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児童虐待に立ち向かう著名研究者・担当者の“現場の知恵”を満載『子を、親を、児童虐待から救う』刊行!

PR TIMES / 2019年11月8日 12時46分

株式会社公職研(本社:東京都千代田区、代表取締役:大田昭一)は、11月13日に『子を、親を、児童虐待から救う-先達32人 現場の知恵』を刊行いたします。子ども福祉に関わる人々に役立つ、児童虐待防止のための“現場の知恵”を、関係全分野の第一人者が教えます。



[画像: https://prtimes.jp/i/50522/3/resize/d50522-3-511363-0.jpg ]

■本書の特徴
1.児童虐待対応に取り組む、関係全分野の第一人者による書き下ろし。
2.児童虐待の現場に具体的な知見・指針を送る。
3.虐待死事件から学ぶ視点を送る。

児童虐待の兆候をどのように見出すか。児童虐待の疑われるケースに遭遇したときにどのように対処するか。相次ぐ事件を受け、令和元年に改正された児童福祉法・児童虐待防止法等により、どのような対応が現場で求められることになるのか。

目黒事件、野田市事件、札幌市事件といった国を動かした三大虐待死事件のほか、執筆者が取り扱った様々なケースから、現在の児童虐待対応における課題の対応策を具体的に示します。福祉、保健、医療、心理、保育、教育など、子ども福祉に関わるすべての人、とりわけ現場の担当者に送る指南書となっています。

■刊行概要
『子を、親を、児童虐待から救う-先達32人 現場の知恵』
◎編著者:鈴木秀洋(日本大学危機管理学部准教授)
 野田市、札幌市の児童虐待死事件の検証ワーキンググループ委員など歴任。本状末尾に略歴を掲載しております。
◎定価:本体1,800円+税
◎体裁:A5判・並製・122頁
◎発行:公職研
ISBN978-4-87526-392-0

■「はじめに」より
今筆者は、何度も野田市虐待死事件の栗原心愛ちゃんの人生を一緒に歩んでいる。また札幌市虐待死事件の池田詩梨ちゃんの人生も一緒に歩んでいる。両虐待死事件の事実検証・再発防止の検証委員の一員として、記録を丁寧に、何度も読み返し、関係者にヒアリングをし、自分で現地を歩いてみたりしている。
子ども達の決して長くはなかった人としての人生を、本人になってみて、追体験をしてみる。また、親(父や母や親族)の立場になり、その後、県や市や関係行政機関の立場になり、近所の人になり、という形で、視点を変え、追体験をし、考えを巡らす。記録を読んでいると、様々な場面で、関係する誰かが、どこかで、もう一歩踏み込んだ言葉かけなどを行っていたら、彼女達の人生は続いていたのではないかと、そう思う場面はむしろ死の直前ではなく、はるか前にこそ複数ある。……

児童虐待の防止は、児童福祉分野の中でも特に、医療、保健、福祉、教育、法律等様々な知見が求められる。そして、全人力を鍛えていかねばならない。保護者とは基本的に対立関係で始まる難しい職務である。児童虐待の現場は、マニュアルでどうにかなるものでない。真に人間と人間が向き合い、テクニックではなく、全人格を震え合わせるような関わりが、是か非かの次元を超えて、実際に求められるのである。
自治体の仕事の中で、これだけ、多角的で深い知識が求められ、かつ、保護者等からの罵倒等が日々繰り返されるタフな世界はない。こんなにも直接命と向き合い、苦しく、辛い仕事は他にないといえる。
しかし、それだからこそ、自治体が公助として最後まで取り組まねばならない分野なのである。「自分たちの一歩」が「子どもたちの命(将来)と養育者を救う」のである。担当する職員の責任は重いが、全人力が試されるこの仕事のやりがいは計り知れない。
本書を通して、自分を見直し、引き出しを増やしていってほしい。

■目次
子ども達と親の笑顔を私たちが守る-はじめに/鈴木秀洋
第1章 研究者・専門家の視点から
自分たちの判断が、子どもの安全を守る/奥山眞紀子(医療)
子どもを死に至らしめる親の心理的問題/西澤 哲(心理)
児童虐待防止に向けて、自治体現場に足りなかったもの/井上登生(医療)
目黒事件・野田事件・札幌事件から基礎自治体が学ぶべきこと/山田不二子(医療)
死亡事例からの学び/中板育美(看護)
「誰か助けて」というSOSを受信するということ/山川玲子(心理)

第2章 実務者の視点から
1.福祉・保健の視点から
セクショナリズムと前例主義からの脱却/白田有香里(児童相談所)
くじけそうになるたびに…/鈴木 聡(児童相談所)
ひるまず、忍耐強く、一人ひとりを支援していく/木村 朱(保健)
さらなる子ども家庭支援の改革・改善へ/吉本和彦(福祉・保健)
子どもの命を守るために/小島美樹(人材育成)
切れ目のない顔のみえる連携へ/竹下将人(福祉・保健)
2.心理の視点から
「心理」職としてチームに携わる/伊東沙季(心理)
新しい知見を積極的に活かす/宇都宮千賀子(心理)
3.保育・教育の視点から
目の前の母子のため、前例を超え、前例をつくる/鈴木八重子(保育園)
児童虐待を防ぐために、教育現場で留意すべき5カ条/鈴木 智(教育委員会)
設立の熱い思いに応えよ/土居和博(中学校)
子ども自身が、生きていく力を養うために/下野厚子(高校)
担任教師だからできること/新崎綾子(小学校)
4.地域・伴奏者の視点から
少女への性的搾取を生む社会を変える、大人の責任/仁藤夢乃(NPO)
ドメスティック・バイオレンスと児童虐待/西山さつき(NPO)
“さよなら”から始まる養育支援/橋本達昌(児童養護施設)
虐待を受けた子ども、支える里親に必要なもの/齋藤直巨(里親)
5.弁護士の視点から
子どもの人権擁護と弁護士の役割/山下敏雅(弁護士)
自治体法務の視点から見た児童虐待問題/船崎まみ(自治体内弁護士)
6.警察の視点から
警察における児童虐待対策の考え方/河合 潔(警察)
7.検察の視点から
検察における児童虐待事件への取組/浦岡修子(検察)

