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米HashiCorp、1億ダウンロードで5,000超のエコシステムと連携するマルチクラウドプロビジョニング製品Terraformバージョン1.0のリリースを発表

PR TIMES / 2021年6月10日 17時15分

拡張性、相互運用性、安定性を強化した新しいTerraform Cloudワークフローとパートナー連携の強化により、クラウドインフラストラクチャの自動化を加速

マルチクラウドインフラ自動化ソフトウェアを提供する米HashiCorp(本社:米国カリフォルニア州、URL:https://www.hashicorp.com/、読み方:ハシコープ)は、欧州で開催したカンファレンス「HashiConf Europe」にて、マルチクラウドのプロビジョニングと自動化の業界標準ソフトウェア、HashiCorp Terraform(R) 1.0のリリースを発表しました。また、インフラプロビジョニング自動化のマネージドサービスであるHashiCorp Terraform Cloudの機能拡張も同時に発表しました。

このマイルストーンとなるリリースにより、Terraformは拡張性、エコシステムとの相互運用性、および安定性の向上を実現するインフラストラクチャの構築手法を提供します。さらに、Terraform Cloudでは、取捨選択したパブリックモジュールをプライベートレジストリに公開する機能や、ワークスペース管理の強化、Terraformの実行に関連するサードパーティのツールとのチェック機能のプレビューなどを含む、Terraform Cloudワークフローの拡張も行っています。

Terraformは毎年、何千万回もダウンロードされており、初回リリース以来、合計で1億ダウンロードを超えています。100を超えるテクノロジーパートナーのエコシステム、1,000を超えるプロバイダーやTerraformレジストリの5,000以上のモジュールにより支えられています。このような成長を続け、クラウドやオンプレミスのインフラストラクチャの多彩なリソースの管理を、より簡潔に実施できるよう設計されています。

HashiCorpの共同創業者兼CTOのアーモン・ダッドガー(Armon Dadgar)は次のように述べています。「Terraformはインフラストラクチャ自動化の世界標準として登場し、最高峰のユーザー体験を提供しています。今回のリリースでは、様々な面で主要な機能強化が行われ、Terraformユーザーに安定性、スケーラビリティ、相互運用性を保証します。Terraform 1.0により、ユーザーが今後何年にもわたってこの製品を標準とすることを確信でき、わくわくするような新しいイノベーションを継続的に追加することも考えています。」

今回の発表には、重要なマイルストーンの他、Terraformの3つの中核となる柱である「自動化」「ワークフロー」「エコシステム」の強化も含まれています。

● Terraform 1.0:2014年の最初のリリース以来、Terraformのメジャーリリースは15回行われ、1,500人以上のコントリビューターが参加しています。 Terraform 1.0は、安定したAPIの上に構築するためのコミュニティの信頼性、アップグレードの容易性、将来のすべての1.xリリースのための相互運用性など、HashiCorp 1.0のリリースに付随する高い期待に応えています。このリリースは現在、一般公開されています。
● パブリックレジストリからプライベートレジストリへの公開ワークフロー:Terraform CloudとTerraform Enterpriseは、コードにより管理されるインフラストラクチャを、モジュールやパブリックおよびプライベートのレジストリを使用してインフラストラクチャの構成や、チームでの作業を実現し、再利用するための機能を提供します。パブリックレジストリには5,000を超えるコミュニティモジュールがあり、Terraform Cloudは、モジュールをパブリックレジストリから企業のプライベートレジストリへ直接公開する、ネイティブのワークフローを提供することが可能になりました。この機能は現在、一般向けに公開されています。
● ワークスペース管理機能の向上:IT運用チームは自社の中でセルフサービスのプロビジョニングモデルを管理しているため、標準化と検証がこのチームの重要な目標となっています。Terraform Cloudでは、新しいワークスペースの概要と強化されたランの詳細画面により、ユーザーはワークスペース、管理されているリソース、実行の出力、およびランの詳細をより簡単に視覚化することができます。この機能は現在、一般向けに公開されています。
● サードパーティインテグレーション向けTerraform Run Checks:パートナーが実行中のTerraformワークフローに統合し、Terraform plan をチェックするための追加のコンテキストを提供することができるようになりました。これまで、Terraform Cloudは160万のSentinelポリシーチェックを実行してきました。この機能は、Terraform Cloudを使用する企業に、より多くのポリシーオプションを提供するよう設計され、セキュリティやコンプライアンス、コスト管理のベストプラクティスを実現します。この機能は、2021年の夏にベータ版で利用可能となります。

開発者に特化した業界分析を行うRedMonkの共同創業者であるジェームズ・ガバナー(James Governor)氏は、次のように述べています。「Terraformは、2014年の発売以来、Infrastructure as Code(IaC)の代名詞となっています。Terraform 1.0のリリースと新しいクラウドマネージドサービスにより、この製品は企業に広く採用されるようになるでしょう。」

