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我が子を、他の子と比べてしまって苦しい…そんな自分に嫌気がさしたときに【発達障害】(前編)

OTONA SALONE / 2024年11月27日 11時0分

東京で4人の子どもと暮らしているライター・岡本ハナです。長女はADHDと強迫性障害を併せ持ついわゆる発達障害児ちゃんです。

前回は、地方自治体の「子育て相談室」に電話したところ、職員さんから福祉サービスのひとつである「放課後等デイサービス」の利用をすすめられたことについて書きました。

 

今回はその続き。「放課後等デイサービス」は障害があったり、発達が気になる就学児の子どもが利用できるサービスです。

利用するためには、自治体で発行されている「受給者証」取得が必要です。そのため「指定障害児 相談支援事業所(相談支援事業所)」を予約することにしたのですが、当時ほとんど発達障害の知識のなかった私たちには、想像すらしていなかった世界が待ち受けていたのです…。

 

自分の子ども以外の発達障害児にはじめて会って 次ページ

自分の子ども以外の発達障害児に初めて会って

私たち親子が向かった指定障害児相談支援事業所は、自転車で20分くらいのところにありました。こぎれいなオフィス風の外観で、近くには運河もあり爽やかな雰囲気。放課後等デイサービスが併設されているため、今後通うことも視野に入れて見学と体験も兼ねていました。施設内に入ると…複数人の子どもたちが遊んでいるのですが、公園や児童館などで見る子どもたちが遊んでいる様子とはちょっと違う。

 

高学年くらいの女の子が大の字になって横たわっていたり、「あー」「うー」という言葉にならない声を発している子どももいる。イヤーマフをしている子どもは、頭を揺らしているのが落ち着くのか、ずっと止まらない。(今なら理解できますが、おそらく聴覚過敏だったのでしょう)

「今はちょうど自由時間なんですよ。お母さんがお話している間は、お子さんはここで一緒に遊びましょうね」

と、スタッフさん。自由過ぎる自由時間、長女がどう一緒に遊ぶのか少し心配なところはある…。

 

「放デイ(放課後等デイサービス)の見学は初めてですよね。ここは特別支援学校に通う子どもが多くいるので、同じ発達障害であっても、長女ちゃんとはちょっと様子が違うかもしれませんね」

心配しているのが顔にでてしまったようです。

実はこのとき、私は初めて自分の子ども以外の発達障害児、及び知的障害児と接したのです。そして思いました。

「もしかしたら、私は贅沢なことで悩んでいるのかもしれない」と…。

次のページへ▶▶我が子の障害は大したことないの?でも、そこに苦しみがあるのは事実で

 

 

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