【JX石油開発】マレーシアにおける CCS 技術を利用したガス田群新規開発プロジェクト(BIGST プロジェクト)権益の取得および共同操業協定の締結について
PR TIMES / 2024年3月27日 16時40分
当社(社長:中原 俊也)が 100%出資する JX Nippon Oil and Gas Exploration (BIGST) Sdn. Bhd.(社長: 岡 真司)は、マレーシア国営エネルギー会社である Petroliam Nasional Berhad(以下、「ペトロナス」といいます。)およびペ トロナスが 100%出資する PETRONAS Carigali Sdn. Bhd. (以下、「チャリガリ」といいます。) とマレー半島沖合の高濃度 CO2を含む未開発の 5 ガス田群(Bujang、Inas、Guiling、Sepat および Tujoh、以下「BIGST」といいます。)の生産分与契約(以下、「PSC」といいます。)を締結し、同ガス田の権益を取得いたしましたので、お知らせいたします。 BIGST の権益構成 は、当社 50%、チャリガリ(オペレーター)50%となります。また、同時に当社とチャリガリ間で共同操業協定(以下、「JOA」とい います。)を締結しました。当社は、アクティブパートナーとして開発計画の作成に積極的に関与することになります。
当社は、2020 年 4 月から約 1 年半をかけて、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構と共同で、CCS<注 1>技術 を用いた既発見未開発ガス田の低環境負荷での開発実現を目指す共同研究を実施しました。この共同研究が高く評価され、 2022 年 12 月に、CCS を伴う形での BIGST の開発技術提案をペトロナスに行うこと、および権益取得の検討を進めることについて覚書を締結いたしました。そしてこの度、PSC および JOA を締結のうえ、開発・生産に向けた具体的な検討を進める運びとなりました。
BIGST は豊富な天然ガス埋蔵量(約 4 兆標準立方フィート)を有することが確認されておりましたが、ガスと共に高濃度の CO2を含むことから、これまで開発が見送られてきた経緯があります。BIGST の開発に際しては、天然ガスとともに産出される CO2を 分離・回収して近隣の減退ガス田に圧入することで、チャリガリとともに BIGST の新規開発の実現を目指す、いわば従来型の天然ガス開発と環境対応型事業である CCS を組み合わせた、低炭素の石油・天然ガス開発事業のモデルケースと言えるものです。当社は、すでに商業化している米国テキサス州における Petra Nova CCUS<注 2>プロジェクトで培った知見などを総動員し、天然ガス需要が増加するマレーシア国内へのガス供給増に貢献するとともに、本プロジェクトをひとつのマイルストーンとして、国内外での
CCS の実装によるカーボンニュートラルの実現に向けて取り組んでまいります。
<注 1>CCS: Carbon dioxide Capture and Storage の略。排出される二酸化炭素を回収し地下に圧入する技
術。
<注 2>CCUS: Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage の略。CO2 を回収・貯留することに加え、
新たな商品やエネルギー生成のために利用する技術。
[画像1: https://prtimes.jp/i/126739/14/resize/d126739-14-cc0ac6324db134227f8d-1.png ]
締結式の様子
左から3番目(PETRONAS)Datuk Ir. Bacho Pilong (Senior Vice President、 Malaysia Petroleum Management (MPM))、
右から3番目(PCSB)Hasliza Othman(Chief Executive Officer)、
右から2番目(当社)岡真司(常務執行役員 第 1 事業本部長)、右から1番目(当社)小澤勝典(KL 事務所長)
プロジェクト概念図
[画像2: https://prtimes.jp/i/126739/14/resize/d126739-14-717e46a40cae49676dd7-1.png ]
BIGSTの位置関係
[画像3: https://prtimes.jp/i/126739/14/resize/d126739-14-d17466c45621dbb2f7c0-0.jpg ]
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