シリア:今も続く、武装勢力による人道に対する罪

PR TIMES / 2012年6月14日 16時49分



国際人権NGOアムネスティ・インターナショナル(http://www.amnesty.or.jp/)は、シリアにおいて、違法な殺人や拷問、恣意的な拘禁、理不尽な家屋の破壊が驚くほど進行していると発表した。この状況は、政府軍と民兵が民間人へ攻撃してもその責任がまったく問われない中、彼らの激化する広範な攻撃を食い止めるには、国際社会の断固たる行動がいかに緊急に必要かを、物語っている。

アムネスティ・インターナショナルは6月14日、シリアに関する最新の報告書を発表した。70ページの本報告書は、反対派を支持しているとされる地域に対する報復を強要し、人びとを服従させるために脅迫するような国家政策の一環として実行されてきた人道に対する罪や戦争犯罪など、広範かつ組織的な違法行為の新たな証拠を提示している。

「重大な侵害行為が組織的な形で行われていることを示す、不穏な新証拠が出てきたこと。これは、政府軍や民兵がまったく責任を問われずに行なっている、人道に対する罪や戦争犯罪など民間人への広範な攻撃の激化する勢いを食い止めるため、国際社会に断固たる行動を取る必要性を迫っていることを、明確に示しています」とアムネスティの危機管理上級顧問のドナテラ・ロベラは述べた。彼女は最近、シリア北部で人権侵害についての調査を数週間にかけて行なった。

「1年余り、国連安全保障理事会はぐずぐずするばかりで、シリアでの人権の危機は拡がっています。今こそ難局を打開し、これらの侵害行為をやめさせ、責任者を裁くために具体的な行動を取らなければなりません」

■虐殺される市民

シリア当局からの入国の公的認可は得られなかったが、アムネスティはシリア北部での状況を調査することができた。そして、「シリア政府軍と民兵は、重大な人権侵害および人道に対する罪と戦争犯罪に相当する重大な国際人道法違反に責任がある」と、結論づけた。

アムネスティは、アレッポとイドリブ県にある23の町村を訪問した。また、3月と4月に出された国連とアラブ連盟による6項目の停戦協定の実施に向け交渉している最中に、シリア政府軍は大規模な攻撃をしかけたが、その地域も訪問した。

訪問したどの町や村でも、嘆き悲しむ家族たちは、若者や老人、子どもたちを含む彼らの親族がどのように引き離され、兵士たちによって銃殺されたかを、アムネスティに説明した。兵士たちが犠牲者の身体に火をつけるケースもあった。

PR TIMES

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング