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安全をスタンダードに EUでモーターサイクル用ABS装備が義務化 ボッシュがあらゆる車両クラスに対応したソリューションを提供

PR TIMES / 2013年3月27日 11時38分

■2016年からEUでABS装備が義務化

■1994年に量産が開始されてから75万個を製造

■ABSが生命にかかわる深刻な事故の1/4を防止可能



交通事故の発生数をさらに減少させるため、3月初めに欧州議会でモーターサイクルにABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の装備を義務化する法案が可決されました。これによって、ヨーロッパで次第に増えつつあるモーターサイクルに2016年からABSが標準装備されることになります。ヨーロッパの路上では、2011年だけでも約5,000人のライダーの命が失われているのが現状です。ボッシュ・シャシーシステム・コントロール事業部長のGerhard Steigerはボッシュの事故調査報告をもとにこう述べます。「ABSが標準装備されることで、人身事故を含め、モーターサイクルに関連する事故全体の1/4以上を防ぐことができます」

ボッシュは1994年からモーターサイクル用ABSの生産を開始し、これまでに約75万個を供給してきました。また、2010年にはモーターサイクル専用に設計した新世代のABSを発表しました。それ以降も性能を向上させるべく、継続的に追加機能の開発を進めています。

同じく2010年には、ABSが安全性の向上に大きく貢献したとして、ADAC(ドイツ自動車連盟)から「イノベーション&環境」部門のイエローエンジェル賞を授与されました。


全クラスのモーターサイクルの安全性を向上

今後は新しいEU規制に従って、排気量125cc以上のモーターサイクル全車にABSの装備が義務化されます。2016年1月1日以降、この規制は認可モデルのモーターサイクルに適用され、さらに2017年からは新車登録された全モデルに適用されることになります。また、排気量50cc程度の小型モーターサイクルには、ABSまたはコンバインド・ブレーキ・システムのどちらかの装備が課されます。このコンバインド・ブレーキ・システムは、前輪と後輪を機械的にリンクさせるシステムのことで、ブレーキング時に減速する力が常に両輪にかかります。ただ、ブレーキ圧は調整されないため、ホイールがロックする可能性があります。

欧州議会と欧州閣僚会議でABS義務化が可決されたことにより、今後はこの規制がEU官報に記載され、公に効力を発することになります。


ボッシュが車両クラスすべてをカバーするソリューションを提供

ボッシュは2010年から世界最小・最軽量のモーターサイクル用ABSの量産を開始しました。このモーターサイクル用ABS「Generation 9」はさまざまなモデルのモーターサイクルに装備することができます。標準化されたモジュラー設計をベースに、ボッシュは各モーターサイクルメーカーの要求に合わせて個別に調整したソリューションを提供しているからです。例えば、2013年初めに発売が開始されたABS 9 light(エントリーレベルのバリエーション)は、アジアの新興成長市場では一般的となっている低価格のモーターサイクルに合わせて、前輪を制御する油圧ブレーキの回路が1つになっています。さらに、ボッシュのABSには、前後両輪を制御するABS 9 base、ABS 9 plus、電子制御式コンバインド・ブレーキ・システム(eCBS)に使用されるABS 9 enhancedなど、さまざまなバリエーションが各種揃っています。特に最上位バリエーションとなるABS 9 enhancedでは、ライダーが前輪または後輪のみにブレーキをかけた場合でも、自動的にブレーキ圧を可変配分しますので、圧力を別途調整したり、ブレーキレバーを操作する必要はありません。

横浜にあるボッシュの技術開発拠点で開発された、モーターサイクルの安全に寄与する画期的な製品が2013年初旬に発売予定です。この製品は、スリップしやすい路面でも加速力をアップするTCS(トラクション・コントロール・システム)、つまりABSとトラクションコントロールのセッティングを路面に合わせて調整するためABSに付加された機能(オフロードコントロール機能)で、これを装備すれば、砂地や砂利道など、粗い路面でも安全性がさらに向上するだけでなく、よりダイナミックなライディングスタイルを楽しめるようになります。このことからもおわかりいただけるように、モーターサイクルの安定性の制御は、高性能なモーターサイクルの安全性を最大限に高めることにつながります。「この製品は、コーナリングを含め、加速/減速を行うあらゆる状況でライダーを支援する初のシステムとなります」(Steiger)。また、MSC(モーターサイクル用スタビリティコントロール)ではブレーキの介入を正確に評価するためにモーターサイクルの現在のリーンアングルに関する情報が必要となりますが、こちらもボッシュ製の新しいSU-MM5.10傾斜角センサーがこの情報を提供します。

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