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見過ごされてきた子どもの体験格差~GWに広がる格差問題を解消

PR TIMES / 2022年4月28日 10時45分

中高生向け「『旅する学校』in大地の芸術祭」を初開催

学生時代の休み明け、同級生と自分の休みの過ごし方を比べて、寂しく感じた思い出はありませんか?この多くの人が感じたことのある「体験格差」は、経済格差に起因し、積み重なることで子どもの成長にも強く影響することが分かってきました。



[画像1: https://prtimes.jp/i/46389/46/resize/d46389-46-955556d86db65222715b-2.png ]

 株式会社Ridilover(以下リディラバ、代表取締役:安部敏樹)は、5月3日(火)・4日(水)、経済的に困難な状況や、社会的に孤立しやすい状況にある中高生を対象とした「旅する学校in大地の芸術祭」(以下、本プログラム)を、新潟県越後妻有で初開催します。本プログラムは、地方への旅を通じて、子どもたちが、希望を持って自分の生き方を選択するきっかけとなる体験を創り出していくものです。国際的アートイベント「大地の芸術祭」を実施するNPO法人越後妻有里山協働機構(理事長:北川フラム)と、子ども支援で実績のある認定NPO法人キッズドア(理事長:渡辺 由美子)、リディラバの三者で協働し、企画・運営します。
 リディラバでは、体験プログラムを実施するだけでなく、その効果を検証すると共に、「体験格差」の現状や影響等を調査研究し、情報発信や政策提言につなげていきます。現在、「(仮)子どもの体験格差解消プロジェクト」として、メールマガジンによる情報発信を随時行っています。ご関心のある方は是非下記よりご登録ください。
(メールマガジンはこちらから)https://mailchi.mp/413582e0ffbd/exp-gap


■「旅する学校」の背景・概要
 本プログラムは、経済的に困難な状況や、社会的に孤立しやすい状況にある家庭の子ども達が、特色あふれる地方への旅を通じて、多様な体験から学ぶ機会を届けるプログラムです。日本では、18歳未満の子どもの約7人に1人が貧困状態にあるとされています[1]。そして、所得格差の問題の陰に隠れて見過ごされているのが「体験格差」の問題です。子どもの頃の自然体験や地域活動等の体験の有無は、「やる気や生きがい」「思いやりや人間関係(構築)能力」といった、いわゆる非認知能力の有無に大きく影響していることが明らかになってきています[2]。一方、家庭での自然・芸術文化体験等の「体験」への支出額は、世帯年収400万円未満の家庭が年8.3万円に対し、1,200万円以上の世帯では21.8万円と、所得状況に比例しているのが現状です[3]。そこには、経済的な壁(費用)に加え、就労形態の壁(時間)も存在しています。新型コロナウイルス感染拡大などの影響で困窮する家庭は増加しており、家庭の負担のみでは、特に連休や夏休み等の長期休暇に子どもの体験格差が広がってしまいます。本プログラムは、「旅」という非日常空間で様々な価値観に触れ、地域の人々と交流する機会を創り出すことで、子どもたちが自信を持って次の一歩を踏み出すきっかけとなり、「誰もが、希望を持って自分の生き方を選択できる」社会の実現を目指すものです。

 新潟県越後妻有地域(十日町市・津南町)を舞台とする第1回目の本プログラムは、認定NPO法人キッズドアが支援している生活困窮世帯やひとり親家庭など、経済的に困難な状況や、不登校など社会的に孤立しやすい状況にある首都圏在住の中高生(10名程度)を対象に実施します。

※参照資料
[1] 厚生労働省「子どもの学習・生活支援事業の支援効果を高める連携手法等に関する調査研究事業 報告書」令和3年発表
[2] 文部科学省「「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書」平成22年発表
[3] 文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」令和元年12月18日発表

■子ども達の成長機会を支える仕組みづくり
 リディラバは、多様なステークホルダーと連携しながら、子ども達に質の高い体験活動を提供するための仕組みづくりに取り組んでいます。

