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「天気の話」よりも効果的…話し方のプロが「はじめまして」の次に話すネタ

プレジデントオンライン / 2022年3月9日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/NAimage

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、2月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。
第1位:『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』(大平信孝著、かんき出版)
第2位:『大人の雑談力』(桐生稔監修、リベラル社)
第3位:『なぜかうまくいく人の「秘密の習慣」(ハンディ版)』(佐藤伝著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第4位:『エフォートレス思考』(グレッグ・マキューン著、高橋璃子訳、かんき出版)
第5位:『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』(柿内尚文著、かんき出版)
第6位:『超ファシリテーション力』(平石直之著、アスコム)
第7位:『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』(白濱龍太郎著、アスコム)
第8位:『こうやって、考える。』(外山滋比古著、PHP研究所)
第9位:『怒らないこと』(アルボムッレ・スマナサーラ著、大和書房)
第10位:『世界最高のコーチ』(ピョートル・フェリクス・グジバチ著、朝日新聞出版)
第11位:『一瞬で心をつかみ意見を通す対話力』(ひきたよしあき著、三笠書房)
第12位:『「数値化」仕事術』(三木雄信著、PHP研究所)
第13位:『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』(F太/小鳥遊著、サンクチュアリ出版)
第14位:『幸せのメカニズム』(前野隆司著、講談社)
第15位:『世界のマーケターは、いま何を考えているのか?』(廣田周作著、クロスメディア・パブリッシング)
第16位:『なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣』(藤本梨恵子著、明日香出版社)
第17位:『セールスコピー大全』(大橋一慶著、ぱる出版)
第18位:『史上最高にわかりやすい説明術』(深沢真太郎著、秀和システム)
第19位:『神モチベーション』(星渉著、SBクリエイティブ)
第20位:『人は聞き方が9割』(永松茂久著、すばる舎)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2022年2月の閲覧数ランキング

■先延ばしを防止する「仮決め・仮行動」

今月の第1位は、『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』でした。

大平信孝『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』(かんき出版)
大平信孝『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』(かんき出版)

運動を始めたいと思っているけど、「ジムでトレーニングするか、自宅周辺を走るか」「ウェアやシューズを用意しなければ」などと考えているうちに面倒になり、先延ばしにしてしまう――。そんなあなたには、本書をおすすめします。

本書によると、つい先延ばしにしてしまう人には「仮決め・仮行動」が効果的。運動を始めたいなら、とりあえず動きやすい服に着替えて、5回でも10回でもいいから腕立て伏せや腹筋をしてみるのです。

仮決め・仮行動する気にもなれないなら、10秒でできる「10秒アクション」を試してみましょう。「シューズを履く」「ランニングウェアに着替える」だけで十分です。小さな成功がきっかけとなり、その後の行動につながるでしょう。

本書にはこれ以外にも、あなたの行動を制限する「行動ブレーキ」を外す方法や「集中しているときに限って話しかけられ、集中力が途切れてしまった」をなくす方法、時間をうまく使う方法なども紹介されています。すぐやる人になりたいなら、まずは今すぐ要約を読むことから始めてみてください。

■「はじめまして」の次は、何かをほめよう

第2位は『大人の雑談力』でした。

桐生稔監修『大人の雑談力』(リベラル社)
桐生稔監修『大人の雑談力』(リベラル社)

初対面の人とうまく話せない、共通点が見つからず会話が盛り上がらない、冗談にうまく反応できない――。本書はそうした、雑談のよくある悩みをスッキリ解決してくれる一冊です。監修者は、全国40都道府県で年間2000回、話し方のセミナーや研修を行っている「話し方」のプロです。

例えば初対面の人と会話を続けたいとき。「はじめまして」「よろしくお願いします」の後に無難に天気の話をすると、そこで会話が終わってしまいます。

そこでおすすめなのが、パッと目についた物をほめること。相手の名前や服装、部屋の雰囲気など、なんでも構わないので、とにかくほめてみましょう。ほめられて嫌な気分になる人はいませんし、ポジティブな話題で場の雰囲気が和むはずです。相手が謙遜しても、「いや~、◯◯です」と返せば、会話が広がっていくでしょう。

本書はこのように、雑談の“あるある”な悩みをいくつも取り上げ、それらの解決策をコンパクトに提示してくれます。そのテクニックを使ったときと使っていないときの会話例も掲載されているので、「あるある!」と共感しながら楽しく読めるでしょう。雑談力をつけ、まわりの人と信頼関係を築くための、心強い味方になってくれる一冊です。

■「朝日記」の習慣が人生の成功を導く

第3位には、『なぜかうまくいく人の「秘密の習慣」(ハンディ版)』がランクインしました。

佐藤伝『なぜかうまくいく人の「秘密の習慣」(ハンディ版)』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
佐藤伝『なぜかうまくいく人の「秘密の習慣」(ハンディ版)』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

「なぜかうまくいく人」はいったい、どんな習慣をもっているのだろう――。本書はそんな疑問に答えをくれる一冊です。

本書で紹介される習慣のひとつが、「朝日記」。朝の3分で、3×3のマトリックスに日記を書きます。

中央のマスには、日付など、その日のデータを。残りの8マスのうち3つは「仕事」「食事と健康」「お金」とし、残りの5つは自分のライフスタイルや夢にあわせて設定しましょう。

