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【トルコ】日本発の国際NGO・REALsがトルコ政府と提携し、シリア難民とトルコ人住民の共存促進プロジェクトをスタート

PR TIMES / 2024年3月6日 17時45分

シリア難民と地元住民を対象に、人々が必要とする支援にアクセスできるようサポートする相談窓口の開設と共存促進プロジェクトを行います。

 「紛争・テロ・社会的な暴力」を防ぎ、共存できる社会を目指す認定NPO法人REALs(Reach Alternatives(リアルズ/リーチオルタナティブズ))(東京都新宿区、理事長瀬谷ルミ子、以下REALs)は、トルコ共和国の南部に位置するメルスィン市にて、JICAの委託を受け新しいプロジェクトを開始しました。メルスィン市で生活するシリア難民と地元住民を対象にした相談窓口をユーススポーツセンター内に開設し、人々が必要な支援にアクセスできるようサポートします。
 また同市で暮らすさまざまな背景を持つ人たちの理解と信頼を深めることで共存できる社会をつくることも目的としており、住民たちの交流を促進するイベントを開催するなど、プロジェクトは2026年までの3年間にわたり展開します。
 本事業はトルコ青年スポーツ省と連携し、支援活動はREALsが育成した、同省のユースリーダーと現地提携団体のボランティアから成る「よりそいチーム」とともに行います。



[画像1: https://prtimes.jp/i/6416/84/resize/d6416-84-bd6bd8a22dbf9047d580-3.jpg ]

 写真:青年スポーツ省メルスィン支局局長(右から3番目)とREALsスタッフたちの面談・協議(2023年8月)

【プロジェクトの背景】
 2011年にシリア危機が発生して以降、トルコは最大約330万人のシリア難民を受け入れています。※
 トルコ南部に位置するメルスィン県メルスィン市は、トルコ国内でのシリア難民受け入れ数6位の都市ですが、この地域でシリア難民を対象にした支援を行う団体は少ないのが現状です。シリア難民のトルコでの生活が長期化する中、一時保護IDを取得すれば医療や教育といった公的支援を無償で利用することは可能ですが、申請の難しさや定期的な更新の必要性に加え、言葉の壁や法制度に関する情報の不足から、必要な支援や制度を利用することのできない人も多くいます。シリア難民に加えアフガニスタン難民やウクライナ難民の登録者も増加しており、トルコ国籍を持たない難民・移民は、農業などの季節労働や工場や建築業など不安定かつ過酷な労働環境で働かざるを得ない傾向にあります。
 またトルコは経済状況の悪化や急激なインフレによる物価上昇が続き、安定した職を得ることが難しく地元住民の生活も厳しくなっています。地元住民の間では、言葉、生活習慣や文化の異なるシリア難民への反発や、職が奪われるといった根拠のない情報による不安も広がっており、同市で生活人々の間で緊張関係が存在しています。
 シリア難民と地元住民に、必要な情報や支援にアクセスできるよう支援を提供し、さらに双方が相互理解を深めて結びつきを強めていくことは、 住民間での身体的・精神的な暴力を伴う争いを予防するために重要です。
※UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、2023年9月
[画像2: https://prtimes.jp/i/6416/84/resize/d6416-84-07a926c21bdc43101979-3.jpg ]

写真:イェニシェヒル・ユーススポーツセンターをREALsスタッフが訪問し、REALsの事業説明と同ユースセンターの提供するサービスの聞き取りを実施(2023年12月)

【事業の内容】
REALsはトルコ青年スポーツ省メルスィン支局のユーススポーツセンターと現地提携団体と連携し、シリア難民と地元住民を対象に、このプロジェクトで主に、以下2つの支援を提供します。

1.ユースセンターでの個別相談サービスの提供
同省のユースリーダーおよび現地提携団体ボランティアから成る支援サービスを行う「よりそいチーム」を結成・育成。トルコ青年スポーツ省のユーススポーツセンターに設置した相談窓口にて、よりそいチームのメンバーが相談に応じます。

◆同省のユースリーダーおよび現地提携団体ボランティアによる「よりそいチーム」を結成
・メルスィン市住民の支援ニーズやユーススポーツセンターの抱える課題を検討するワークショップを実施。
・REALs邦人専門家による「よりそいチーム」を相談対応者として育成する研修を行う。

◆相談窓口を設け、個々に応じた支援を提供
・トルコ青年スポーツ省のユーススポーツセンター内に相談窓口を開設し、「よりそいチーム」が人々の相談を受け情報を提供。個別の支援を必要とする人は、現地提携団体スタッフが中心となり公的機関や他の支援団体への支援を受けられるようサポート。
・REALs監修で「よりそいチーム」と定期的に活動の振り返りや日頃の課題をについて協議し、対応策を検討する機会を設け、サービスの質の向上を図る。

2.シリア難民と地元住民の間の相互理解を促進し、団結を強めるワークショップを提供(2025年から実施予定)
◆同省ユースリーダーと現地提携団体ボランティアの共存促進活動実施のための能力を強化
・現地提携団体とワークショップを開催し、共存促進活動・イベントのトピックを決定。
・同省ユースリーダーと現地提携団体ボランティアを対象に、共存促進活動実施のための研修を実施。
・研修を受講したユースリーダーとボランティアが、共存促進活動およびイベントを企画。

◆住民同士の理解を深め、共存を促すイベントの実施
・シリア難民と現地住民を対象とした、住民同士の理解を深めるイベント(参加者数各回120人を予定)を計3回実施する。

【対象人数】
2つの支援を通してメルスィン市に居住するシリア難民1,100人と地元住民1,100人、計2,200人

 REALsはシリア難民と受け入れ地域で暮らす地元住民が平等に支援・サービスを選られる状態を目指し、両者の社会的・心理的な距離を縮めることで、平和に共存する社会が構築されることを目指していきます。

 このプロジェクトはJICA(独立行政法人 国際協力機構)の委託および支援者の皆さまからのREALsへのご寄付により実施しています。

認定NPO法人REALs (Reach Alternatives)
[画像3: https://prtimes.jp/i/6416/84/resize/d6416-84-faa7394f727218427f77-2.png ]


REALsは争い予防に取り組む認定NPO法人です。現在は、アフガニスタン、シリア、トルコ、南スーダン、ソマリア、ケニアで活動しています。
 REALsは紛争やテロなどの争いを防ぎ、人と人が共存できる社会の実現を目指しています。
 争いの当事者となった人たちが、主体的に問題の予防や解決に取り組んでいけるように、REALsは現地での人材育成や争い予防のしくみづくり、社会のネットワーク構築などを行っています。
(ウェブサイト:https://reals.org) 

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