#127 2回目デートで急接近⁉ そのとき独女が思ったこと【40代編集長の婚活記】
OTONA SALONE / 2019年1月9日 17時0分
46歳・独身の恋愛ご無沙汰女子、OTONA SALONE編集長・アサミ。婚活をスタートさせてからまもなく2年半になるが、いまだに恋人もできず。恋人いない歴は9年以上になる。
2回目のデートとなったアーティストのジェントルさん(49歳・バツイチ)。途中に仕事を入れたりするわ、ゲイっぽい行動はあるわで、彼がどういうつもりで会っているのかイマイチわからず……。これは40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。
ゲイなのか、女装趣味なのか
GINZA SIXでのデート。化粧品のフロアを一緒に見ている途中、あるカウンターに立ち止まったジェントルさん。キラキラした目で口紅を見ていた。
やっぱりゲイっぽいなぁ。
こんなに楽しそうに女性用の化粧品を見る男性なんて、なかなかいない。それとも女装趣味? まぁ結婚歴があって子供もいるっていうからそのセンもなくはない。知り合いにノンケだけど女装趣味な男性もいるしな…。
そんなことを考えていた。
口紅のゆくえは?
たくさんの口紅の中から1本の赤い口紅を選んで、私に似合いそうだと言ってきたジェントルさん。そして何だかよくわからないうちに
ジェントル「この口紅、お似合いだからプレゼントさせてください」
と言われた。サッと会計を済ませ、その赤い口紅が包まれた紙袋をハイ、と渡された。
アサミ「ありがとうございます…」
ジェントル「いいえ。僕が買いたかったんです。仕事の打ち合わせにお付き合いしてもらっちゃったお詫びの気持ちも込めて」
いったい何年ぶりのこと?
うれしかった。
ステキな赤い口紅のプレゼント。いきなりだったのでちょっと戸惑ってしまったけれど…。そして男性から個人的にプレゼントをいただくなんて…これもまた、何年ぶりなんだろう。
と同時に、やっぱりゲイでも女装趣味なわけでもないんだとホッとしたりもする。
アサミ「本当にありがとうございます。さっそく明日から使いますね」
彼を見上げながら言った。
ジェントル「ぜひ、そうしてください!」
一緒にコスメを見たあとは
化粧品のフロアをあとにし、ファッションや雑貨、本のフロアなどをおしゃべりしながら回った。
ジェントルさんは本好きなのだという。私も出版社勤務なくらいなので当然そうなので、一緒に本を見たりするのは楽しかった。アーティストなジェントルさんは、デザイン本やアート本を見たりする。私がふだん見るのとは違って、興味深く感じた。
ジェントル「ほかに見たいところ、ありますか?」
特にもうなかった。買い物がしたいわけでもなかったし。でも「特にないです」って言うのも非協力的で感じ悪い気がして、超高速で頭の中にある知識を集結させた。
アサミ「ここの屋上庭園に行きませんか? 天気もいいですし」
ジェントル「いいですね。行きましょう」
屋上庭園でデートすることに
GINZA SIXの屋上へと続くエレベーターでも、ジェントルさんは紳士だった。乗るときからしてドアをサッと押さえてレディファースト。そして私を、壁際にスッと通してくれた。
そこでまた、ドキドキし始める。
ジェントルさんは私の前に立ち、まるで自分が盾になって他の人から守ってくれているように感じた。エスカレーターで後ろのステップに立ったときも思ったように…。圧倒的ナイト感!
そして、混んだエレベーターの中は彼との物理的な距離がグッと近くなる。最初に乗ったタクシーのとき以上の接近だ。
婚活デート相手との「距離」
婚活をスタートさせて2年以上が経つ。ここまで婚活デートの相手と接近したことなんて、あっただろうか?
エリートさんにしても、メンノンさんにしても一緒にエレベーターに乗ったけれど、空いていたそのエレベーターで接近する必要はなかった。再会したモトカレとも、せいぜいカウンター席で並ぶくらい。婚活アプリで出会ったメガネさんも、何度かデートを重ねたけれどこんなに接近したことはなかった。
一番距離が近くなったのは…偶然バーで再会したロンドンくんだわ(苦笑)! 手も握られたし、肩に手を回されたし。ま、ロンドンくんはゲイなんだけどね! 恋愛感情はまるでナシの女子会だったから。
彼との距離が近づいて
背の高いジェントルさん。エレベーターの中で、私の顔は彼の胸の前あたりになる。また、ほんのりとさわやかな香りがする。
いい香り。この香りに包まれているのは、なんだか心地いいと感じる。
…って、何を考えてるんだろう、私!
ドキドキがまたちょっと速くなる。今日はちょっといろんなことがあったから疲れているんだろうか。物理的な距離が近づくというのは、無意識のうちに心理と嗅覚が反応するものなんだなと実感する。
屋上からの景色を見ながら
ちょうど夕暮れの時間。
屋上庭園を少し歩いてから、外回廊のベンチに腰掛けた。
ジェントル「寒くないですか?」
アサミ「大丈夫です」
こうやって気遣ってくれるのも、うれしい。本当にやさしいジェントルさん。
青と赤が混じり始めた銀座の空を眺めながら、またなんとなく話を始めた。
わりとおしゃべりなジェントルさん
さっきまで一緒にいたお知り合いのかたのこと、ジェントルさんの仕事のこと、学生時代のこと…。ジェントルさんはわりとお話するのが好きなのかもしれない。自分のことをたくさん話してくれている。
私自身、「よくしゃべりますよね」と言われるほうだけれど、たぶん今日に関しては、7:3でジェントルさんのほうが話していると思う。
まぁ私の編集者としての職業病なのか「質問しちゃう癖」が出てしまっているからかもしれない。特に会って間もない相手との1:1だと、質問が多くなる傾向が強い。
雰囲気もあたたまった(?)ところで
わりとどんな質問にもよどみなく答えてくれるジェントルさん。だいぶ話やすい雰囲気は作れたし、そろそろもうちょっと突っ込んだ話を聞いてみてもよさそう。
こんなことを考えてしまうのが、まるで取材みたいだけど(苦笑)。職業病ってコワイ。
どうしようかな、聞いちゃおうかな…。ずっと気になっていたあのこと。
アサミ「あの、ちょっとおかしなこと聞いてもいいですか?」
意を決し、彼の目を見つめながら言った。
ジェントル「いいですよ。何でしょうか?」
アサミ「ホントに失礼な質問かもしれないんですけど…」
ジェントル「大丈夫ですよ」
私の目を見ながら、にっこりと微笑んでくれたジェントルさん。これならアリかな! 私はこれまで気になっていたあのことを彼に尋ねることにした…。
【編集長アサミ、ついにあの質問をぶつけちゃう⁉ 大丈夫なのか? 来週1月16日(水)17時をお楽しみに!】
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