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田中貴金属記念財団 「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者を発表

PR TIMES / 2024年3月30日 12時40分

~信頼性の高い高周波無線通信回路に寄与するボンディングワイヤの開発と必要な時に電子の直接利用を可能にする水素由来の電子担体の創成が受賞~

「電磁波遮蔽機能付ボンディングワイヤに関する研究」で、九州大学 金谷 晴一 教授が Umekichi Tanaka Awardを受賞、「貴金属水素エネルギー電子キャリアの開発」で、九州大学 小江 誠司 教授が Gold Awardを受賞



 一般財団法人 田中貴金属記念財団(代表理事:岡本 英彌)は本日、2023年度「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者を発表しました。
 厳正な審査の結果、1000万円を授与する「Umekichi Tanaka Award」は、九州大学の金谷 晴一教授へ、200万円を授与する「Gold Award」は、九州大学の小江 誠司 教授への授与を決定しました。また、「Silver Award」は1件、「Young Researcher Award」は3件の採択となりました。

 田中貴金属記念財団では、貴金属の新分野を開拓醸成し学術、技術と社会経済の発展に寄与することを目的に、多くの人々に対して、豊かな社会を感じていただける活動を展開しています。本助成金制度は、「貴金属が拓く新しい世界」へのさまざまなチャレンジを支援するため、1999年度から毎年実施されています。第25回目となる今回は、貴金属の工業利用の拡大に尽力した創業者・田中梅吉の名を冠し「Umekichi Tanaka Award」を新設し、貴金属が貢献できる新しい技術や研究・開発や貴金属に応用が可能な技術や研究に対して、あらゆる分野から研究を募集しました。その結果、合計210件の応募があり、この中から合計19件の研究に対し、総額1,990万円の研究助成金を授与します。

 「Umekichi Tanaka Award」と「Gold Award」の受賞者と研究名、受賞理由は下記のとおりです。

■Umekichi Tanaka Award
九州大学 金谷 晴一 教授
「電磁波遮蔽機能付ボンディングワイヤに関する研究」
 本研究では、貴金属を含んだ磁性薄膜をボンディングワイヤの表面にコーティングすることにより、これまで使用ができなかった高周波帯でのワイヤの使用が可能になることを目指した開発に取り組んでいます。研究中の磁性薄膜のこれまでにない現象をさらに応用したもので非常に画期的です。さらに一般的な電線への応用も期待でき、貴金属の新たな材料分野への拡張可能性が大きいことも高く評価されました。

■Gold Award
九州大学 小江 誠司 教授
「貴金属水素エネルギー電子キャリアの開発」
 本研究では、これまでにないコンセプトである温和な条件で水素から電子を抽出し必要な時に電子の直接利用ができる水素由来の電子単体(貴金属錯体)の創生に取り組んでいます。カーボンニュートラルの実現のための革新的なエネルギーキャリアとしてだけでなく、様々な触媒反応に直接利用できる可能性があることが高く評価されました。

 その他「Silver Award」1件、「Young Researcher Award」3件、「TANAKA Special Award」13件、および本助成金実施概要については、次の通りです。なお、2024年度の研究助成金については、今秋に募集を開始する予定です。

2023年度「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者一覧(敬称略)


[画像: https://prtimes.jp/i/43319/11/resize/d43319-11-96896ecf21311ebb04be-0.png ]


― 2023年度「貴金属に関わる研究助成金」募集概要 ―
【応募条件】
以下のいずれかに該当する内容であること。
・貴金属に関わる新しい技術(新規材料、加工方法、プロセス開発など)であること
・製品開発に革新的な進化をもたらす研究(新規機能、プロセス開発、計算科学など)であること
・貴金属を利用した新しい製品の研究・開発であること
・ゆとりある豊かな社会づくりに有効な技術であること
※貴金属とは、白金、金、銀、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウムの8元素をさします。
※他の材料メーカーと共同開発を実施しているもの(予定も含む)は、その旨を明記してください。
※すでに製品化・実用化されている、あるいは予定されているものは対象外となります。
【助成金額】総額 2000万円(上限金額)
・Umekichi Tanaka Award(新設)1000万円
・Gold Award(旧「ゴールド賞」)200万円
・Silver Award(旧「シルバー賞」)100万円
・Young Researcher Award(旧「萌芽賞」)100万円
・TANAKA Special Award(「奨励賞」より名称変更)30万円
※該当の助成金は奨学寄附金として取り扱います。
※各賞は、「受賞該当なし」の場合もあります。
※「プラチナ賞」は本年度より廃止
【募集資格】
・日本国内の教育機関、国公立及びそれに準ずる研究機関に所属されている研究者、又は国内の学協会に所属する研究団体の研究者
・日本国内の研究機関に所属されていれば、活動拠点は国内・海外を問いません。
・Young Researcher Awardは、2023年4月1日現在において37歳以下の若手研究者を対象としております。
【募集期間】
2023年9月4日(月)9:00 ~11月30日(木)17:00
【研究助成金制度に関するお問い合わせ】
「貴金属に関わる研究助成金」事務局
田中貴金属工業株式会社 新事業開発統括部 企画推進セクション内
〒100-6422 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング22F
E-mail:joseikin@ml.tanaka.co.jp
田中貴金属記念財団ホームページ:https://tanaka-foundation.or.jp

■田中貴金属記念財団
名称:一般財団法人 田中貴金属記念財団
所在地:東京都千代田区丸の内2丁目7-3 東京ビルディング22階
設立:2015年
代表理事:岡本英彌(TANAKAホールディングス(株)特別顧問)
事業目的:貴金属に関する研究への助成を行い、貴金属の新分野を開拓醸成し学術、技術ならび
に社会経済の発展に寄与すること
事業内容:貴金属に関する学術的、技術的な研究に対する助成
貴金属に関する優れた研究に対する顕彰及び講演会等の開催

■TANAKAホールディングス株式会社
本社所在地:東京都千代田区丸の内2丁目7-3 東京ビルディング22階
創業:1885年
設立:1918年※1
代表者:代表取締役社長執行役員 田中 浩一朗
資本金:5億円  
売上高:グループ連結売上高 6,111億円(2023年12月期)
従業員数:グループ連結従業員数 5,355名(2023年12月期)
業務内容:田中貴金属グループの中心となる持ち株会社として、グループの戦略的かつ効率的な運営とグループ各社への経営指導
HPアドレス:https://www.tanaka.co.jp(グループ)
https://tanaka-preciousmetals.com(産業事業)
※1:2010年4月1日にTANAKAホールディングス株式会社を持株会社とする体制へと移行いたしました。

【本プレスリリースは下記URLよりダウンロードしていただけます】
https://prtimes.jp/a/?f=d43319-11-e046e9c175bc3d6f5d6a6a7820e23311.pdf

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