1) 体験プログラムを通して学びをデザイン

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 現代アートによる世界最大級の野外アートイベント「大地の芸術祭」の開催地として知られる新潟県越後妻有地域。国内有数の豪雪地帯でもあるこの地には、20年以上続く芸術祭が残した200を越える現代アート作品、日本の原風景ともいえる里山や豊かな自然、そして過疎化の中でも生き生きと暮らす地域の方々がいます。第1回目の本プログラムでは、この芸術祭を通じて地域の活性化に取り組んでいる越後妻有里山協働機構や子ども支援で実績のあるキッズドアと連携し、それぞれの強みを活かした1泊2日のプログラムを提供します。アートや自然、地域社会と生身で触れ合う「体験」を丁寧に意味づけし、学びに落とし込む機会を創出します。非日常の中で新たなモノに出会い、多様な交流を通して自分を見つめ直し、主体性の向上を促します。子どもたちが、希望を持って自分の生き方を選択するきっかけとなるような体験を創り出していきます。


【認定NPO法人キッズドア 事務局長/教育支援事業部統括 松見幸太郎 様】
 弊会が関わる子どもたちは普段の生活の中で海水浴、水族館、美術館、コンサートなどに出かける機会がとても少ない状況にあります。また泊りがけの旅行など尚更です。リアルな体験活動の経験があるか、ないかによって子どもたちが日常の生活、学習の場面等で想像できる範囲が大きく変わってきます。今回、リディラバ様、越後妻有里山協働機構様より大変素敵なご提案をいただきました。それぞれの団体様が弊会にはないアイディア、リソースをお持ちで3者がそれぞれ得意な分野を持ち込みながら一緒に企画をつくり運営していくことで参加する子どもたちに有意義なプログラムを提供することができることとなりました。越後妻有を訪れた子どもたちの表情が今から楽しみです。
[画像3: https://prtimes.jp/i/46389/46/resize/d46389-46-7b93d17e2b5c0e6532a1-1.png ]


2) イシューに関するの調査研究・情報発信等を含めた、子どもの体験格差解消に向けた包括的な仕組み作り
 子ども達の体験の欠如は顕在化しづらく、これまで調査研究も十分ではありませんでした。しかし近年、体験の積み重ねが個人の人生に重大な影響を及ぼすことが、徐々に明らかになっています。リディラバでは、体験プログラムを実施するだけでなく、その効果を検証すると共に、「体験格差」の現状や影響等を調査研究し、情報発信や政策提言につなげていきます。
 現在、「(仮)子どもの体験格差解消プロジェクト」として、メールマガジンによる情報発信を随時行っています。ご関心のある方は是非下記よりご登録ください。
(メールマガジンはこちらから)https://mailchi.mp/413582e0ffbd/exp-gap
 
 また、「旅する学校」は、日常圏外への旅を通して体験活動を提供する珍しいプログラムである一方、交通・宿泊・食事・プログラム費用など、多くの費用が発生します。今後も年4回(春夏秋冬)各 20名程度(延べ約80名)のプログラム提供を計画しており、対象となる子どもたちが無償で体験プログラムに参加できるよう、法人企業との共同プログラム開発や応援寄付を頂く等、持続可能な事業モデルを作ります。
 リディラバは、2020年に一般財団法人社会変革推進財団により、休眠預金等活用法に基づく「地域活性化ソーシャルビジネス成長支援事業」の実行団体として採択されており、今回のプログラムは同財団からの支援のもと実施するものです。

