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お金のプロって「1年で100万」どう貯めるんですか?FPタケイさんの場合

OTONA SALONE / 2018年5月1日 11時30分

お金のプロって「1年で100万」どう貯めるんですか?FPタケイさんの場合

OTONA SALONEでマネー記事を連載している3人のFPに、まったく同じ「1年で100万貯めてくださいと言われたら、自分ならどうしますか?」という質問しました。三者三様の貯め方ノウハウ、いったいどんな内容なのでしょう!1回めはタケイ啓子さんです。

私もファイナンシャルプランナー(FP)の端くれ。毎月の収支はそれなりに均衡を保ち、貯蓄もするようにしています。しかし、ここで急に「1年後までに100万円の新たな貯蓄が必要!」という事態になったら、どのようにして目標を達成したらいいでしょうか。今回はそんな場合を想定して、1年間の貯蓄計画を立てていきます。

 

まずは無駄遣いや安くできる出費を洗い出す

無駄遣いはしていないつもりでも、よくよく見直せばあるものです。1年で100万円ということは、12ヶ月で割ると約8万円。もしも月8万円の支出がカットできたら、それだけで目標達成です。

そこで、生活費用の通帳を確認し、カットできる固定費はないか探してみます。

 

○家賃:節約できず

東京都内で子供と3人暮らしなのですが、月の家賃が16万円ほどです。家賃を節約するなら、社会人になった上の子には一人暮らしをさせ、私と下の子はもっとコンパクトなところに引っ越すのもいいかもしれません。月8万円の家賃で済ませれば、月100万円も楽勝です。同居人が一人減れば、水道光熱費も安くなります。

しかし、探してみると交通の便のいいところでは、月8万円で二人暮らしは少々厳しいようです。また、引越しにはお金がかかります。引越し代を上回るプラスがなければ意味がありませんが、今回のミッションは「1年で100万円」なので、引越しという大きなコストをかけても1年では回収できないと判断しました。

それでも、数年後には下の子も社会人になる見込みなので、そうしたら必ずや引越しをしようと決意をあらたにしました。やっぱり家賃の節約はインパクトが大きいですね。

 

○スポーツジム月会費:1万円

スポーツジムは、日ごろの運動不足を解消しようと1年前に契約しましたが、なかなか行かれないのです。月2回は行くようにしていますが、それでも1回5000円ということです! しかも、やることはランニングマシンの速度を落として、早足で30分くらいウォーキングをする程度。これは高いと反省しました。地下鉄の駅を一駅歩くなど、ウォーキングは日常生活ですることで節約します。

 

○生命保険料:1万円

医療保険、生命保険は過不足なく加入できるよう工夫しています。医療保険は日額5000円のものを家族全員加入していますが、特約はつけずにシンプルな保障内容なので月の保険料は安く抑えています。そこで、医療保険はこのままでいいと判断しました。

生命保険は、私の死亡保障が1000万円あります。子供たちが独立する前に万一のことがあっても、学費の心配をしなくていいようにと思ったのです。その保険料が月1万円ほどです。お祝い金のあるタイプなので、掛け捨てより高くなっていますが、そろそろ解約してもいいかもしれないと思いました。下の子は学生ですが、奨学金もあるし、成人していますし、私の身に何かあってもどうにか乗り越えるのではないでしょうか。

 

○食費:1万円

食材の買物は、週末に1週間分をネットスーパーでまとめ買いしています。荷物が重くないのは助かりますが、つい買いすぎてしまう傾向があります。それでも、数年前までなら食べきれていました。ところが、最近は子供たちもおつきあいがあるらしく、外食が増えてきています。

すると、食べきれないお肉や野菜が残念な姿になって、冷蔵庫で発見されることがあります。これは大変もったいない。ネットスーパーで1回に使う金額は約1万円、1ヵ月で4万円ほどですが、これを1回7500円にしたら月3万円に節約できます。あまり細かい予算管理は苦手なのですが、1回7500円以内というルールなら守れそうです。

 

続いて「増やす」の部分は?

収入アップを考える

ここまでの見直しで、月3万円の貯蓄ができます。もっと節約するべきかとも思いましたが、他はあまり手を付けたくないのが正直なところ。そこで、収入アップを考えてみます。

 

〇仕事を増やす:2万円

収入を増やすには、仕事の単価を上げる方法と、仕事の量を増やす方法があります。勤務先に時給や月給のアップを交渉することや、成果報酬型の仕事なら報酬単価を上げることができれば、今まで通りの仕事をするだけで収入アップです。

しかし、この方法は自分の努力だけで決まらないことがネック。確実なのは、仕事の量を増やすことです。就職情報誌を見てみたら、介護施設で夜間アルバイトの仕事がありました。16:00から翌朝9:00までで、1勤務2万5000円なので、月2回頑張れば5万円。節約分を合わせると月8万円の貯蓄ができる計算です。

ただ、やはり体力的に無理は禁物と考え直しました。そこで、今の仕事を増やすことにします。月あたり、あと2万円分なら頑張れるのではないかと思いました。

 

1年限定で我慢できそうな出費をやめる:年40万円

ここまでで、月5万円の貯蓄ができる計算です。5万円×12ヶ月=60万円なので、あと40万円を考えなくてはなりません。

目標を達成するには、1年後に100万円の貯蓄が欲しい理由によります。どうしても必要なお金だと思えば、我慢できることも増えてきます。

 

〇旅行:20万円

1年に数回、1泊や2泊で小旅行に行くのを楽しみにしています。初夏には青森の桜を見に行ったり、秋には京都・奈良に紅葉を見に行ったり。でも、今年は日帰りで都内の公園に行きましょう。

 

〇ヘアサロン:6万円

できれば減らしたくない支出です。でも1年限定なら回数を減らすことも我慢します。年間で、6万円を節約します。

 

〇洋服:4万円

レンタルや中古をよく利用するので、もともと洋服代はあまりかかってはいません。しかしコートや靴は購入しますし、値段もそれなりにかかります。そこで、今年はコートを新調しないことにします。靴は早めに修理して買わずにすませます。

 

〇アクセサリーを売る:3万

思い出のアクセサリーもこの機会に売ってしまいましょう。この先、身に着ける機会はおそらくありません。

 

〇ランチは週2回お弁当持参:7万円

和食やイタリアンなど、ランチは毎日の楽しみでもあります。しかし、週に2回だけならお弁当作りも楽しそうです。

 

ついに!これで1年100万円の貯蓄です!

来年の今頃は100万円、と思うとワクワクします。これはぜひとも実行したくなりました。さっそく明日のランチはお弁当にして、生命保険会社に解約の連絡をしなくては!

 

タケイ啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

 

≪ファイナンシャルプランナー(AFP) タケイ啓子さんの他の記事をチェック!≫

 

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