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【4月17日(土)午前8時:ペリカンズ対ウィザーズ】NBA入り前年にあった、ザイオン・ウィリアムソンと八村塁の初顔合わせ

NBA Rakuten / 2021年4月15日 13時30分

レギュラーシーズン初対決を控える八村とウィリアムソンのNCAA時代を振り返る


日本時間4月17日(現地16日)午前8時、キャピタル・ワン・アリーナでワシントン・ウィザーズとニューオーリンズ・ペリカンズが対戦する。このカードの注目ポイントは、何と言っても八村塁(ウィザーズ)とザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ)によるマッチアップだろう。同じ2019年のドラフトでプロに転向した2人だが、未だレギュラーシーズンの試合で対峙したことはない(2020年のライジングスターズで対戦)。ついに実現する同期対決をより楽しむべく、今回は2人が出会ったカレッジ時代の初対決を紹介する。


全米の注目を集めていたウィリアムソン


時は2018年11月に遡る。NCAAのシーズンが始まってから間もなく、ハワイで行なわれた「マウイ・インビテーショナル」という大会に、八村とウィリアムソンの姿はあった。八村はゴンザガ大の3年生エースとして、ウィリアムソンはデューク大のスーパールーキーとして。

当時デューク大には、ウィリアムソン以外にもRJ・バレット(現ニューヨーク・ニックス)、キャメロン・レディッシュ(現アトランタ・ホークス)という高校時代から将来のNBA入りが期待されていた1年生がおり、全米のランキングでは1位に君臨。シーズン開幕から5連勝と勢いもあり、このトーナメントでも優勝候補の筆頭に挙げられていた。

その中でも最も注目されていたのがウィリアムソンである。恵まれた体躯から繰り出される豪快なプレイで、カレッジバスケファンはもちろん、翌年のドラフトを楽しみにするNBAファンからも熱視線を浴びていた。その注目度は相当なもので、マウイ・インビテーショナルから約3か月後、試合中に履いていたナイキのバスケットシューズが破れた際には、同社の株価が時価総額で一時11億ドルも下落。ウィリアムソンが影響を及ぼす範囲は、もはやバスケットボール界にとどまるものではなくなっていたのである。

一方のゴンザガ大は3年生の八村がチームの主軸。ブランド・クラーク(現メンフィス・グリズリーズ)やザック・ノーベルJr.(元ロサンゼルス・レイカーズ)などタレントも豊富で、ランキングも3位にランクインしていた。マウイ・インビテーショナルでは、イリノイ大、アリゾナ大を破り決勝に進出。しかし、相手はこの大会で17戦無敗のデューク大。ゴンザガ大は絶対王者にどこまで善戦できるのか――。戦前の評価は、そういう見方がほとんどだった。


最終盤で2人が飛躍。勝利を決めたのは


決勝は開始早々から2人が全力でぶつかり合う。八村が開始早々に3ポイントを沈めると、続いてウィリアムソンのシュートもブロック。得意のミドルシュートでゴンザガ大にリードをもたらす。対するウィリアムソンも巨体に似合わぬスピードを生かしてペイントエリアに突進。類い稀なジャンプ力を活かしたブロックで、何度もゴンザガ大の得点チャンスをつぶした。

試合は前半を47-39と8点リードで折り返したゴンザガ大に対して、デューク大は後半で猛攻を仕掛ける。最大16点あった差を徐々に縮め、残り4分半以降は1ポゼッションを争う接戦に持ち込んだ。試合残り1分45秒、ウィリアムソンがシュートをねじ込み、87-87とついに試合を振り出しに戻したのである。

決勝にふさわしい接戦で勝負を決めたのは、八村の方だった。後半、疲れが見られ得点が伸びなかったものの、ウィリアムソンがスコアしてから約30秒後の残り1分17秒に、決勝点となるレイアップをねじ込む。さらに、逆転を狙うデューク大のシュートを2度もブロックし、89-87でゴンザガ大に勝利をもたらしたのだ。

八村は40分中37分プレイして、20点、7リバウンド、5アシスト、3ブロックを記録し、大会MVPに選出された。一方、敗れたウィリアムソンも37分で22点、10リバウンド、2アシスト、2スティール、4ブロックと、1年生ながら名門大学の大黒柱にふさわしい活躍を披露した。


NBA入り後も2人は活躍


この大会でのアップセットにより、八村の注目度は飛躍的に高まった。翌年のNCAAトーナメントではベスト8で敗れたものの、NBAドラフトにエントリーしてウィザーズに入団。その後の活躍はもはや説明不要だろう。一方のウィリアムソンもNCAAトーナメントは八村と同じくベスト8で敗れたが、後のドラフトではいの一番でペリカンズから指名を受けてNBA入り。1年目は右膝半月板のケガで開幕から44試合を欠場したものの、その後は前評判通りの活躍でチームを牽引している。2年目の今季はNBAオールスターにも初出場を果たした。

今季の成績はウィリアムソンの平均26.8点、7.1リバウンド、3.7アシストに対し、八村は平均13.9点、5.9リバウンド、1.5アシスト。カレッジ時代同様、現時点ではウィリアムソンの方が評価は高いと言わざるを得ないかもしれない。しかし八村も1年目から先発としてチームに貢献し、攻守両面で欠かせない存在となっている。とりわけディフェンスはコーチやチームメイトらからも評価が高く、複数のポジションをガードできる強みがある。

4月17日(同16日)に控えた対戦で、八村がウィリアムソンをシャットアウトすれば――。マウイ・インビテーショナルの時のように、八村の評価はさらに高まるはずだ。



(C)2021 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.

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