朝日記のポイントは、2日分でワンセットになっていること。「昨日の日記」と「今日の日記」の両方を書いていきます。昨日の日記には「昨日の出来事」「考えたこと」などをメモし、今日の日記には「○○さんの誕生日だから、花をプレゼントする」などと、あらかじめ今日の出来事を書いておくのです。

朝日記には、文字だけでなく、写真や動画、誰かからもらったメールなども添付しておきましょう。過去の日記を見返すことで、自分の思考のクセや失敗の傾向などをつかむことができ、人生を成功に導けるはずです。

この「ナイン・マトリックス」は、大谷翔平選手も愛用しているそうです。思い立ったが吉日、あなたも今日から朝のルーティンにしてみませんか?

■報道番組のアナウンサーに学ぶ「仕切り術」

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第6位は、読者が選ぶビジネス書グランプリ2022でビジネス実務部門賞を受賞した『超ファシリテーション力』でした。

平石直之『超ファシリテーション力』(アスコム)
平石直之『超ファシリテーション力』(アスコム)

会議のファシリテーションが苦手な方には、本書を。著者はテレビ朝日アナウンサーの平石直之氏。報道番組「ABEMA Prime(通称:アベプラ)」の進行を務め、個性の強い出演者たちを巧みにまとめ上げるさまから“アベプラの猛獣使い”と称されています。

本書は、そんな“猛獣使い”がファシリテーションの極意を余すことなく記した一冊です。例えば、参加者の多い会議で最初の意見がなかなか出ないなら、その場にいない人の意見を紹介してみる。質問がうまく思いつかないなら、無理に質問しようとせず、「○○さん、どうぞ」「では○○さん」と名前を呼ぶだけにする。話しやすい雰囲気をつくるには、「おっしゃる通りですよね」などと発言に同調する、など。

“アベプラの猛獣使い”のメソッドは意外とシンプルで、今日から試せそうなものばかり。場をうまく仕切れず慌てたり落ち込んだりする前に、ぜひチェックしてみてください。

■オンライン上の雑談で相手の心をつかむ方法

第11位の『一瞬で心をつかみ意見を通す対話力』にもご注目ください。

ひきたよしあき『一瞬で心をつかみ意見を通す対話力』(三笠書房)
ひきたよしあき『一瞬で心をつかみ意見を通す対話力』(三笠書房)

オンラインでの対話は、対面とは違う難しさがあります。特に挨拶の次に続ける一言に悩む方は多いのではないでしょうか。

そんな場面で、著者でスピーチライターのひきたよしあき氏は、このような言葉を続けます。

「マイクの音は大丈夫ですか?」
「そちらは寒いですか?」

頭を使わず、五感で反応できる何気ない質問をすることで、話し手と聞き手に一体感を生むことが狙いです。

また2回目、3回目の対話の中での雑談は「相変わらず○○ですか?」という質問が効果的だそう。○○には、相手が言いたくなるような「頑張っていること」や「関心事」を入れるのがコツです。

著者はまた、リモート会議における雑談術として、「開始前後の時間を活用すること」を挙げています。開始時刻の少し前に入室し、同じように早めに来ているメンバーと雑談することで、場が温まるでしょう。

本書には、オンライン・オフライン問わず使えるメソッドが満載です。相手の話にうまくうなずく方法や対話を盛り上げる方法、相手のやる気スイッチをONにする方法なども紹介されているので、「対話力」を上げたい方はぜひ手に取ってみてください。

■「自分は要領がよくない」は工夫で変えられる

最後にご紹介したいのが、第13位の『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』。

F太/小鳥遊『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』(サンクチュアリ出版)
F太/小鳥遊『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』(サンクチュアリ出版)

本書の著者、F太氏と小鳥遊氏は、「自分は要領がよくない」と思い込み、仕事のさまざまな局面で苦労してきました。本書では、そんな2人が試行錯誤を経て編み出した、仕事を円滑に進めるコツを教えてくれます。

例えば、ケアレスミスが多く、アポイントの日付や時間を間違えてしまうあなたには、「コピペ」をおすすめします。誰かと会う約束をしたときには、そのやりとりをGoogleカレンダーのメモにコピペしておきましょう。加えて前日に「明日の○時からお願いします」と相手に連絡すれば完璧です。

コミュニケーションが苦手で、職場の人との距離を縮められないあなたには、「自己開示」が有効でしょう。自己開示といっても、無理にプライベートなことを話す必要はありません。「この間の納期の件、無事解決しました!」などと、ちょっとした報告をするだけで十分です。

本書を読めば、「集中力がない」「ケアレスミスが多い」「コミュニケーションが苦手」など、「要領がよくない」と思い込んでいる人が抱える悩みの多くが解決に近づくでしょう。ひとりで悩まず、本書にヒントを求めてみてはいかがでしょうか。

今月も、伝え方から健康法、アンガーマネジメントまで、幅広いジャンルの本がランクイン。ほかにも、先月第8位だった『なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣』が第16位、先月第4位だった『史上最高にわかりやすい説明術』が第18位、先月第1位だった『人は聞き方が9割』が第20位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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