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【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅

NEWSポストセブン / 2024年5月4日 16時15分

報道に大きな変化が(左画像、時事通信フォト)

 2年連続の日本一を目指す阪神。開幕直後こそもたついたが、その後は好調を維持し、セ・リーグ首位でGWを迎えた。今季は4月上旬から岡田彰布・監督の試合後の囲み取材対応がなくなり、昨年の各紙で大人気だった「岡田語録」が姿を消すという異常事態もあったが、それも大型連休を前に復活。ただ、以前の岡田語録とはだいぶ内容が違っている。その裏側で起きていたこととは──。

 在阪スポーツ紙では、勝っても負けても阪神ネタが一面を飾り、三面までタイガースの記事で埋まるのがお馴染みだ。昨年は15年ぶりに岡田監督が縦縞のユニフォームに袖を通し、各紙はその試合後の談話をまとめた「岡田語録」をスペースを割いて掲載してきた。背景には、本音を隠さない岡田監督独自のスタイルがあったという。スポーツ紙デスクが言う。

「メディアの前で喋ったことはすべて書いていい。岡田監督の囲み取材はそんな暗黙のルールの下で行なわれてきた。実際、“今のは書いたらアカンで”と言ったことが一度もない。過去にそんな監督はいませんでした」

『岡田監督アレトーク』(デイリー)、『新岡田語録アレやコレや』(スポニチ)、『岡田監督のまあ聞いてえな』(サンスポ)、『岡田監督語録はっきり言うて』(日刊スポーツ)と各紙ともスペースを割いて掲載。阪神ファンのみならず、選手にとっても監督の本音が聞ける貴重な機会となっていたという。

各紙が一斉に「想定外」を訂正

 また、岡田監督には「アレ」「はっきり言うて」「そんなんお前」「そらそうよ」「お~ん」といった独特の口癖があり、各紙はそうした“岡田語”も盛り込んで試合後の発言を取り上げてきた。昨年は日本一になったこともあり、新語・流行語大賞の年間大賞に「アレ」が選ばれた。

 岡田監督の言葉が社会現象を巻き起こしたわけだが、今季の開幕後には異変が起きていた。スポーツ紙編集委員が言う。

「岡田監督の取材は、本人からオフレコと釘を刺されることがないから、そのぶん書く側の気配りが必要となる。1社でもそこを踏み外すと、その日の囲み取材がなくなるという事態が起きたりする。これまでは数日で復活していたのだが、今年の開幕後は深刻な事態に陥ってしまいました」

 4月6日付けの在阪スポーツ紙から「岡田語録」が姿を消すと、その状態が6カード以上も続いたのだ。前出のスポーツ紙デスクが説明する。

「4月4日、京セラドームでのDeNA戦後の囲み取材でのコメントが、岡田監督の発言と違う方向で書かれたということで、翌日から取材対応がなくなった。各社とも記者はICレコーダーで談話を記録しており、忠実に再現した記事になっていたが、球団側から正式に抗議もなく、何が問題かはっきりしないまま、取材対応なしの状況がズルズル長引いた」

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