作家・池澤夏樹が「豊かさ」を求め、周防大島へー「本当の豊かさとはなにか~池澤夏樹×宮本常一、時を超えた対話~」
PR TIMES / 2017年11月20日 15時1分
2017年11月20日(月) 20:00~20:55放送
TOKYO FMでは本日11月20日(月)20時から特別番組『本当の豊かさとはなにか~池澤夏樹×宮本常一、時を超えた対話~』を放送します。これは、作家で旅を愛する池澤直樹が、敬愛する民俗学者・宮本常一の故郷である山口県周防大島を訪れ、ゆかりのある人々とともにその足跡を巡ります。貧しいながらも慎ましく、力強く生きる島民たちの豊かな暮らしぶりは、現代に生きる私たちが忘れかけている「本当の豊かさ」のヒントにあふれ、「日本人とは何か?」を考え直し、見つめ直すきっかけになるといいます。そして、旅を終えた池澤夏樹が、宮本常一に宛てた「時空を超えた手紙」とは?11月20日(月)20時からの放送を、どうぞお楽しみに。
◆「(宮本常一は)自分たちの足で立って考え生きる術を知ってもらいたかったのでは」(池澤)
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11月20日(月)20時から放送のTOKYO FM特別番組『本当の豊かさとはなにか~池澤夏樹×宮本常一、時を超えた対話~』では、旅を愛する作家・池澤夏樹が敬愛する民俗学者・宮本常一の故郷である山口県に浮かぶ周防大島を訪れ、ゆかりのある人々とともにその足跡を巡ります。「宮本さんを育んだ故郷の島をこの目で確かめたい」という強い思いを胸に、池澤直樹は周防大島で宮本常一が「ものごとを俯瞰する目」を養ったという白木山、鯛釣りのために漁師が改良を重ねた「かむろ針」の伝統、島民が農業の手を休めて集ったという「石風呂」などを訪れ、かつてここに生活していた、貧しいながらも慎ましく、力強く生きる島民たちの豊かな暮らしぶりに触れます。
現在、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」を編纂中の池澤夏樹。きっかけは2011年3月11日の東日本大震災でした。震災後、池澤夏樹は積極的に被災地に通い、被災者の嘆きを聞く中で「なぜ、こんなに自然災害の多い日本に私たちは住んでいるのだろう。災害が多いこの国に住んできて、私たち日本人はどういう性格になったのだろう?そもそも日本人とは、どういう人たちなのだろう?」そんな疑問が湧いてきて、やがて「日本文学全集」を作るに至った、といいます。
旅を終えた池澤夏樹は、宮本常一に宛てて「時を超えた手紙」をしたため、朗読します。戦中戦後、日本中をくまなく歩き、人々の暮らしぶりを見つめてきた宮本常一。周防大島への旅を通して「近代化の中で得たものと失ったもの」「本当の豊かさとは」さらには「日本人とは何か」を見つめ直した池澤夏樹が今、時を超えて宮本常一に伝えたい思いとは?本日11月20日(月)20時からの放送を、どうぞご期待下さい。
【番組概要】
◆タイトル: 特別番組 『本当の豊かさとはなにか~池澤夏樹×宮本常一、時を超えた対話~』
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◆放送日時: 2017月11月20日(月)20:00~20:55
◆出演: 池澤夏樹
◆ナレーション: 山根基世
◆放送局: TOKYO FM
<池澤夏樹 プロフィール>
作家。1945年、北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。30代の3年をギリシャで、4-50代の10年を沖縄で、60代の5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。ギリシャ時代より、詩と翻訳を起点に執筆活動に入る。
1984年、文明への懐疑と人間の性を描いた『夏の朝の成層圏』で長篇小説デビュー。1987年発表の『スティル・ライフ』で第98回芥川賞を受賞。2014年より全著作の電子化プロジェクト「impala e-books」を開始。世界を辺境から見つめるのが池澤夏樹流。文学の眼鏡と科学の眼鏡を携えて、今日も旅先で執筆を続ける。
<参考資料 宮本常一とは>
宮本常一(みやもと つねいち)1907~1981
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民俗学者。小学校教諭を務めるかたわら研究を始め,柳田国男に認められる。1939年上京,渋沢敬三のアチック・ミューゼアム(のちの日本常民文化研究所)に入所。日本各地を広く調査して回り,おもに離島や山村に暮らす人々,定住しない人々など,表立って語られることのなかった庶民の生き方を対象に研究して,柳田の水田稲作農民中心の視点と対比された。1963年論文『瀬戸内海の研究』で文学博士号取得。1965年より武蔵野美術大学教授。ほかに日本観光文化研究所所長などを務めた。主著に『忘れられた日本人』(1960),『塩の道』(1985),『宮本常一著作集』(本巻 50,別集 2,1967~2008)など多数。1981年勲三等瑞宝章を受章。
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