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国連WFP、エボラ出血熱発生国で緊急食糧支援と輸送活動強化

PR TIMES / 2014年9月4日 16時0分

ダカール(セネガル)発-国連WFPは、エボラ出血熱の主流行地であるギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国で、患者やその家族、隔離地区の住民等などに対する緊急食糧支援を拡大するとともに、エボラウイルスの感染拡大防止に取り組むさまざまな人道支援機関に対する物資輸送活動のサポートを強化しています。



国連WFPは、医療施設や隔離地区にいる130万人に食糧を届けるべく、緊急食糧支援を立ち上げました。現地政府や世界保健機関(WHO)、その他の連携機関が、患者の治療や新たな地域への感染拡大防止に全力を挙げる中、国連WFPは、食糧支援や支援物資の輸送活動を通じてエボラ封じ込めを後押ししています。

国連WFP西アフリカ地域局長のデニス・ブラウンは、「我々は、支援を必要としているすべての人々に食糧を届けるため、ありとあらゆる努力を行っています。また、エボラ出血熱を封じ込め、生活に最低限必要なものを現地の人々に届けようとしている国連の姉妹機関や非政府組織 (NGO)に対しては、支援物資の輸送のサポートも担っています。エボラウイルスを封じ込めるには、食糧支援を含め包括的な取り組みが必要になります。」と話しました。

国連WFPでは、新たに50人のスタッフを同3カ国に派遣しているところです。

国連WFPは他の国連機関やNGOなどの支援組織に対して、国連人道支援航空サービス(United Nations Humanitarian Air Service、略称UNHAS)という旅客・物資の航空輸送サービスを世界中で提供しています。8月16日からエボラ出血熱発生国でもこのサービスを開始しました。同3カ国の首都(コナクリ、モンロビア、フリータウン)間を19座席の航空機が結び、人道支援関係者や支援物資を運んでいます。数日中に、モンロビアに停留しているUNHASのヘリコプターが、エボラ出血熱の流行地域へと向かう予定です。

また、国連WFPは、緊急時対応のため、国連人道支援物資備蓄庫(United Nations Humanitarian Response Depots 、略称UNHRD)の運営も行っています。ここにはさまざまな支援機関が、緊急支援物資である医療用品・テント類・IT機器・プレハブ・組み立て式倉庫などを戦略的に備蓄しています。今回、ドバイとアクラにあるUNHRDから、手袋やマスクなどの防護用品および医療用具計30トン(34万米ドル相当)を、同3カ国で活動するWHOや国連WFP、そして、国際協力機構(JICA)へと届けました。

国連WFPは、これら3カ国で11月まで緊急支援活動を行うための資金として、7,000万米ドルを至急必要としています。UNHASは、10月13日までの運航費用として730万米ドルを必要としていますが、現時点ではその38パーセントの資金しか集まっていません。また、国連WFPが近日中に立ち上げる支援物資の輸送活動には別途、7,500万米ドルが必要です。


各国の状況について

【ギニア】

国連WFPでは、エボラ出血熱が発生したことを受け、4ヶ月前に食糧支援を開始しました。6県(ビファ県、フリア県、テレメレ県、ンゼレコレ県、マセンタ県、ゲケドゥ県)で約4万人に食糧を届けました。
3か月間で46万4,000人に対して食糧配給を行うための準備を進めています。


【シエラレオネ】

国連WFPは、エボラ出血熱流行の中心地であるケネマやカイラフンの医療施設にいる患者や感染の影響が及んでいる家庭、そして、隔離地域に指定された地区の世帯に支援を行っています。
これまでに国連WFPは、ケネマ、ボンバリ、ポート・ロコ、カイラフン、コノ、モヤンバ、西部地域の隔離地区に暮らす1万6千人以上に食糧を配給しました。また、看護師などへの食糧支援も行う予定です。
国連WFPでは、マケニ、ポート・ロコ、モヤンバ、コノ、ボンティ、カイラフン、西部地域で新たな倉庫を設置しました。
向こう3ヶ月で最大40万人を対象に支援を行う予定です。


【リベリア】
7月1日から8月下旬までの間に、国連WFPは、エボラ管理センターや隔離地区で暮らす4万3,700人に食糧支援を行いました。

食糧配給は、リベリアの全15郡のうち9郡(首都モンロビアにある貧困街・ウェストポイントと北部ロファ郡にあるフォヤ地区を含む)で行われました。
国連WFPでは、71トン以上の食糧を政府の地域保健チームに提供し、同チームが活動している8郡(ボミ、ボン、ケープマウント、グランドバッサ、ロファ、マージビ、ニンバ、リバーセス)の収容施設や隔離施設にいる4,600人に届けられました。
国連WFPは、9郡(ボミ、ボン、ケープマウント、グランドバッサ、ロファ、マージビ、モントセラド、ニンバ、リバーセス)の隔離地区で、エボラ出血熱の影響を受けた3万9千人(ウェストポイントおよびドロ・タウンの1万3,500人を含む)に食糧を配りました。
ウェストポイントとドロ・タウンでの食糧配給は今後も続け、計約5万7,000人に食糧を届ける予定です。
国連WFPは、農業ビジネスセンターの使用許可を農業省に求めています。もし許可されれば、国連WFPは食糧を事前に備蓄し、早急に対応することができるようになります。


写真は、配給食糧を手にする子ども。Copyright: WFP/Abeer Etefa

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