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国連WFP、イラク避難民へ迅速な支援

PR TIMES / 2014年8月14日 16時59分

イラク国内の治安が悪化するにつれ、人々が続々と避難を余儀なくされています。この状況に対応すべく、国連WFPでは、イラク国内の10の行政区域において43万8千人に食糧を届けました。



6月中旬にイラク北西部の都市モースルで起きた戦闘により、モースルだけでなくその周辺地域から何十万もの人々が避難しています。また、最近ではイラク北部のシンジャル山に逃げこんだ避難民も多くいます。国連WFPでは8月4日以降、ドフクとラリッシュの4箇所に緊急の炊事場を設け、シンジャル地域へと逃れてきた10万人に食糧支援を行っています。

【イラク危機の背景】
ここ数週間、ニネベ県のシンジャル地域では、戦闘が激化しています。そのため、同県から数十万の人々が逃れてきています。避難民の多くは、少数民族の女性や子どもたちです。イラク国内の避難民数は、現時点で120万人以上と推定されます。

【国連WFPの活動概要】
モースルでの戦闘による大規模な避難が始まる以前から、国連WFPは、イラク西部にあるアンバール県に避難してきた24万人、イラクで避難生活を送るシリア難民18万人に食糧を提供していました。

現在の輸送ルートは、トルコを経由しクルド自治政府が統治しているドホーク県とエルビル県に支援物資を運んでいますが、これよりも運搬時間が短縮できるクウェート経由などの新たな経路を現在検討中です。

【避難民120万人への食糧支援】
国連WFPでは、2015年初めまでに120万人の避難民に支援を行う予定です。国連WFPが6月中旬以降に行った活動により、24万6,520人が米や調理油などが入った食糧袋を受け取りました。この食糧袋1袋で、5人家族が約1か月間食べていくことができます。また、缶詰などのすぐに食べられる非常食(3日分)を5万9,443人に届けました。この他に国連WFPでは8月4日以降、避難所において13万2,120人に温かい食事を提供しました。

【イラク国内での食糧支援】
国連WFPの避難民への食糧の提供は、支援を最も必要としているクルド人自治区内の3県(ドホーク県、エルビル県、スレイマニヤ県)を中心に行われています。この地域以外にも、7県(ニネベ県、サラハディン県、ディヤラ県、バベル県、キルクーク県、ワジット県、ナジャフ県)で食糧の配布を行っています。また、ニネベ県のモースル地域から離れたところに設置された避難所にも食糧を届けています。国連WFPは、ドホーク県内に食糧倉庫を保有し、バグダッドとバスラを拠点に食糧の貯蔵や、輸送の調整などを行っています。

(写真=国連WFPがイラク避難民へ食糧支援を行っているクルド人自治区内の3県の一つ、エルビル県にあるバハルカ避難所。ここで暮らしている家族のほとんどが、テント生活を送っています。Copyright: WFP/Mohammed Albahbahani)

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