Terraformを採用する顧客
企業は、Terraformを使ってインフラストラクチャのプロビジョニングや自動化を標準化してきました。今日では、Terraform Enterpriseは1,200社以上に利用され、Terraform Cloudでは120,000以上のユーザーにより1日に30,000回以上実行されています。Terraform CloudとTerraform Enterpriseは45カ国に展開、フォーチュン500企業の15%以上に利用されています。

Terraformをクラウドインフラストラクチャの自動化に利用している企業は、3M、AGL Energy、AXA Schweiz、 Barclays、 Booking.com、 Comcast、 Cruise、 Decathlon、 Deutsche Boerse Group、 Ellie Mae、 Equifax、 FIS、 George Washington University、 GitHub、 Grab Taxi、 H&R Block、 Humana、 JPMC、 KPMG、 National Australia Bank、 PayPal、 Pinterest、 Progressive、 Roblox、 Samsung、 Seatgeek、 TMX Groupなど数百社にのぼります。

メディア事業を展開するRed Venturesにてエンタープライズアーキテクト担当バイスプレジデントを務めるベン・カーター(Ben Carter)氏は、次のように述べています。「Terraform Cloudは、企業全体での真のセルフサービス運用を構築する手助けとなりました。社内で1週間かかっていたモジュールの設定が、今では異なるビジネスユニットのチームが独立して扱うことができるようになっており、当社のリソース配分やライセンス管理、その他のコスト要因が改善し、全体で1カ月何万ドルもの節約となっています。」

金融サービスを提供するEarninにてクラウド運用、エンジニアリングマネージャーを務めるジョー・ブリンクマン(Joe Brinkman)氏は、次のように述べています。「TerraformとTerraform Enterpriseのおかげで、当社のクラウド運用チームは、システムアーキテクチャーやガバナンスといった、ハイレベルのタスクに集中する時間ができました。私の意見では、Terraformの最も優れた点は、ビジネスの推進と我々のコミュニティメンバーのサポートという、極めて重要なことに集中させてくれることです。HashiCorpは、Terraform 1.0により、安定性と相互運用性を提供しており、当社の体験はさら改善しました。」

TerraformとTerraform Cloudについて
Terraformはプロビジョニング、コンプライアンス、パブリッククラウドやプライベートデータセンターおよびサービス管理のために、インフラストラクチャの管理をコードにより自動化するオープンソースソフトウェアを提供します。Terraformは、クラウドの採用およびデジタルトランスフォーメーション構想を加速し、プロビジョニング時間を最大75%削減、セキュリティやコンプライアンス、クラウドへの過剰な投資のリスク最小化、市場投入期間を5分の1に削減するプロビジョニング標準化など、ビジネスへの貢献により、作業者、部門、および組織全体をサポートします。

Terraformエコシステムは、100以上のテクノロジーパートナーからの125を超えるインテグレーションから構成されています。テクノロジーパートナーには次のような企業が含まれます――Cisco、 CircleCI、 Cloudflare、 Datadog、 GitHub、 GitLab、 Grafana Labs、 MongoDB、 PagerDuty、 NewRelic、 Okta、Rancher、 Rollbar、 ServiceNow、 Splunk。また、すべての主要なパブリッククラウドのプロバイダーは次の通りです――Amazon Web Services、 Microsoft Azure、 Google Cloud、 Oracle Cloud Infrastructure、 Alibaba Cloud、 VMware。

運用監視クラウドサービスを提供するDatadogにて製品担当シニアバイスプレジデントを務めるイラン・ラビノビッチ (Ilan Rabinovitch)氏は、次のように述べています。「当社のTerraformは、IaCの夢を、身近な現実にしました。今やDevOpsとクラウドのワークフローに欠かせない存在となったTerraformは、組織がどこにデプロイされているかに関わらず、一貫した方法でサービスを容易に拡張することを可能にしました。Terraform 1.0のリリースは、インフラストラクチャとモニタリングの強力なタッグでクラウドへの取り組みを加速させるために必要な安定性と利便性の強化を、我々の共通のお客様に提供します」

ソフトウェア開発プラットフォームを提供するGitHubにてテクノロジーパートナーシップ・エンジニアリング担当バイスプレジデントを務めるダナ・ローソン(Dana Lawson)氏は、次のように述べています。「HashiCorpの顧客としてもパートナーとしても、Terraform 1.0に大変期待しています。HashiCorpとは、Terraform用のGitHub ActionsやGitHub Marketplaceを通じたVaultなど、開発者向けにいくつかの統合機能を協力して提供してきました。HashiCorpとのパートナーシップの中で、我々は開発者に優れたマルチクラウド体験を提供するために長年取り組んできました。今後、お客様によりインパクトのあるソリューションを提供できることを楽しみにしています。」

