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中学受験に成功しても嫉妬されない親の特徴3

プレジデントオンライン / 2019年11月30日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/tetsuomorita

■「お帰り組」のリスクに注意!

有名校や中高一貫校、医学部などへの進学は嫉妬の対象になりがちです。陰口を言われないためには、3つの方法があります。

1つ目は、進学先を言わずに黙っておくことです。

私の周りでは「お帰り組」という言い方をしていましたが、私立校に進学したものの、周囲に馴染めなかったり学習についていけなかったりして、地元の公立校に戻ってくる子がいます。たとえ全国トップクラスの名門校へ進学したとしても、この種のリスクは必ずあります。ですから、自慢したい気持ちはぐっとこらえるのが一番いいのです。

ただ、こうした話題は進学シーズンになると必ず出ますから、相手から訊かれることもあるでしょう。その場合は2つ目の手として「謙遜しすぎずサラッと伝える」のがお勧めです。

そして、それに対して嫉妬交じりの言葉が返ってきたら、今度は3つ目の手があります。私もよく使っていましたが、「自分の話をしたがる人に話題を振る」のです。

会話の輪の中にはたいてい、自分の話ばかりしたがる人がいるもの。そんな人に話を振って、話題を自分の子供から逸らせるのです。言ってみれば嫉妬の矛先をほかの人に振り向けるわけで、少々ずるい手かもしれません(笑)。

■息子は受験に向かない子

私の息子は大学まである私立校に中学から進学しました。正直に言えば、息子は受験に向かない子でした。この先何度も受験があったら絶対どこかであきらめてしまうと心配して、一貫校を勧めたのです。

しかし、受け取る人によっては「お金持ちは違うわね」と、やっかみ交じりに考えるかもしれません。ですから私は、先の「3つの方法」を駆使しつつ、「子供が1人だから何とか入れられたんですよ」と言い添えるようにしていました。

2人も入れられるほどの経済力はない、というマイナス面を強調した言い方が功を奏したのか、その言い方は周囲にすんなり受け入れてもらえました。

正直に「性格的に受験に向く子じゃないから」と、子供のマイナス面を伝えたこともあります。実際、本当にできる子は数度の受験を乗り越えて進学していきますから、それに比べれば一貫校は試練が少ないと言えます。嫉妬を避けるには、このようにマイナス面を伝えるのも有効だと思います。

それにしても、子供自慢や孫自慢が嫌味に聞こえたり、嫉妬の対象になったりするのはなぜでしょうか。有名校への合格はその子の努力や能力の賜物であって、親や祖父母の功績ではありません。それなのに自分のことのように自慢されたら、単なる持ち物自慢に聞こえて「子や孫はあなたの付属物じゃないのに」と反発を感じるのではないでしょうか。

自慢の内容がその人の努力の成果なら「がんばったね」と素直に讃えることができても、家族の功績自慢は反発や嫉妬のもと。子供の進学先についてもこの点を忘れずに、上手な伝え方を工夫してみましょう。

【対策】自慢は大敵! 質問をかわす3パターン

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井戸 美枝(いど・みえ)
経済エッセイスト
複雑なお金に関わる動きを簡単に読み解くことに定評がある。関西大学卒業。社会保険労務士、ファイナンシャルプランナーなど多方面で活躍。『100歳までお金に苦労しない定年夫婦になる!』など著書多数。

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(経済エッセイスト 井戸 美枝 構成=辻村洋子)

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