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ポルシェがボーイングと提携「空のタクシー」を共同開発

おたくま経済新聞 / 2019年10月12日 12時0分

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ポルシェとボーイングによる「空のタクシー」の想像図(Image:Porsche AG/Boeing)

 自動車メーカーのポルシェと航空機メーカーのボーイングは2019年10月10日(現地時間)、都市におけるプレミアムな空のモビリティ市場参入に関する覚書にサインし、共同で「空のタクシー」研究開発にあたると発表しました。

 慢性的な渋滞に悩まされる大都市の道路。それを打開する手段として注目を集めているのが、いわゆる「空のタクシー」と表現されるパーソナルな空の移動手段です。

 おおむね共通した特徴は、専門のパイロットを必要としない自動制御で飛ぶ、排気ガスを出さない垂直離着陸が可能な電動航空機。ポルシェとボーイング、そしてボーイングの子会社であるオーロラ・フライト・サイエンシズは共同で、この「空のタクシー」市場に乗り出します。

 ポルシェのセールス&マーケティング部門、デトレフ・フォン・プラテン氏は「ポルシェはスポーツカーのメーカーとしてだけでなく、プレミアムモビリティのリーディングブランドとしての将来を視野に入れています。長い目で見れば、それは3次元的な移動へと進化するでしょう。ポルシェとボーイング、2つのグローバルな会社はともに手を携え、将来その市場において主要な地位を占めることを目指します」と、今回の提携についてコメントしています。

 ボーイングの次世代研究開発プロジェクト、ボーイングNeXTを統括するスティーブ・ノードランド氏は「このコラボレーションは、両者の力を結集して、安全で効率的な新しいモビリティのエコシステムを開発し、プレミアムな都市航空モビリティを作り出すことを視野に入れています。ポルシェとボーイングはともに、持てる技術を注ぎ込み、世界中の都市航空モビリティ開発を加速させます」と、この提携がもたらす効果について語っています。

 ポルシェのコンサルティング部門による2018年の研究では、都市航空モビリティ市場は2025年以降、加速するという予測を立てています。同時にこの交通手段によって、人々はより早く効率的な移動を柔軟かつ低いコストで手に入れることができるとも示しています。

 ポルシェとボーイング、2社による「空のタクシー」はどのようなものになるのか。同時に公開されたイラストによると、翼をつけたスポーツカーのようなフォルムをしていますが、実機の誕生を心待ちにしたいところです。

<出典・引用>
ポルシェ プレスリリース
ボーイング プレスリリース
Image:Porsche AG/Boeing

(咲村珠樹)

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