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高血圧の人は“お花見”に注意? メリット&注意点を専門家が解説

オトナンサー / 2024年3月29日 8時10分

高血圧の人が注意すべきポイントとは?

 全国各地の開花予想が発表され、そろそろ、桜の季節が到来しそうです。そんな中、「治療アプリ」を研究開発・製造販売する医療機器メーカー「CureApp」が、高血圧・脳卒中の疫学および臨床研究を行っている福岡大学医学部の衛生・公衆衛生学主任教授で医師の有馬久富さんによる高血圧とお花見との関係性を紹介しています。

 血圧は、普段は正常値でも緊張や我慢をしたり、脳がストレスを感じると自律神経が乱れるため、上がりやすくなるといわれています。そのため、「休息や睡眠、運動、食事などによってストレスを発散させ、環境を整えリラックスして過ごすことが大切」といいます。

 桜が満開に咲き誇る様子を臨むお花見は、緊張をほぐし「リラックス効果を高める効果が期待」できるということです。その理由については、「“桜色”といわれる優しいピンクは緊張をほぐし気持ちを和ませリラックスさせる色」「桜の葉の香りの成分である「クマリン」にはリラックス効果や血圧低下作用などの効能がある」と説明しています。

 花の観賞は、ストレスにより上昇した血圧やストレスホルモンの値が低下することが、心理的、生理的、脳科学的にも実証されています。

 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の研究では、「花の画像を見ることによって、ストレスにより上昇していた血圧が3.4%低下、ホルモンの値は21%低下することが確認」されたということです。ゆっくりと桜を見ながらする“お花見ウォーキング”は、運動不足の人や高血圧の人にもお勧めとのことです。

 また、“お花見”を楽しむ上で、高血圧の人に「寒暖差」「飲酒」「おつまみの選び方」の3つのポイントに注意してほしいと促しています。

 この時期は、日中は気温が高いですが、朝晩はまだまだ冷え込むことが多く寒暖差が生じます。日によっては10度ほどの寒暖差になることがあり、ライトアップされた美しい夜桜を見に行かれる時など、十分な防寒対策を行うようにするのがいいということです。

 飲酒については、過度のアルコール摂取は血圧を上昇させ高血圧の原因になります。ノンアルコール飲料なども取り入れて、飲み過ぎないように注意することが大切です。

“酒のお供”おつまみは塩分が高いものが多く、特に注意が必要ということです。減塩のおつまみなどを準備しましょう。なお、カリウムは塩分の排出に効果的といわれていて、緑色野菜、果物、海藻類などに多く含まれているということです。

 高血圧の治療は、「薬物療法(薬による治療)と非薬物療法(生活習慣改善)」があります。塩分のとりすぎや運動不足といった生活習慣の乱れが高血圧につながるため、日ごろから生活習慣を見直し、改善することが重要とのことです。

 また、一人で改善を継続するのが難しい時は「医師と一緒に取り組むことも一つの手です。薬が必要になった時や心配が生じた時も、医師に相談することで最適なアドバイスをもらうことができます」と伝えています。

オトナンサー編集部

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