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パーソルR&D、ADAS(先進運転支援システム)試験受託サービス開始

PR TIMES / 2020年10月20日 11時15分

~車両試験とRTKによる高精度計測で先進運転支援システム開発をサポート~

総合人材サービス、パーソルグループの技術系エンジニアリング事業を手掛けるパーソルR&D株式会社(本社:愛知県名古屋市中区栄3丁目18番1号、代表取締役社長:礒田 英嗣、以下パーソルR&D)は、先進運転支援システム(Advanced Driver-Assistance Systems、以下ADAS)を装着した車両に対し、高精度な測位システムを使用し、お客様のご要望に沿った試験内容をご提供する「ADAS試験受託サービス」を開始したことをお知らせします。同サービスでは、各種車両試験や保安基準に準拠した車両走行の条件設定から、RTK(Real-Time Kinematic)による測位とセンサー信号などを同期させたデータによる車両挙動の把握、および機能評価までの試験を行います。



■背景:ADASの普及と高度化が進む一方、試験における課題が顕在化
交通事故防止、ドライバーの負担軽減などを目的に、自動車メーカーや部品メーカー各社でADASの技術開発が進み、多くの運転支援技術が実用化されています。ADASは衝突被害軽減ブレーキ(Advanced Emergency Braking System、以下AEBS)や前方の車両に追従して走行する車間距離制御装置(Adaptive Cruise Control、以下ACC)が代表的ですが、近年はシステムの多様化、高度化が進んでいます。
その一方で、自動車メーカー各社によりシステムの名称やセンシング方式、制御方法に違いがあるため、同一基準での比較が難しく、横並びで性能比較を実施したいという要望が高まっています。また、定められた保安基準や各試験法に準じた試験を行うだけでなく、車両が何を検知し、どのように判断・制御し、どのような挙動をするのかを計測し評価を行うサービスのニーズも高まっています。

■パーソルR&Dが提供する、ADAS試験受託サービスの特徴

[画像1: https://prtimes.jp/i/16451/427/resize/d16451-427-698427-0.png ]

                   ADAS試験サービス(イメージ)

1.RTK計測方法を用いた高精度の測位
RTK計測方法を用いることでGNSS※1と固定観測点の信号から、車両位置を0.01秒ごとに2cm以内の誤差でリアルタイムかつ高精度に測位することが可能で、センシングや制御された自車と対象物との位置関係や車両速度などのデータを総合的に計測し評価します。
2.試験内容のアレンジが可能
規定された試験法を忠実に再現する実験技能も有しており、公道走行に加え、テストコースやシャシダイナモなどの設備を活用することで、お客様のご要望に対し柔軟に試験をアレンジします。      
※1:Global Navigation Satellite System 人工衛星(測位衛星)を利用した全地球測位システム

■主なADAS試験受託サービス
1.衝突被害軽減ブレーキ試験
1.日本では保安基準が一部改定となり、2021年11月からAEBS装着が義務付けられます※2。この保安基準に準じ、静止車両、走行車両、歩行者に対して試験を行い、所定の要件を満たすか確認します。
2.新車アセスメントプログラム NCAP(New Car Assessment Program)は各国で異なり、日本版はJNCAPと呼ばれ、予防安全性能評価でもAEBSに関する評価が規定されており、歩行者に対する夜間の街灯の有無などの評価項目に応じた試験を行います。
各試験ともに、RTK計測や動画、さまざまなデータを組み合せたモニタリングにより、車両挙動の他、各種センサーの認識や制御のわずかな違いを評価することが可能です。
※2:https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_003618.html
[画像2: https://prtimes.jp/i/16451/427/resize/d16451-427-891845-1.png ]

[画像3: https://prtimes.jp/i/16451/427/resize/d16451-427-305478-2.png ]


2.かじ取り装置試験(UN-R79 ※3)
自動操舵(Automatically Commanded Steering Function、以下ACSF)機能を備える自動車に適用される試験基準で、車線逸脱を防止する補正操舵や、ハンドルを握った状態での車線を維持する自動車線維持(Lane keep assist)を含むAからEまでのカテゴリーの要件に適合する必要があります。走行車線の維持・変更に関する各要件の適合判定を行うため、要件に準じ車両を走行させ、動画撮影やRTK計測、およびさまざまな計測器による総合的なデータ計測から、ACSFの機能・制御の評価を実施します。
各要件の他にも、多種多様な状況を想定した試験を設定し、走行、計測および機能確認を実施します。
※3:https://www.mlit.go.jp/common/001240112.pdf

3.その他のADAS機能評価
上記の他、ACCをはじめとする各種ADASの機能確認、走行評価も実施します。その1つとして安全な車線変更を補助するため、死角となりやすい左右後方車両を検知して知らせる後側方車両接近警報(Blind Spot Monitor、以下BSM)機能もRTK計測の長所を生かし、自車後方車両の位置計測やセンサーの認識、制御の確認試験が可能です。
現在、各自動車メーカーのADASの開発スピードは加速し、次々と新しい技術が開発されています。パーソルR&Dはこれからも、法規・試験法の改定にも対応すべく、各種試験への対応、計測方法などを工夫し、新たなADAS技術開発をご支援し、より安全な自動車の開発に貢献してまいります。

■パーソルR&D株式会社について<https://www.persol-rd.co.jp/
パーソルR&D株式会社は、自動車、航空宇宙、ロボット、デジタル家電などの領域で、技術コンサルティング、一括請負、部分請負、技術者派遣にて、企業様の設計・開発をサポートしています。
これからも、機械・電気電子・制御ソフト分野の設計、実験・認証サービス、モデルベース開発(MBD)の技術を駆使し、設計、研究開発から実験までの「ワンストップサービス」を提供してまいります。

■「PERSOL(パーソル)」について<https://www.persol-group.co.jp/
パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織にかかわる多様なサービスを展開しています。
また、人材サービスとテクノロジーの融合による、次世代のイノベーション開発にも取り組んでおり、市場価値を見いだす転職サービス「ミイダス」、ITイベント情報サイトおよびイベント&コミュニティスペース「TECH PLAY」、クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」などのサービスも展開しています。

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