第3章 ジャーナリスト・自治体トップの視点から
1.ジャーナリストの視点から
児童福祉に関わる自治体職員へ「子ども現場を見てきて」/坂根真理(新聞記者)
支援者に求められていること/杉山 春(ルポライター)
2.自治体トップの視点から
虐待死事件からの学びと覚悟/永松 悟(杵築市長)
子どもの生命に関わる自治体職員へ/保坂展人(世田谷区長)
児童虐待防止法の今後の展望-おわりに/鈴木秀洋

■執筆者肩書き
◎編著者
鈴木秀洋  日本大学危機管理学部准教授
◎研究者・専門家
奥山眞紀子 小児精神科医・元国立成育医療研究センター副院長
西澤 哲 山梨県立大学人間福祉学部教授
井上登生 医療法人井上小児科医院院長
山田不二子 医療法人社団三彦会山田内科胃腸科クリニック副院長
  認定NPO法人チャイルドファーストジャパン理事長
中板育美 武蔵野大学看護学部看護学科教授
山川玲子 カウンセリングルーム「家族育ちあい応援室」
  社会福祉法人子どもの虐待防止センター相談員
◎実務者
○福祉・保健
白田有香里 東京都江東児童相談所・児童福祉司
鈴木 聡 元三重県児童相談所
木村 朱 涌谷町福祉課子育て支援室
吉本和彦 岩国市健康福祉部地域医療課美和病院事務長
小島美樹 大田区こども家庭部子育て支援課
竹下将人 中津市福祉部子育て支援課
○心理
伊東沙季 静岡県健康福祉部こども未来局こども家庭課
宇都宮千賀子 広島県西部こども家庭センター
○保育・教育
鈴木八重子  元公立保育園園長
鈴木 智 南房総市教育委員会教育相談センター長
土居和博 伊予市子ども総合センター長
下野厚子 元兵庫県立高等学校校長
新崎綾子 沖縄県公立小学校教諭(特別支援教育コーディネーター)
○地域
仁藤夢乃 一般社団法人Colabo代表
西山さつき NPO法人レジリエンス
橋本達昌 児童養護施設「一陽」統括所長
齋藤直巨 里親・一般社団法人グローハッピー代表
○弁護士
山下敏雅 弁護士(永野・山下法律事務所)
船崎まみ 江戸川区総務部副参事・弁護士
○警察
河合 潔 前関東管区警察局長
○検察
浦岡修子 東京地方検察庁犯罪被害者支援室長・検事
◎ジャーナリスト・自治体トップ
坂根真理 毎日新聞記者
杉山 春 ルポライター
永松 悟 杵築市長
保坂展人 世田谷区長

■編著者紹介
【略歴】元文京区子ども家庭支援センター所長、男女協働課長、危機管理課長、総務課課長補佐、東京23区法務部等歴任。
【資格・所属学会】法務博士(専門職)、保育士。日本公法学会、日本こども虐待防止学会、警察政策学会、ジェンダー法学会。
【児童虐待死事件検証WG委員】野田市児童虐待事件再発防止合同委員会委員、札幌市子ども・子育て会議児童福祉部会検証ワーキンググループ委員。
【その他審議会等】厚労省子ども家庭総合支援拠点の設置促進アドバイザー。内閣府男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針検討会。川崎市子どもの権利委員会、江東区こども・子育て会議、新宿区公の施設ヘイトスピーチ防止のための利用制限学識経験者意見聴取会、葛飾区人権施策推進のあり方懇談会、世田谷区効果的な児童相談行政の推進検討委員会、目黒区長期計画審議会、(厚労省市区町村の支援業務のあり方検討ワーキンググループ、内閣府ストーカー被害者支援マニュアル検討会、東京都性自認及び性的指向等に関する専門相談運営技術委員会、東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念実現のための条例意見聴取者。鎌倉市共生社会推進検討委員会委員長)。
【研究代表】2017、18、19年度子ども・子育て支援推進調査研究事業『子ども家庭総合支援拠点の設置促進に関する調査研究』等。『市区町村子ども家庭総合支援拠点設置・スタートアップマニュアル』策定。
【著書】〔単〕『自治体職員のためのコンプライアンスチェックシート』、『自治体職員のための行政救済実務ハンドブック』/〔共〕『自治行政と争訟』、『自治体法務改革の理論』、『行政訴訟の実務』、『行政不服審査の実務』、『これからの自治体職員のための実践コンプライアンス』。
【関連論文】「児童虐待防止対策の強化を図るための児童福祉法等の一部改正と実務に与える影響」『自治研究』、「「香川目黒虐待死事件」の検証と再発防止提言」『議員NAVI』、「児童福祉行政における危機管理」『危機管理学研究』等。
◎鈴木秀洋研究室ウェブサイト http://suzukihidehiro.com/

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