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彼氏いない歴=年齢女子が結婚にたどりつくまで【40代からのオトナ婚・エミの場合#2】

OTONA SALONE / 2021年4月30日 21時31分

「今、オトナ独女に追い風が吹いている」

そんな明るいメッセージを掲げ、オトナ婚成功者の実体験を丁寧に記事化。人気を博したミナト薫さんの【40代からのオトナ婚 】をリバイバル配信。今回は【エピソード#3:エミの場合】の第2話です。

人生で初めてされた愛の告白に出した答えは?

初めて告白された時は、どんな気分だったんですか?

 

「”こんな私に告白をしてくれるなんて”という驚きというか、感動というか(笑)。実はこの時点で、私は3年間の予定でパリに留学することが決まっていたんです。幼い時からモードの世界に関心があったので、大学卒業後はパリでオートクチュールの服作りの勉強をしたいと考えていました。交際を申し出てくれた彼には、率直に3年間日本を離れることを伝え「ごめんなさい」とお断りをしました」

 

なるほど。それは仕方がないですね…

 

留学先のパリで味わったこの上ない孤独

エミさんはパリでオートクチュール組合が運営する専門学校に通ったり、刺繍の勉強をしたそうです。パリライフって、何だか憧れちゃいます!

 

「最高峰の技術を身につけるという点では、とても素晴らしい環境でした。でも、パリでは良いことばかりがあったわけではないんです」

 

えっ?いったい何があったんですか?

 

「パリでは人生でこれまで経験したことが無いような、この上ない孤独を味わいました」

 

エミさんは中学時代からフランス語を学んでいたため、言葉の壁はさほど感じなかったそうですが、所詮は外国人。フランスという国においては、部外者なんですね。人と深いやり取りを交わすことが難しかったと言います。

 

「当時は携帯もないし、ネットもない。あの時代でなければ味わえないような孤独を経験しました。

フランスはカップル文化なので、行動するときは2人が単位。孤独だった私は「恋人がいたらいいな」と感じたものです。もっと言うと「家庭が欲しい」と思いました」

 

でも日本人女性に近づいてくるフランス人男性の中にはお金目当て、体目当ての人がたくさんいたのだとか。

「そんな恋愛はしたくないと、私はかなり警戒していたと思います」

 

結局、エミさんはパリでは男性とおつき合いすることはありませんでした。

 

心の「居場所」を探し続けて

日本に帰ると、幸運にも某有名ブランドでの仕事が決まりました。エミさんはパリコレにも参加しているメゾンで、刺繍の仕事をすることになったのです。これで万事うまくいくと思ったら…

「就職して初めてわかったのですが”パリ帰りの25歳”という私の肩書は、マイナス要因でしかなかったんです。老舗のメゾンにしてみれば、色のついていない新人こそが理想。ブランドのテイストに合わせて、新人を染め上げていきたいんですね」

 

一緒に働いていたのは、この道、20年、30年というオバサマばかり。何か自分の意見を言おうものなら「反抗している」、黙っていると「何か言いなさい」と辛くあたられる日々が続いたそうです。

 

「職場では針のムシロ。では家で安らげるかというと、そうでもなくて…。私を可愛がってくれた母はパリ行きの前に他界し、父は再婚。父と継母がいる家に帰りたくなかった。仕事が終わって家の前まで到着しているのに、玄関に向かえなくて家のまわりを何周も何周もしていました」

 

聞いているだけで、胸がしめつけられます…。

 

≪編集者・ライター ミナト薫さんの他の記事をチェック!≫

 

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