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無理して灘を目指す必要なし「偏差値40台以下」で東大・京大含む国公立大に受かる関西の中高一貫校ベスト50

プレジデントオンライン / 2021年12月3日 13時15分

出典=『プレジデントFamily2021秋号』

関西の私学トップに立つ灘の偏差値は70。しかし、40台以下でも東京大、京都大を含む国公立大に大量の生徒を合格させる中高一貫校がある。プレジデントFamily編集部が大学通信の協力を得て調べたところ、合格率1位は奈良学園で偏差値は48、国公立大合格率は6割超だ。偏差値40台以下で「関関同立」の合格実績の高い学校、また「海外大学進学に強い東西の一貫校とともに紹介しよう――。

※進学実績は2021年春の数値。大学通信調べ。同率で順位が異なるのは、小数点第2位以下の差。偏差値は日能研のものを採用(2020年12月までに公表された2021年予想偏差値)。入試日が複数ある学校の場合は最も低い偏差値を採用。
※本稿は、『プレジデントFamily2021秋号』の一部を再編集したものです。

■関西の偏差値40台以下「トップ国公立大学に強い学校」編 1~10位 

1位は奈良学園(最低偏差値48、国公立大合格率60.9%)、2位は大阪の金蘭千里(最低偏差値42、国公立大合格率55.9%)、3位は大阪の開明(最低偏差値41、国公立大合格率51.2%)で、どの学校も卒業生に占める、旧帝大を含む国公立大への合格者が5割を超えた。大学通信常務取締役の安田賢治氏は関西の事情を次のように話す。

「関西では、私立中高一貫校にお子さんを進学させる家庭は国公立大志向が強いです。中学入学時の偏差値が40台の学校からも国公立大や国公立大医学部に進学者が出ています」

また関西の学校はコース制を設けている学校が多く、同じ学校でもコースにより偏差値が違うという特徴がある。表内の偏差値はコースの中で最も低いものを採用しているので、その点はご注意いただきたい。

1位の奈良学園は中学では特進コースと医学部合格を目指す医進コースに分かれている。

21年春には大阪大、神戸大に各11人合格者がいるほか、奈良県立医科大、和歌山県立医科大などの国公立大の医科大学にも合格者を出している。

2位の金蘭千里は入学時の偏差値に比べて進学実績がいいことで知られる学校。毎朝、小テストが行われ、日々の学習習慣を身に付ける仕組みがあるほか、長期休みは全員参加の補習があるなど、学習サポートが充実している。

安田氏が注目するのは5位の奈良学園登美ヶ丘(最低偏差値44、国公立大合格率50.5%)。

「08年に開校した中学で比較的新しい学校ながら、進学実績はよく、卒業生数に占める国公立大合格者の割合は5割を占めます。智辯学園の姉妹校で12位の智辯学園奈良カレッジ(最低偏差値42、国公立大合格率41%)も、04年にできた比較的新しい学校です」

智辯学園奈良カレッジは大阪と奈良の県境にあるため、大阪からも通いやすく、比較的合格実績は高い。

■関西の偏差値40台以下「トップ国公立大学に強い学校」編 11~5位

偏差値30台ながら上位にランクインしたのは7位の桃山学院(最低偏差値37、国公立大合格率46%)。大阪にあるキリスト教系の共学校で、卒業生550人のうち、約半数が国公立大に合格している。

「中高一貫生は100人程度で、4割が国公立大に現役合格しています」

35位には立命館(最低偏差値46、国公立大合格率15.7%)、37位には関西大(最低偏差値42、国公立大合格率14.6%)がランクイン。

「どちらの学校も系列大学への進学者がいる一方で、京大や大阪大を中心に国公立大への進学者も毎年1割以上輩出しています」

※東京大、大阪大、京都大など10国公立大別の合格者数などデータ詳細は、『プレジデントFamily2021秋号』に掲載している。

関西の偏差値40台以下 「トップ国公立大学に強い学校」編 11~50位
出典=『プレジデントFamily2021秋号』

■関西の偏差値40台以下「関関同立に強い学校」編1~50位 

関関同立の合格者数が多い「難関大に強い学校」を見てみよう。

『プレジデントFamily2021秋号』
『プレジデントFamily2021秋号』

注目すべきは偏差値30台からランクインしている学校。6位は兵庫の甲南女子(最低偏差値38、関関同立合格率101.2%)。11位には大阪国際大和田(最低偏差値35、関関同立合格率82.7%)、13位は関西大倉(ともに共学校、最低偏差値36、関関同立合格率72%)などがランクインした。

「甲南女子は系列の甲南女子大に1割ほど進学しますが、その他9割は国公立大、難関私大などの他大学を受験します。21年は関関同立の中では地元の関西学院大の合格者が最も多く、59人です」

※関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学の4大学別の合格者数などデータ詳細は、『プレジデントFamily2021秋号』に掲載している。

関西の偏差値40台以下「関関同立に強い学校」編1~50位
出典=『プレジデントFamily2021秋号』

■「海外大学進学に強い学校」首都圏1~36位、関西1~12位

海外大合格者数が最も多かったのは広尾学園(最低偏差値61、海外合格者数218人)。218人とダントツで、20年の78人から大幅に増えた。インターナショナルコースがあり、そのコースの生徒が海外大合格者の中心だ。

「昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、海外への渡航に制限がかかったため、海外大志望者が減る予想もありましたが、広尾学園では大幅に増えました。新型コロナウイルスが流行する前から、多くの生徒が準備をしていたので、取りやめる子は少なかったようです」

2位は東京学芸大附国際中教(最低偏差値56)の36人、3位は千葉の渋谷教育学園幕張(最低偏差値69)の30人。

「海外大学進学に強い学校」首都圏1~36位
出典=『プレジデントFamily2021秋号』

※海外大合格者数の調査対象は、以下の4つの条件のいずれかに当てはまる学校。❶SGHおよびアソシエイト校(過去の指定校を含む) ❷IB認定校 ❸今年の東大または京大合格者が20人以上の学校 ❹今年の海外大合格者が8人以上の学校

関西では、1位は立命館宇治48人(最低偏差値41)、2位は甲陽学院14人(最低偏差値66)となった。

首都圏の茗溪学園(最低偏差値50、海外合格者数28人)や、玉川学園(最低偏差値37、海外合格者数21人)、桜美林(最低偏差値43、海外合格者数15人)などランキングに入った学校では国際的な大学入学資格である国際バカロレア(IB)の専門コースを設けているほか、帰国子女の受け入れをしていることも多い。

必ずしも難関校といわれる高偏差値の学校ばかりではないことにも注目したい。

「広尾学園や渋幕などは、学校独自で海外大の入試担当者を招いた進学イベントを開催しています。学費が高額なことが多い海外大への進学には、奨学金の取得が欠かせません。これらの学校は奨学金取得についてもノウハウがあるはずです。中学受験をする段階で、お子さんの海外大進学を視野に入れているなら、この表の学校を検討することをおすすめします」

「海外大学進学に強い学校」関西1~12位
出典=『プレジデントFamily2021秋号』

(プレジデントFamily編集部 文=本誌編集部 データ協力=大学通信)

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