HashiCorp Terraform 1.0は、6月16日午前9時(米国太平洋標準時)より開催されるウェビナー(英語)にて詳細を紹介します。ウェビナーではTerraformの新機能を中心に、デモやQ&Aセッションなどを予定しております。ウェビナーはこちら(https://hashi.co/3z2AD6m)から確認できます。

※ 本資料は、米国カリフォルニア州にて2021年6月8日(現地時間)に発表したプレスリリース(https://www.globenewswire.com/news-release/2021/06/08/2243463/0/en/HashiCorp-Delivers-Terraform-1-0-Milestone-Release-for-Multi-Cloud-Provisioning-Product-with-100-Million-Downloads-and-Over-5-000-Ecosystem-Add-Ons.html)の日本語抄訳版です


関連資料(英語)
HashiCorpブログ:Announcing HashiCorp Terraform 1.0 General Availability(https://www.globenewswire.com/Tracker?data=TN9Wg6adtw5LFZzp67EMAiLdm025KFhk1x9ou6oi69bcn32aRqDhSp4GIhDJgXBUjTHti8lR9ynhH7yD6CV1do1DztZBSz99SHNFIqFgpOnD4Kim2pRUZHkvz727dcVnDIEfFcqMNm5ThcbTzXh5aUTSwHhluMT5A2eAH_bB_GNVTbW1HYw6lMohUYcqA3MgJ_0_HhRoQ1VeQuyxl__Nd8yD-5hQQfNKJLw-x77pOAo=
HashiCorpブログ:Terraform Cloud Updates Improve Workflow Visibility(https://www.globenewswire.com/Tracker?data=12LB4BrDyEDwNXZngG5UMp0jHrFxo9ZOjO9BcGwuIeYwjwI41yiXEo7E0EG6Nzc53ZrHCR4Z8fXNYTeK0Qh7mO8cDlJv4qwYtSGgrSrGtjpBvjWn07F1EzQwmT5i2-niykciq88hlYDdhu5QYckZAKIqdmz3ioH9oT7OX2ImKaDNiQTSm32J9_9w5Kc6o5hggawQ0N4gfeigwdxv_isICg==
インフォグラフィック:The Path to Terraform 1.0(https://www.globenewswire.com/Tracker?data=lqLXqOKMyGY32Lqy391KheXlDBhh92WdTVQF8PYoK6qcZym6kxhu9-zOQ8v68QCIR5NKvyeA0H5X58ASvEYzBARwD5dm_ufNZsXkRVeds6GI32lRXv0G5ByJvxATfGGz
HashiCorp Learn:Terraform 1.0(https://www.globenewswire.com/Tracker?data=12LB4BrDyEDwNXZngG5UMtUon1Anp8weiLBYVLcjMbQZ3l60AAf_yFhx2ldHQOz7JRxSBD99mdZ7FaZnYhVgTfVUirrb832dr6C8T-Q0fAo=
Red Venturesカスタマーストーリー:Many media brands, one workflow(https://www.globenewswire.com/Tracker?data=9g1PUoldpOWgECTJkE_k5wlQ7NgZMHEBaD_LRkRl903BzbqDrmY8A7XFmgRoHdtJkOOALibnYQfybVEyVtps-tmjP4xjoN5D1rv4hJa6ELQaI-Cjb7ortfTu431ac6bLZrXs9gn614G9ZcxyJe09Nw==

HashiCorpについて
HashiCorpは、マルチクラウドのインフラ自動化ソフトウェアのリーダーです。HashiCorpのソフトウェア製品群は、あらゆるインフラやアプリケーションのプロビジョニング、保護、接続、稼働において、一貫性のあるワークフローの導入を可能にします。HashiCorpのオープンソースツールには、Vagrant™、Packer™、Terraform(R)、Vault™、Consul(R)、Nomad™、Boundary、およびWaypoint™があり、その年間ダウンロード数は数千万にのぼり、グローバル2000の企業に広く採用されています。これらのエンタープライズ製品、マネージドサービスは、コラボレーション、オペレーション、ガバナンス、マルチデータセンターにおける機能が強化された、オープンソースをベースとしたツールです。同社はサンフランシスコに本社を置き、社員の85%はリモートワークで、戦略的に世界中に展開しています。HashiCorpは、ベッセマー・ベンチャー・パートナーズ (Bessemer Venture Partners)、フランクリン・テンプルトン (Franklin Templeton)、ジオデシック・キャピタル (Geodesic Capital)、GGVキャピタル (GGV Capital)、IVP、メイフィールド (Mayfield)、レッドポイント・ベンチャーズ (Redpoint Ventures)、ティー・ロウ・プライス (T. Rowe Price) のファンドとアカウント、トゥルー・ベンチャーズ (True Ventures) の支援を受けています。

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