南スーダン:衝突でスーダンから8万人が避難、緊急援助の拡大が急務

PR TIMES / 2012年3月16日 9時13分



プレスリリース
2012年3月15日

スーダンの青ナイル州で発生している爆撃や衝突から逃れるため、数万人が隣接する南スーダンの上ナイル州に避難し、劣悪な環境の難民キャンプで暮らしている。国境なき医師団(MSF)は、これらのキャンプに到着した難民に向けて緊急に人道援助を拡大する必要があることを強く訴える。

2011年11月以降、南スーダンの上ナイル州マバン郡にあるドロとジャマンの難民キャンプにスーダンから8万人が逃れているが、これらのキャンプはへき地にあるため物資の運搬や移動などが難しく、人道援助団体の活動が非常に困難な地域である。スーダンから新たに到着した難民によると、同国青ナイル州では現在も爆撃や戦闘が継続して発生しているという。安全な場所を求めて南スーダンの上ナイル州に逃れてきた人びとは、極めて劣悪な環境の難民キャンプで生活せざるをえない。

MSFの緊急対応コーディネーター、ジュリアン・マターは言う。
「この地域の水や食料は乏しく、キャンプで生活する人びとは人道援助以外に頼れるものがほとんどありません。この場所に逃れてくる難民の数は、想像をはるかに超えています。さらに、へき地にあるため、最低限の援助物資の提供ですら、現在も、雨季が始まった後も、多大な困難が予想されます」

4月下旬に雨季が始まると、この土地はいくつかの小さな島が散らばった広大な沼地と化すため、これらの地域に入るのは難しくなる。雨季になっても難民が数ヵ月しのげるよう、このキャンプで活動しているすべての援助団体は、今後数週間で緊急援助の実施に努める必要がある。

難民キャンプで暮らす人びとに向けた援助は大幅に不足し、水や食糧など人びとの基本的なニーズへの対応も不十分である。現在、1日1人あたり8リットル以下の浄水が供給されているが、これは難民キャンプで必要とされる最低量の1日15~20リットルの水準をはるかに下回る。MSFは複数の診療所で、水の供給不足に直接起因する下痢の頻発などを確認している。現在、下痢の診療件数は診療全体の4分の1を占めている。難民の命と健康を左右する、水、食糧、日用品などの基本物資と居住施設は、雨季が来る前に早急に確保しなければならない。

MSFは、複数のチームを組んで医療援助に尽力する一方、緊急に必要とされる水の供給にも力を注いでいる。1日平均およそ13万リットルの水を汲みあげ、消毒・配給している。供給量を増やすために給水システムの拡充にも着手しているが、難民キャンプにおける現在また今後の水不足を完全に解消するには至っていない。

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