■今後の展望(株式会社Ridilover代表取締役 安部敏樹)
 リディラバは、13年にわたり400テーマ以上の社会課題と向き合い、その背景にある構造的な問題を明らかにする取組を続けてきました。
 また、スタディツアーや企業研修等の事業を通じて、12,500人以上の中高生や社会人が社会課題の現場を訪れるリアルな体験を提供しています。
 こうした活動を通して生まれた問題意識の一つに、「多くの社会課題の根幹には、子どもの頃の機会不平等があるのではないか」というものがあります。特に、家庭の経済力や学力などと異なり、客観的な指標がない「個人の体験の量や質」の影響が見過ごされてしまっているのではないでしょうか。実際には、経済的に困難な状況や複雑な家庭環境等にある子どもたちほど、自然・文化・社会を通じた多様な価値観との出会いや、様々な人間関係の中で自己肯定感を育む機会のような、その後の人生に大きな影響を与えうる「体験」を得ることが難しいことが分かってきました。
 今回の「旅する学校in大地の芸術祭」は、子どもの「体験格差」の実態や影響を明らかにし、その解決を目指す取組のファーストステップです。様々な団体と連携しながら、困難な状況にある子どもたちこそ、特色あふれる地方への旅を通じて多様な体験を得ることが出来る仕組みづくりを進めていきます。

5月3日(火)-5月4日(水)スケジュール   
[画像4: https://prtimes.jp/i/46389/46/resize/d46389-46-c681f93160883cb6263a-0.png ]

 ※取材での写真撮影等は、子どもたちの顔や名前が分からないようご協力をお願いいたします。


■リディラバについて
「社会の無関心の打破」を理念として、社会課題の現場を訪れる「スタディツアー」や、社会課題に特化したwebメディア「リディラバジャーナル」を運営。「スタディツアー」は、活動開始から13年間で12,500人以上を社会課題の現場に送客。法人に対しても、企業研修・事業開発の分野においてツアープログラムを提供している。2018年度には、チェンジメーカー育成を目指す経済産業省の「『未来の教室』実証事業」をリカレント教育分野で受託し、同事業を起点に翌年度より多業種合同型の人材育成事業「フィールドアカデミー」を立ち上げた。現在ではオンライン・オフラインのハイブリッドプログラムを造成しつつ、4年で累計40社以上への導入実績がある。

<会社概要>
社名:株式会社 Ridilover
設立:2013年
所在:東京都文京区本郷3-9-1 井口ビル2階
Webサイト:https://ridilover.jp
MAIL:info.bd@ridilover.jp

■Ridilover:事業開発について
リディラバは、社会課題解決のプロセスを「問題の発見」、「社会化」と「課題解決に向けての資源投入」という流れで整理してる。事業開発が担うのは「課題解決に向けての資源投入」であり、大企業、官公庁、ソーシャルセクターと連携しながら、社会課題を解決するための「事業創出」を目指している。

<主な実績>
<省庁>
・内閣府:RESAS(地域経済分析システム)利活用のための自治体職員向けWS開発事業
・経済産業省:就職氷河期世代(ロスジェネ問題)実態調査事業
・経済産業省:「認知症共生社会」に寄与する「認知症の方向けVRオンライン旅行サービス」実証事業
・文部科学省:「免許を持っているが教職についていない潜在教職員向けリカレント教育」広報事業

<企業>
・トヨタ自動車株式会社:社内選抜制での新規事業創出を目的とした課題探索プログラムの立案・運営
・関西電力株式会社 :社内選抜制の新規事業創出を目的とした課題特定プログラムの立案・運営
・大手自動車メーカー:新事業立案のためのヒアリングプログラムの設計・実施
・三菱地所株式会社 :新規事業企画・事業伴走
・セイノーホールディングス株式会社:新規事業開発部署への事業創出に向けたハンズオンでの伴走支援
・NECソリューションイノベータ株式会社:「認知症共生社会」に寄与する「認知症の方向けVRオンライン旅行サービス」ハンズオン実証支援
・NECソリューションイノベータ株式会社:「介護職員向け写真整理サービス」ハンズオン販売促進支援
・NECソリューションイノベータ株式会社:新規事業サービス設計のための調査および仮説構築の実施

<自治体>
・長野県信濃町:地域課題抽出と首都圏企業マッチングによる官民連携実証事業
・茨城県つくば市:SDGsに関心高い住民に向けた社会課題起点の住民活動づくり事業
・新潟県十日町市:十日町市新しい観光の姿調査業務委託
・新潟県:地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業

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