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浜松市と乃村工藝社は、全国初の国産材を使用したFSC(R)️プロジェクト認証施設「浜松城」と「浜松こども館」をオープン

PR TIMES / 2021年9月1日 14時45分

城、公共の類似児童施設では全国初のFSCプロジェクト認証を取得



[画像1: https://prtimes.jp/i/51957/18/resize/d51957-18-63e5f3425453ec0b18e4-1.jpg ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/51957/18/resize/d51957-18-d34d90b2a54f8da6d7dc-0.jpg ]

静岡県浜松市と株式会社乃村工藝社は、徳川家康の天下統一の足掛かりとなった歴史ある「浜松城」と、未来を担う浜松っ子を育てる「浜松こども館」のリニューアルにあたり、国産的森林認証制度FSC(R)認証木材である浜松市の天竜材※1を使用し、城および公共の類似児童施設としては、全国初のFSC(R)プロジェクト認証を取得しました。本認証では、「浜松城」は3階の「情景の層」の床材、「浜松こども館」は遊具・床・壁にFSC(R)認証木材を使用していることから、「プロジェクトの特定部位に対するFSC(R)表示」と認められました※2。また、認証範囲にはFSC(R)認証材やリサイクル材など適切な原材料を使用し木材のトレーサビリティにも取り組みました。
FSC(R)プロジェクト認証は施設など個別にデザインされるものが対象で、森林破壊や違法伐採等の環境・社会的な問題のリスクの低い原材料が責任を持って調達されていることを意味します。地域が活性化に向けて取り組むSDGs推進等を背景に、取得数が公共施設や商業施設を中心に増加※3しています。
浜松市は2010年3月にFSC(R)認証を取得しました。FSC(R)認証材の生産量は全国トップクラス※4となっており、山主、森林組合から製造、販売までFSC(R)サプライチェーンでつながりSDGs未来都市にも選定されています。同市が理念とする「価値ある森林の共創」実現に向け、今回の両施設リニューアルでは天竜材を活用したFSC(R)プロジェクト認証取得を決めました。
また、両施設の空間プロデュースを手掛けた株式会社乃村工藝社は、10年以上の国産材ノウハウと協力社ネットワークを活かし、認証取得のためFSC(R)認証材の製材加工ができるチーム編成から空間の企画・設計・施工、浜松城においては申請代行までを担当しました。デザイン面では、「浜松こども館」のオリジナル遊具やフローリング材は子供たちが天竜材に直接触れて遊べるように設計し、木材の表面に熱した道具で焼き跡をつける「焼き絵」の手法で浜松市の森の生き物を描くなど、天竜材の魅力をアピールしています。
この度のリニューアルを担当した、浜松市産業部林業振興課 副主幹 藤江俊允氏は、「SDGs未来都市である浜松市は、天竜材(FSC(R)認証材)の活用やプロジェクト認証の積極的な取得を進めています。浜松城、浜松こども館の認証取得は、持続可能性への配慮による市のブランド力向上や、林業事業者含め市民の誇りに繋がり、50年後先の未来も豊かにしていくと考えています。」、浜松市こども家庭部次世代育成課 管理・育成グループ主任 新村智世氏は、「次世代の主役となる“はままつっこ”たちが地域資源・自然に愛着を持つための原体験づくりとして、遊びの中で天竜材に直接触れられるように遊具や内装に積極的に活用しました。」とコメントしています。
また、株式会社乃村工藝社 第三事業本部 両施設プロジェクト・マネジャー 田代春佳氏、クリエイティブ本部 両施設デザイン・ディレクター 鈴木敦氏は、「今後も当社全国ネットワークを活かし、FSC(R)認証を活かしたソーシャルグッドな活動に貢献したい。」とコメントしています。
国際的な森林認証制度FSC(Forest Stewardship Council(R))の普及啓発を行うFSCジャパン(特定非営利活動法人日本森林管理協議会、代表:太田猛彦)は、この度の浜松市と株式会社乃村工藝社による全国初のFSCプロジェクト認証取得が、第三者から評価された具体的な実績としてSDGsへの貢献を示すことができるという点において、SDGs推進を目指す他の自治体の参考事例になると期待しております。このような事業展開を歓迎し、国内の認証取得活動が今後も拡大するよう普及啓発に努めてまいります。

■FSCプロジェクト認証
FSCプロジェクト認証とは、オフィスビル、マンション、イベント設備、木造橋などの建設または土木工事事業や、個々の芸術作品または装飾品、乗り物など規格品の大量生産ではなく、個別にデザインされるものの生産を対象とした認証です。プロジェクトに使用されるFSC認証材や回収材の含有量、使用される箇所によって、「全体プロジェクト認証」、「プロジェクトの特定部位に対するFSC表示」、「パーセンテージ表示」の3種類の取得方法があります。

■FSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会)
FSC(Forest Stewardship Council, 森林管理協議会)は、環境保全の面から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理の普及を目的に、環境団体、林業者、林産物取引企業、先住民団体などを中心に、1994年に設立された独立した非営利団体です。現在世界の2億2千万ヘクタール以上の森林と約48,000組織がFSCの規格に基づき認証されています。FSCジャパンはFSC国際事務局から正式に承認された、日本の窓口となる組織です。日本国内におけるFSC森林認証の普及や、国内を対象とした規格の検討と作成を行っています。

■FSCマーク
FSCの定めた基準をもとに、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や回収材等の責任をもって調達された原材料から生産された製品に、FSCマークがつけられます。FSCマークがついた製品を使うことで、世界の森林保全につながります。

FSCジャパン公式HP:https://jp.fsc.org/jp-jp
FSC公式Twitter: https://twitter.com/FSC_Japan
FSC公式Facebook: https://www.facebook.com/FSC.Japan?ref=tn_tnmn

[画像3: https://prtimes.jp/i/51957/18/resize/d51957-18-90166f4d3b6abeaaff13-3.jpg ]

【参考】
※1:天竜材は、浜松市のFSC認証林から生産され、FSC-COC認証取得事業者により浜松市内で製材・加工されたFSC認証材です。
※2:「浜松城」は3 階の「情景の層」の床材100%、「浜松こども館」は遊具や内装材に全木材使用のうち62% FSC(R)認証木材の天竜材を使用し、「プロジェクトの特定部位に対するFSC(R)表示」と認められました。
※3:現在、国内のFSC(R)プロジェクト認証は累計45件(2021年8月時点)と、2020年からのコロナ禍までは4年連続で公共施設や商業施設を中心に取得数が増加しています。
取得数向上の背景の一つにSDGsを原動力とした地方創生の推進があります。SDGsにおけるFSC(R)認証の有効性は、SDGs進捗状況確認の指標の1つに「自主的な森林認証を取得している森林の面積増加」が掲げられており認められています。

[画像4: https://prtimes.jp/i/51957/18/resize/d51957-18-19d1e1fba52db6a214e0-2.png ]

※4:浜松市は2010年3月にFSC(R)認証を取得し、取得面積は市町村別では全国最大の49,130ha(2020年時点)、FSC(R)認証材の生産量も59,550平方メートル (2018年時点)で全国トップクラスです。

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