大砲&ミサイル集中装備の巨大部隊」大分県に誕生! さらなる拡充の予定も
乗りものニュース / 2024年4月13日 12時2分
ランキング
-
1Z世代が選ぶ「ゴールデンウィークあるある」トップ10発表! - 「どこに行っても激混み」「結局家が落ち着く」「昼夜逆転」を抑えた1位は?
マイナビニュース / 2024年4月26日 16時27分
-
2「スマホから変な音する」奇妙な現象、7時間後に予期せぬ真相発覚 ネットずっこけ「そんなことある?笑」
よろず~ニュース / 2024年4月26日 18時20分
-
3【カルディ】見つけたら即ゲットして! 超人気商品「ウイスキープリン」は食べて驚く本格派スイーツ
オールアバウト / 2024年4月26日 20時35分
-
4ねんきん定期便の見込額に注意!年金から天引きされる4つのお金を知っておこう
オールアバウト / 2024年4月25日 21時20分
-
5【SNSで話題】エアコン冷房「室外機に濡れタオル」で節電になるのか - ダイキンが検証結果を発表
マイナビニュース / 2024年4月25日 9時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください