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~アデランス産学連携~ 第29回日本乳癌学会学術総会においてアデランスがランチョンセミナーを共催

PR TIMES / 2021年7月21日 16時45分

抗癌剤治療による脱毛の予防における研究成果を発表

 毛髪・美容・健康のウェルネス産業をグローバル展開する株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 津村 佳宏)は、2021年7月1日(木)~7月3日(土)にパシフィコ横浜 ノースにて開催された第29回日本乳癌学会学術総会で、アデランスがスポンサーシップをとるランチョンセミナーを開催しました。



 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場での実施においてはセミナー会場の席数を制限して密になるのを防ぎ、マスク着用と消毒はもちろん、室内換気や参加者の健康状態の確認の徹底を行うなどの対策を講じたうえでの会場開催を行うとともに、より多くの聴講者が場所を問わず視聴できるWEB配信を同時に行う「ハイブリッド開催」での実施となりました。

 会期中の7月1日(木)に「知っておきたい‐抗がん剤の脱毛予防‐」をテーマとしたアデランス共催のセミナーが実施され、独立行政法人 国立病院機構 仙台医療センター 乳腺外科医長の渡辺 隆紀先生と大分大学医学部 消化器・小児外科学講座の河野 洋平先生が講演し、大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授の猪股 雅史先生が座長を務めました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/10292/606/resize/d10292-606-e4d49e216b12cd1b13a8-0.jpg ]

 日本乳癌学会は「乳がんに関する基礎的ならびに臨床的研究を推進し、社会に貢献するとともに、社員及び会員である医師等の乳癌の研究、教育及び診療の向上を図ること」を目的に、10,000人にも及ぶ会員数を擁する一般社団法人で、医師のみならず看護師も多く参加する学会です。
 第29回を迎える今回の学術総会は、「乳癌診療の新たな展望」をテーマに神奈川県横浜市で開催され、アデランスが本学会にセミナー共催するのは5回目となります。

 アデランスはトータルヘアソリューションにおけるリーディング企業の使命として、経営理念の一つである「最高の商品」の開発および毛髪関連業界の発展を目指し、機能性人工毛髪や医療用ウィッグの研究開発、育毛・ヘアスカルプケア関連研究、抗がん剤脱毛抑制研究など、産学連携において毛髪関連の研究を積極的に取り組んでおります。
 その産学共同研究の成果を国内外の学会を通じて発信し、また、世界の研究者に研究成果を発表いただくことは、毛髪界の更なる進展となり、ひいては多くの方の髪の悩みの解消に寄与し、当社のCSR(企業の社会的責任)であると考えております。

■アデランスランチョンセミナー 講演概要
テーマ
 知っておきたい ― 抗がん剤の脱毛予防 ―

座長
 大分大学医学部 消化器・小児外科学講座
 教授
 猪股 雅史 先生

演題1

演者
 独立行政法人 国立病院機構 仙台医療センター 乳腺外科
 医長
 渡辺 隆紀 先生

演題
 抗癌剤脱毛のアピアランスケア

講演内容
 現在、乳癌患者は急速に増加しており女性9人に1人が乳癌に罹患する時代になった。乳癌罹患年齢の平均は50歳と若く、乳癌患者の多くは、妻、母、そして仕事などで社会的に活発な活動を行っている。
 乳癌は薬物療法が効きやすいが、乳癌の化学療法による脱毛は、ほぼ100%ウイッグを必要とする脱毛であり、「他人から見える副作用」でもある。脱毛は患者の精神的なQOLを非常に低下させるため、仙台医療センターでは2005年に医療者だけでなく美容専門家も加えた脱毛対策チームを立ち上げてアピアランスケアに関する活動を行ってきた。また、2011年には乳癌の脱毛対策に関心を持つ施設が集まり乳癌化療に伴う脱毛患者サポートの WGが作られ活動を開始した。

 まず行ったのは、全国の乳癌を積極的に治療している病院での脱毛対策の現状調査である。その結果、積極的な患者サポートを行っているのはわずかな施設にとどまることが明らかになった。さらに2013年に患者に対する脱毛の実態調査を行った。その結果、化療中の副作用のなかでは脱毛が最もつらい副作用であり、99.9%の患者が化療によって脱毛すること、ウイッグの使用頻度や脱毛の時期や部位、再発毛の毛髪の時期・状況・程度などが明らかになった。特に重要な点は、再発毛が部分的に不完全な患者が比較的多く、長期にわたり患者を困らせていることが明らかになったことである。

 まだ開始からの期間が短いが脱毛予防としての頭皮冷却の経験についても報告する。さらに、当院で昨年から開始したアピアランス外来についても簡単に解説する。
[画像2: https://prtimes.jp/i/10292/606/resize/d10292-606-2730151f906c30dd137d-1.jpg ]

演題2

演者
 大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 助教
 高度救命救急センター
 河野 洋平 先生

演題
 抗癌剤脱毛の予防

講演内容
【はじめに】
 抗がん剤脱毛は精神面やQOLへの影響が非常に大きな副作用であり、その懸念や不安のために適切な抗がん剤治療を拒否しうる要因となりうる。いくつかの物理療法や薬物療法は脱毛予防法として期待されているが、いまだ十分な効果を有する予防法はない。抗がん剤脱毛発症の機序には酸化ストレスが関与しており、我々はαリポ酸誘導体の強力な抗炎症作用、抗酸化作用に注目し、酸化ストレスを制御することによる抗がん剤脱毛予防法開発の研究を行ってきた。 今回、産学連携プロジェクトとして行っている抗がん剤脱毛予防の取り組みについて紹介する。

【抗がん剤脱毛に対する基礎研究】
 抗がん剤脱毛動物モデルに対しαリポ酸誘導体含有軟膏を塗布することで、脱毛抑制効果ならびに、病理組織学的検査における毛根・毛幹の破壊の軽減、炎症細胞浸潤の軽減を認めた。さらに2光子顕微鏡を用いて抗がん剤投与による毛包周囲環境の変化を観察したところ、血管透過性が亢進していることが明らかになった。

【多施設共同臨床研究】
 多施設共同研究にて乳癌患者100名を対象として術後抗癌剤投与期間中に頭皮にαリポ酸誘導体1%含有ローションの塗布を行い、効果を検討した。脱毛予防効果は示せなかったものの、化学療法終了後3か月目の時点で、80%以上の患者において毛髪回復を認め、回復を促進する可能性を示した。一方で眉毛に関しては頭髪脱毛に対する結果と異なり、化学療法中に全例で全脱毛するわけではなくGrade2の眉毛脱毛が54%抑制された。

【産学連携による予防剤の開発】
 基礎・臨床研究の結果を基に、毛髪のリーディングカンパニーとの産学連携共同研究を経て、有効性の向上、副作用の軽減、製剤の使用感、価格を含めたコンプライアンスなどの課題が解決されてきた。日常臨床で利用できる抗がん剤脱毛の予防剤の製品化によって、抗がん剤患者の毛髪に関するQOL向上が期待される。
[画像3: https://prtimes.jp/i/10292/606/resize/d10292-606-1d205a6c4a66c3e7e85b-2.jpg ]


■学会概要
学会名称:第29回日本乳癌学会学術総会
会  期:現地開催 2021年7月1日(木)~7月3日(土)
     事後オンデマンド配信 2021年7月19日(月)~8月31日(火)予定
会  場:パシフィコ横浜 ノース(神奈川県横浜市)
     ※WEB配信とのハイブリッド開催
会  長:杏林大学医学部乳腺外科 教授
     井本 滋 先生
※アデランス共催のセミナーは、7月1日(土)に開催しました。

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