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世界初!失われたファン・ゴッホの幻の作品《恋人たちのいるラングロワの橋》 一部分のみ残った作品の断片や手紙を手掛かりに、日本人画家が復元に挑戦中!

PR TIMES / 2017年9月20日 15時0分

現在開催中の札幌展にて9月20日(水)より展示開始!

 日本初となるオランダのファン・ゴッホ美術館との国際共同プロジェクト「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」が、6年に渡る準備期間を経て、北海道立近代美術館にて2017年10月15日(日)まで開催中です。



  本展に関連し、ファン・ゴッホの幻の作品《恋人たちのいるラングロワの橋》を、一部分のみ残った作品の断片やスケッチ、手紙などを手掛かりに復元する試みを世界で初めて行っています。本プロジェクトは、世界的なファン・ゴッホ研究者であり、「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」の総合監修者を務める圀府寺司氏(大阪大学・教授)をリーダーとし、国外の研究者の助言も受けながら、映画「ゴッホ~最期の手紙~」の制作に日本人として唯一参加した、画家・古賀陽子氏が復元を担当しています。現時点での復元作品は、9月20日(水)より同展に出展されます。

[画像1: https://prtimes.jp/i/24719/5/resize/d24719-5-875877-11.jpg ]



1、幻の野心作「ラングロワの橋」
 ファン・ゴッホは南仏に到着してまだ間もない1888年3月、アルルの跳ね橋「ラングロワの橋」を一連の油彩、デッサンに描いています。そして、その連作の中に、1つ野心的な作品があったことが当時の手紙やスケッチから読み取れます。
 空は黄色、水面はエメラルド・グリーン、人物はオレンジや赤、バラ色など、自然の色から離れた極めて鮮やかな色を使い、まるで浮世絵のような平面的な構成で描かれていたと考えられます。また描かれた風景から、ファン・ゴッホがこの絵をほぼ真北を向いて描いていることが判明しており、このことから絶対に見えることのない太陽を、架空のモティーフとして”わざわざ”この場面に描き込んでいることがわかります。
 しかしこの油彩作品は、原因は定かではありませんが、その一部分が≪水夫と恋人≫として現存しているのみ。そして、実際にファン・ゴッホが描いた作品は、制作途中で天気が悪くなってアトリエで仕上げたため、本人としてはあまり満足できない作品になったようです。


[画像2: https://prtimes.jp/i/24719/5/resize/d24719-5-302667-13.jpg ]



[画像3: https://prtimes.jp/i/24719/5/resize/d24719-5-266026-12.jpg ]



2、プロジェクトの道のり
 いったい、ファン・ゴッホはどんな絵を描きたかったのか?≪水夫と恋人≫、当時の手紙やスケッチをもとに、ファン・ゴッホ研究者や画家が意見を出し合い、ファン・ゴッホが描きたかった絵、成功作はこうなっていたのではないか、という彼の理想を復元する。というコンセプトでプロジェクトを進めました。

~模写編~
 まず行なったのは、現存する部分を模写し、徹底的にファン・ゴッホのアプローチを分析することでした。現場では、構図のみを描いたキャンバスの隣に、≪水夫と恋人≫の実物を並べ、古賀さんが文献をもとに独自で自作した絵具を使って模写を進めました。ファン・ゴッホが一筆で描いたことで偶然生まれたかすれたような線も、細かい筆で緻密に描き込んで再現、しかも一筆書きで描いたように表現しました。

[画像4: https://prtimes.jp/i/24719/5/resize/d24719-5-297950-2.jpg ]



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~復元編~
 そして、失われた大部分をスケッチや関連作品をもとに再現していく作業は、古賀さんのアトリエで行われました。断片にないモティーフ(太陽、空、樹木、跳ね橋など)は、同年代に描いた作品を参考に描きます。しかし、それらの例とそっくりになるほど捏造感が強く出てしまうため、同じような描き方ながら違う、しかし、紛れもなくファン・ゴッホらしい効果を出す、というきわめて困難な作業を進めています。


[画像8: https://prtimes.jp/i/24719/5/resize/d24719-5-554781-8.jpg ]



[画像9: https://prtimes.jp/i/24719/5/resize/d24719-5-668888-7.jpg ]

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3、プロジェクトについて

[画像11: https://prtimes.jp/i/24719/5/resize/d24719-5-216406-14.jpg ]

[画像12: https://prtimes.jp/i/24719/5/resize/d24719-5-617854-10.jpg ]


監修:圀府寺 司(大阪大学 教授)
「現存しない作品の復元、という難易度の高い、クリエイティヴな作業です。ご来場の皆様には、この挑戦の現時点での成果をご覧いただくことになります。皆さんのご感想やご助言を生かして今後もこのプロジェクトを進めていきたく思います。」


[画像13: https://prtimes.jp/i/24719/5/resize/d24719-5-127322-6.jpg ]


画家:古賀 陽子
「復元にあたり、ファン・ゴッホの色彩やタッチの絶妙なバランス感覚と力強い表現力を肌で感じ、彼の作品の素晴らしさに改めて感嘆しました。探求をやめないファン・ゴッホの、絵ごとに変わりゆく画風の中に一貫した「ファン・ゴッホらしさ」を発見・表現することは、手探りで困難な作業です。この復元に正解はありませんが、失われた、もう誰にも観ることのできない作品に想いを馳せながら進める作業は、とても貴重な経験です。」


本作品は、北海道立近代美術館で開催中の「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」で展示中です。その後、本展は東京都美術館(10月24日(火)から)、京都国立近代美術館(2018年1月20日(土)から)へ巡回します。


4、関連情報
◎NHK・Eテレ 日曜美術館「熱烈!傑作ダンギ ゴッホ」(9月24日(日)午後8時より放送予定)で、
当プロジェクトの様子が取り上げられます。
 http://www4.nhk.or.jp/nichibi/

◎本プロジェクトの復元画家・古賀陽子さんが参加した、世界初・全編が油絵で動く映画「ゴッホ ~最期の手紙~」は、11月3日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国順次ロードショー!
 http://www.gogh-movie.jp/


「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」 展覧会 開催概要
【札幌展】
会期:2017年8月26日(土)~10月15日(日) 
会場:北海道立近代美術館
主催:北海道立近代美術館、北海道新聞社、NHK札幌放送局、NHKプラネット北海道
開館時間:9:30~17:00 
※会期中の金曜日は19:30まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(9/18、10/9を除く)、9月19日(火)、10月10日(火)
問い合わせ:011-644-6882
観覧料:一般1,500円(1,300円)、高大生800円(600円)、中学生600円(400円)
※( )内は10人以上の団体料金 ※小学生以下無料(要保護者同伴)

【東京展】
会期:2017年10月24日(火)~2018年1月8日(月・祝) 
会場:東京都美術館
主催:東京都美術館、NHK、NHKプロモーション
開室時間:9:30~17:30
※会期中の金曜日、11月1日(水)、2日(木)、4日(土)は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
休室日:月曜日(1/8を除く)年末年始休館 12月31日(日)、1月1日(月・祝)
問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料:一般1,600円(1,300円)、大学生・専門学校生1,300円(1,100円)、高校生800円(600円)、65歳以上1,000円(800円)
※( )内は前売と20人以上の団体料金 ※中学生以下は無料
※11月15日(水)、12月20日(水)はシルバーデーにより65歳以上の方は無料(要証明)

【京都展】 
会期:2018年1月20日(土)~3月4日(日) 
会場:京都国立近代美術館
主催:京都国立近代美術館、NHK京都放送局、NHKプラネット近畿、京都新聞
開館時間:9:30~17:00 
※金・土曜日は20:00まで開館(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(2/12を除く)、2月13日(火)
問い合わせ:075-761-4111
観覧料:一般1,500円(1,300円)、大学生1,100円(900円)、高校生600円(400円)
※( )内は前売と20人以上の団体料金 ※中学生以下は無料


[画像14: https://prtimes.jp/i/24719/5/resize/d24719-5-939287-15.jpg ]

[画像15: https://prtimes.jp/i/24719/5/resize/d24719-5-173051-16.jpg ]


展覧会公式サイト http://gogh-japan.jp

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