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「さざんか」ではありませんよ。「石楠花」の読み方、知っていますか?

OTONA SALONE / 2022年2月9日 11時30分

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「石楠花」です。

「石楠花」の読み方は?

私は以前「石楠花」の字を見た時に「さざんか」と読んでしまったのですが、「さざんか」は「山茶花」と書きます。「山茶花」はツバキ科の植物で、散るときは花びらがばらばらに落ちるのが特徴です(「椿(つばき)」とよく似ていますが、「椿」は散るとき、花の頭ごとボトッと落ちます)。

一方「石楠花」はツツジ科の植物です。

まずは正解を見てみましょう。

正解は……

「しゃくなげ」です。「石南花」とも書きます。

「石楠花」は以下のような植物です。

ツツジ科の常緑低木の総称。高山に自生し、園芸用に栽培もする。葉は長い楕円(ダエン)形で光沢がある。初夏、紅紫色のラッパ形の花が枝先に集まって咲く。

出典元:シャクナゲ|言葉|漢字ペディア

4月下旬〜5月中旬にかけて、赤、白、黄、ピンクなど色とりどりの花が開きます。

「石楠花」の語源は面白く、元々「石南花」の漢名(中国での名称)が示していた植物は別の植物でした。和名(日本での呼び名)は誤用である「石南花」を音読みした「シャクナンゲ」の音が転じたものといわれています。

漢名の誤用が語源は他にも……

「石楠花」と同じような語源をもつ植物の漢字には「辛夷(こぶし)」があります。

「辛夷」は

モクレン科の落葉高木。山野に自生。早春、葉より先に芳香のある大きな白色の六弁花が咲く。

出典元:こぶし|言葉|漢字ペディア

という植物です。当てられている漢字「辛夷」は元々「モクレン」の漢名でした。なお「こぶし」という和名は花のつぼみが子どもの握りこぶしに似ていることからきています。

似ている花の見分け方の豆知識

「山茶花」と「椿」の違いのように、「辛夷(こぶし)」と「木蓮(もくれん)」にも見分け方があります。「木蓮」と呼ばれるものは花が紫色なので、見分けやすいですが、「ハクモクレン」と呼ばれる白い花をつけるものは遠目で見ると「辛夷」とよく似ています。

「辛夷」と「ハクモクレン」の見分け方は花の咲き方がわかりやすいです。「辛夷」の花が咲くときは、花びらは全開になり、四方八方に向いて花を咲かせます。一方「ハクモクレン」は、花びらが半開きで、上向きに花を咲かせます。実際に見てみると違いは一目瞭然です。

本記事をきっかけに、植物の漢字表記はもちろん、似ている植物の違いにも興味を持っていただけたら幸いです。

 

 

≪レビューライター 片山香帆さんの他の記事をチェック!≫

 

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