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1月7日に七草がゆを食べるのはなぜ?「人日の節句」理由と由来は?

OTONA SALONE / 2022年1月5日 21時0分

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくおねがいいたします。さて、お正月はいかがでしたか? お正月行事も終えると7日目は「七日正月」です。この日は朝食に七草入りのお粥を食べて祝いますが、このお祝いのことを「人日(じんじつ)の節句」とも言います。ご存じない方も多いので、(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生にお聞きしました。

【連載/気品を身につけるシンプルな教え#28/人日の節句編】

 

 

そもそも日本には「桃の節句」「端午の節句」があるのは知られているけど他にも3つの節句がある

日本の節句は5つあり、これを「五節句」といいます。 五節句は、1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽です。 五節句の日は、1月7日を除いて同じ奇数が重なる日です。

 

1月1日の元旦は別格とされ、1月7日が「人日(じんじつ)の節句」として取り入れられています。この日は、七草粥を食べる日、と聞けば納得される方が多いと思いますが、「人日の節句」と聞いてもピンとくる人は少なくなっているのではないでしょうか?

 

「人日(じんじつ)の節句」とは?

正月7日は「七日正月」と呼ばれ、朝食に七草入りのお粥を食べて祝います。七草入りのお粥を食べて一年の豊作と邪気を祓い万病を除くと言われています。

中国では1月7日を人日と呼んで、七種類の野菜の吸い物をいただき、無病を祈る風習がありました。この風習が日本に伝わり、平安時代には宮中行事として定着していったと言われているのです。その後、江戸時代になると幕府の公式行事となり、一般家庭にも広まっていきました。
地域によって異なりますが、正月飾りを片づける日までの「松の内」最後の日に、この節句が行われてきました。

「人日(じんじつ)の節句」に七草がゆを食べるのはなぜ?

七草がゆを食べる風習は、青葉の少ない時期にビタミンを取り入れ、ごちそう続きで疲れた胃腸を整えるのにも適しています。
春の草や松の幹などの生命力あふれる植物からエネルギーを頂くという考え方ですが、その季節に咲く若葉を頂くことで、無病息災と長寿を願います。

 

七草がゆづくりは、六日の昼に七草を摘み、七日の朝に調理すること、草を刻むときはできるだけ大きな音を立てること、などが習わしとなっています。

 

まな板で刻むときに何かを唱えながら行っている姿をご覧になった方もいるかと思いますが、「七草なずな唐土の鳥が・・・・・・」と唱えているのを「七草囃子」といいます。地域によって多少違いがありますが、これには農作物を荒らす害鳥を追い払って豊作を願う意味が込められています。

お粥に入る「春の七草」ってどんなものがあるか

せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろの「春の七草」を入れます。

それぞれに作用があるので覚えておくのも淑女のたしなみですね。

✩せりは強い香りが食欲をそそります。
✩なずなは、ペンペン草とも呼ばれ、利尿・解熱作用を発揮。
✩ごぎょうは母子草ともいわれ、せきやノドの痛みを抑えると言われています。
✩はこべらは、山野に自生する越年草で、利尿作用を起こします。
✩ほとけのざは「仏の座」と書き、葉の丸い形が仏様の台座の蓮の花に似ていることからこの名がつけられ、高血圧を予防すると言われています。
✩すずなは、かぶのことで便秘予防に。
✩すずしろは、大根のことで、胃腸にやさしく消化を助ける作用があると言われています。

 

それぞれ邪気を祓い、無病息災を祈る意味が込められていますので、七草すべてそろえなくとも、手に入る数種類でお粥を作ってはいかがでしょうか。こういったお節句を大切にしていくことも日本女性として誇らしいことです。
皆さんの今年一年が健康で良いお年となりますようお祈りいたします。

 

 

 

≪エディター・ライター/(一社)日本プロトコール&マナーズ協会理事 高谷治美さんの他の記事をチェック!≫

 

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