アフガニスタン:MSF、クンドゥーズの爆傷者22名を緊急収容
PR TIMES / 2013年1月29日 12時54分
アフガニスタン北部クンドゥーズ市の中心街で1月26日に大規模な爆発が起き、国境なき医師団(MSF)は負傷者22人を同地の外科病院に受け入れた。
________________________________________________________________________________
爆発に巻き込まれた22人のうち5人が病院到着直後に死亡、2人が手術中に死亡した。この2人を含む17人がMSFの治療を受けたが、そのうち11人が致命傷を負っており、危険な状態だった。受け入れた患者のほぼ全員が爆発による骨折、頭部外傷、胸部・腹部外傷などのけがを負い、専門的な外傷手術を必要とした。
爆発直後、人びとが病院になだれ込み、家族らの安否確認を始めたため、病院の敷地が人であふれ、一時的に入り口を閉鎖しなければならなくなった。現地のMSFの活動責任者、オーレリアン・マレシャルは「気持ちはわかるが、スタッフが救急処置を行う場所を確保するための判断だった」と説明する。
この病院では、患者を負傷の程度に応じて区別する「集団被害への医療対策」を導入したことで、緊急な治療が必要な患者の特定、対応が可能になっている。
MSFは、クンドゥーズの外科病院の運営を2011年8月に開始して以来、紛争による負傷者や、その他の致命傷患者に救急外科や継続治療を提供している。2012年は、合計1万人を治療した。
アフガニスタン国内のMSFの施設では、例外なく厳しい「武器持ち込み禁止ルール」が設けられ、患者の安全と保護が徹底されている。マレシャルは 「敷地の外で何が起きようと、病院は医師が職務をまっとうし、患者が救命治療を受けられる安全な場所でなくてはなりません」と話している。
________________________________________________________________________________
MSFは、首都カブールのアーメッド・シャー・ババ病院と、ヘルマンド州の州都ラシュカルガのブースト州立病院でも活動中し、ホースト州では産科病院も運営中だ。いずれの活動地でも無償で質の高い医療を、必要とする人に分け隔てなく提供している。
アフガニスタンにおけるMSFの活動は、すべて民間からの寄付によるものであり、いずれの国の政府からも資金提供は受けていない。
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
ガザ:ラファの医療体制崩壊で「避けられたはずの死」の脅威が迫る
国境なき医師団 / 2024年5月2日 13時15分
-
ガザ:ラファの医療体制崩壊で「避けられたはずの死」の脅威が迫る
PR TIMES / 2024年5月2日 12時45分
-
そこに守るべき命があるから──国境なき医師団の日本人スタッフが語る、紛争の1年 #スーダンの話をしよう
国境なき医師団 / 2024年4月16日 17時20分
-
スーダン:戦闘開始から1年——緊急かつ迅速な人道援助の拡充を
国境なき医師団 / 2024年4月15日 19時1分
-
スーダン:戦闘開始から1年――緊急かつ迅速な人道援助の拡充を
PR TIMES / 2024年4月15日 18時45分
ランキング
-
1ドンキの“固すぎる”Tシャツがじわじわ売れている 開発者が生地の厚みにこだわったワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月6日 8時0分
-
2「認知症にだけはなりたくない」高齢者が多いが…実は「恐れる必要はない」と和田秀樹氏が断言する“これだけの理由”
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月6日 10時0分
-
3なぜラスクをギフト菓子に変えられたのか…ガトーフェスタハラダが「王様のおやつ」で年商200億円を築くまで
プレジデントオンライン / 2024年5月6日 10時15分
-
4「中国市場に頼りすぎていた」資生堂1500人早期退職募集で見えた"名門ブランド企業"3つの低迷理由
プレジデントオンライン / 2024年5月6日 8時15分
-
5アングル:インドIT企業、地方都市へ相次ぎ進出 人材確保やコスト削減狙い
ロイター / 2024年5月6日 8時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください