広島市の新交通システム向け新型車両が「2021年度グッドデザイン賞」を受賞
PR TIMES / 2021年10月22日 19時45分
三菱重工エンジニアリング、受賞を通じて地元への貢献“地産地走”を形に
◆ 「平和のメッセージを掲げる街のシンボルとしてのアイデンティティ」と「安全性や快適性などの機能面」に高い評価
◆ 「第17回ひろしまグッドデザイン賞」のプロダクト部門グランプリも同時に受賞
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三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング株式会社(MHIENG、社長:寺沢 賢二、本社:横浜市西区)が設計・製造し、広島高速交通株式会社(代表取締役社長:谷本 睦志氏、本社:広島市安佐南区)が広島市内で運行する新交通システム「アストラムライン」の新型7000系車両が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2021年度グッドデザイン賞」(注1)を受賞しました。「平和」のメッセージを表現する街のシンボルとして、公共交通車両の持つ、強いアイデンティティを引き継ぎつつ、新しい時代に向けた総合的なリニューアルとして、機能面だけでなくコンセプト面についても高い評価を受けたものです。
今回の受賞にあたり、「平和・寛大・理想」という色属性を持つクロームイエロー(和名:やまぶき色)を旧車両から継承し、平和のメッセージの象徴である16ドット(注2)を車体の各所に採用したことにより、車両コンセプトとして掲げる「継承と進化」を表現するとともに、平和のメッセージを伝える広島の街にふさわしい公共交通のあり方を深く問い、未来へ届けるデザインとなっていることが高く評価されました。同時に、「シート、台車、エアコン、その他システム系の更新による安全性・快適性の向上」「環境への配慮」「ベビーカーやバリアフリーへの丁寧な対応」などといった点が強化されたことも評価のポイントとなりました。
また、新型7000系車両は、「第17回ひろしまグッドデザイン賞」(選定:広島市、実施:公益財団法人広島市産業振興センター)(注3)のプロダクト部門におけるグランプリも同時に受賞しました。新型7000系車両は、広島県三原市にある三菱重工エンジニアリングの三原製作所で製造されている“地産地走”の公共交通機関向け車両であり、これらの受賞を通じて地元への貢献を一つの形にすることができました。地産地走とは、広島県で製造された車両を地元の方々に利用していただくことで、地域の持続的発展に貢献していきたいという関係者の思いを集約した表現です。
国際平和都市・広島市中心部の本通駅から北西に位置する広域公園前駅までを結ぶアストラムラインは、日本最長18.4kmの路線延長を誇る新交通システム路線です。新型7000系車両は、アストラムラインで運行している既存車両の更新向けに製作しているもので、すでに納入済みの6編成を含めた全24編成(144両)を2024年度までに順次納入していく予定です。
三菱重工エンジニアリングは、電力駆動(モーター)の「CO2を排出しないクリーンな輸送手段である交通システム」を長年にわたって供給し、ESG(環境・社会・ガバナンス)に取り組んできた実績があります。今後も、交通プロジェクトの計画から設計・製造・建設・試験・運転・保守まで一貫して手掛けることで、国内外の環境負荷低減に向けた課題解決に対応していきます。
(注1)製品、建築、ソフトウエア、サービスなど、かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインと捉え、その質を評価・顕彰する制度で、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれています。
(注2)4列×4列に並ぶドットは、丸い形状が「生命・地球・平和」を、秩序ある並びが「ひと・こころの集まり」と交通機関としての「安全・快適」をそれぞれ表しています。
(注3)地元で生まれた商品のデザインなどを選定することにより、デザインに対する理解を深めるとともに、販売促進やデザインにつながる産業振興を図ることを目的とした顕彰制度です。
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■三菱重工業株式会社
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