この方法ならド素人でも99%勝てる…株で3億円貯めた達人が逃さなかった「人生5回のチャンス」
プレジデントオンライン / 2024年3月7日 7時15分
※本稿は、上岡正明『MBA保有の脳科学者が教える 年収1億円の人になる「強運脳」』(宝島社)の一部を再編集したものです。
■「丁半博打」で勝つのはごく少数
私はYouTubeチャンネルの中で、株式投資のコンテンツを配信していますが、そこでは人にもよりますが、初心者でも10~30%ほど勝率が上がる方法をご紹介しています。
また、私自身が株式投資を始めた頃に知っていれば、もっと早く投資で資産1億円を達成できたのではないかという情報を厳選してお送りしています。
あとは皆さんの「努力」と「成長」、そして「運」になります。
ただし、「運」と言っても博打で勝つ「運」とは違います。
例えば「丁か半か」を当てる丁半賭博では、当たる確率は50%です。そこに全額投資をして、当たれば倍になるが、負ければゼロになる博打に1000人が参加したとします。
すると50%の確率ですから、最初の賭けで500人が残り、2回目の賭けで250人が残り、3回目の賭けで125人が……というふうにだんだん数が減っていって、10回目の賭けで残るのは確率的に1人になります。
■投資初心者の「やるべきこと」「やってはいけないこと」
この1人は、丁半賭博で10連勝して、資産は実に1000倍になります。
たしかにこの最後の1人は「強運」の持ち主と言えるでしょう。しかしこの「強運の1人」の裏では999人の「運のない人」が資金を失っています。
皆さんが何の準備もなく、ただ運を天に任せてこの丁半賭博に参加しても、この999人の中の1人になるのがオチです。
しかし、今から説明する「99%勝てる方法」を実践すれば、この「強運」を自らの手で引き寄せることができます。
そこでまず、株式投資を始める方だけでなく、初・中級くらいの方が「やるべきこと」「やってはいけないこと」を説明していきます。
■「いかに負けないか」が重要
株式投資で勝つことは大事ですが、勝ちパターンを学んだら、いかに負けないかということをセットで学ぶ必要があります。
そうしなければ勝って資産を増やしてもまた損をし、さらには資産を減らしてしまうということも起こり得ます。
年収1億円を目指すあなたにとって、これは本末転倒です。やはり勝てることを学んだら、それとセットで負けない投資を学ばなければいけません。
私は25年前に株式投資を始めて、30代後半までに6億円の資産を形成しました。そのうち3億円は株式投資で築いた資産です。そのほか不動産投資で2億円、会社経営で1億円の資産を築いています。
また株式投資関連の本は、すでに20冊ほど出版しています。
そうした経験から、ここでご紹介する「99%勝てる方法」ですが、結論から先に言ってしまうと「暴落相場で勝負しろ」ということです。
■「ITバブルの崩壊」で元手が5倍に
今まで私が株式投資を行ってきた中で、大きな暴落相場は3回ないし4回ありました(図表1)。
1回目の暴落は、2000年から2002年にかけてのITバブルの崩壊です。
私はこのとき株式投資を始めましたが、その頃はまだ全くの未経験者で、株式投資入門という若葉マーク付きのムックを買って読んでいたほどでした。
しかし暴落相場のときに投資を始め、その後、小泉政権の小泉バブルによる上昇相場で、200万円の元手を一気に1000万円に増やすことができました。
その後、2008年にリーマン・ショックが起き、2012年からのアベノミクスをへて、2020年にはコロナ・ショックが起きました。
またこれらの暴落ほど大規模なものではありませんでしたが、2015年にチャイナ・ショックという暴落も起きています。
■「億り人」は下落相場から利益を得ている
大きな下落相場では、下げ率がだいたい50~60%、小さな下げ相場でも25~30%ぐらいは株式相場が下落しています。
そして、初心者でも99%勝利することのできる株式投資のタイミングは、この「下げ相場で買う」ということです。
株式投資で億単位の資産を築いてきた「億り人」と言われる人たちも、多くはこの下げ相場を厳選して投資し、大きな利益を獲得しています。
実際にデイトレードやスイングなど比較的短期で株式投資を行い、なかなか勝てない投資家の方は多いと思います。
それもそのはずで、株式相場というのはサイコロの目と同じで、ベテランの相場師であっても、その動きを正確に読むことはできないからです。
■下落相場は「唯一先読みできる相場」
私のように20年以上株式投資を続け、資産3億円を株式投資から得た人間でも、正直、正確に先読みということはできません。
唯一先読みができるのが、この「大きく相場が下がったとき」です。
特に、図表1のように30~50%も大きく相場が下がったとき、その後株価はたいてい上がります。それはチャートを見ても一目瞭然です。
ただし私が20年以上株式投資を行ってきた中で、このような大きな暴落は、図にある通り、3回か4回程度です。そのほかに、小さな暴落は年に1回あるかどうかという確率で起こっていました。
そう考えると、20数年間のうち暴落が起きた回数は大小含めて20回程度だったということになります。
私はこの20回程度の暴落時に株を買って、上がったら売り抜くというやり方で6億円の資産を築きました。私に限らず億万長者になった投資家の必勝パターンがこの方法だと思います。
■株価が上がっていく順番は決まっている
株式投資の経験が豊富な人は、勝負どころがわかっていて、そこにうまくミート(絶好のタイミングで売買すること)して利益を上げています。
さらに、そこから一歩進んで、循環相場を身につけることができるようになったら、まだまだ資産運用のチャンスを増やしていけます。
例えば、最初に小型株、そこから人気株やテーマ株、次に景気敏感株、最後はサービス、医療、バイオ、銀行株などに投資というように、大暴落した後は、株価が上がっていく順番が決まっているのです(図表2)。
■「儲かる確率の高い銘柄とタイミング」を選んで投資
株式投資には、「期待値」というものがあります。期待値とは、リスクとリターンを天秤にかけて、成功の確度を少しでも高めるための目安です。
図表2の例で言うと、暴落後の株価上昇期に、最初に銀行株を買ってしまうと損をし、最後に買えば儲かる可能性が高いので、最後に買います。
サービスも同様に、暴落から上昇に転じた後、一番最初に買えば儲かる確率が高い……というように、「儲かる確率の高い銘柄とタイミング」を選んで投資します。
この順番で、階段を上るように、暴落後に資産を移していけば、利益を得るチャンスをどんどん広げていくことができます。
■トータルで「負けない投資」をしている
成功していると言われる投資家は、テンバガー(10倍株)を当てるような一発勝負で儲けているわけではなく、実はこうした「期待値」のある株をコツコツ探していってはそこに投資し、利益を積み重ねています。
株式投資の世界で彼らは「強運」を手にしていると言われますが、その「強運」の理由を言語化すると、このようにトータルで「負けない投資」をしているのだということができます。
ここで、株式投資で儲けるための格言を2つ紹介したいと思います。
1つは「相場は悲観の中で生まれ、希望の中で衰退する」です。
■「靴磨きの少年」から暴落すると判断
つまり、相場というのは下がっているときに形成され、その後上がっていって、ピークのときにはもう下がり始めているのです。株価が上がってみんながウキウキして、「やっぱり株って儲かるよね」「私もこれから株式投資を始めようかしら」などと言っているときには、さっさと売ってしまったほうがいい、ということです。
靴磨きの少年までもが株式投資に興味を持ち始めたと聞いたジョセフ・P・ケネディ氏(ジョン・F・ケネディ米大統領の父)が、近く株式市場が暴落すると判断し、保有株を全て売却した話は有名です。
予想通り株価は大暴落し、世界恐慌が始まりました。
この格言は、ここで紹介した暴落の波をとらえる上でも、非常に重要です。
もう1つの格言は、「人の行く、裏に道あり花の山」というものです。
投資家は、群集心理で動きがちです。しかし、それでは大きな成功は得られません。
むしろ他人と反対のことをやったほうがうまくいく場合が多いという格言です。
相場師の格言には、こうした金言が隠れているので、そういう言葉を本などで見つけたらメモをとり、インプットしておくと役に立ちます。
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投資YouTuber、作家、フロンティアコンサルティング代表
1975年生まれ。放送作家を経て、27歳で戦略PR、ブランド構築、マーケティングのコンサルティング会社を設立し、独立。これまでに大手上場企業など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。チャンネル登録者15万人を誇る人気YouTuberとしても活躍中。著書に『お金が増える強化書』『勝てる投資家は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)など多数。
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(投資YouTuber、作家、フロンティアコンサルティング代表 上岡 正明)
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