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マフラー選びの決め手、『合法性と性能の両立』が求められる~カスタムHOW TO~

レスポンス / 2024年5月7日 6時30分

マフラー交換は古くからチューニングの超定番パーツ。その効果はまずパワーアップにある。排気抵抗を減らすことでスムーズにエンジンの燃焼室から排ガスが抜けるようになり、エンジンは新しい空気を吸い込みやすくなる。それによってパワーアップを実現する。


◆パワー的には数馬力だが…


20年以上前の、とくにターボ車であれば、マフラー交換だけで20ps以上もパワーアップすることがあった。現代のクルマでは正直そこまでの効果は期待できない。ノーマルマフラーでも排気効率が上がっていることと、騒音規制が厳しくなり、アフターパーツのマフラーもそこまで排気抵抗を減らすことができなくなっている。パワー的には数馬力向上が平均的なところ。


しかし、アクセルレスポンス向上に効果がある。アクセルを踏んでからパワーを感じるまでの時間が短くなる。瞬時に反応してくれるエンジンはクルマを軽く感じさせ、走る楽しさを高めてくれる。アクセルによってクルマの姿勢をコントロールできるようになるので、コーナリングまでも楽しくなる。


◆まず合法であること


では、そんなマフラーのカスタマイズだがどうやって選べばいいのだろうか。


まず大前提なのが合法であること。これには厳しいルールがある。2010年4月以降に生産されたクルマには事前認証に合致した製品を使う必要がある。


この事前認証がクセモノで、マフラーメーカーが事前にテストをパスした製品にのみ与えられるプレートが付けられいてる必要がある。しかも、その製品自体はISO認可を取得した工場で作られたものにしか与えられない。


つまり、仲間の工場で溶接して作ったマフラーはどんなに静かでも、2010年4月以降に作られたクルマでは使えないのだ。


◆マフラーの種類


そういったルールに則ったうえで、マフラーには種類があるのだ。主にテールピースだけのものと、センターパイプまでセットになっているものがある。排気効率としてはセンターパイプの径が太くなっている方が有利。テールピースだけのモデルはリーズナブルな事が多く、コストパフォーマンスに優れている。


たとえば、HKSを例にZC33Sスイフトスポーツだとすると、ジェントルなサウンドを求めるならリーガマックス。軽量でもっともスポーティなのがハイパワースペックLll。タービン交換まで見据えたパワーアップならスーパーターボマフラーといった具合だ。


各社ともにラインアップがあり、軽さを求めた1本出しモデルや、ジェントルさを実現する2本出しモデルなど、いくつかの種類が用意されている。


出力的にはほとんど変わらないかもしれないが、1本出しと2本出しでは音の量や質感が異なることが多い。スポーティなサウンドは1本出しの方が出しやすかったりする。逆に普段乗りは静かに、ジェントルに収めたいなら2本出しレイアウトの方がやはりサイレンサー容量が大きい分だけ有利になりやすい。製品のキャラクターを把握したうえで選んでもらいたいところだ。


◆触媒交換で排気抵抗を減らす


さらに性能を求めるなら触媒交換をオススメしたい。触媒は排気ガスの浄化に付けられている装置。その内部はレアメタルなどが使われたフィルターが備えられており、そこで排気ガスを浄化している。このフィルターをより高性能で目の粗いものにすることで、排気抵抗を減らすのが狙い。


触媒は高温にならないと本来の性能を発揮できないので、エンジンにできるだけ近い位置に設置されている。最近ではエキゾーストマニホールドと一体構造のものも増えている。


エンジンから排ガスが出た直後に触媒があるので、その分だけ排気抵抗影響が大きい。裏を返すと、触媒をスポーツキャタライザーに変えることで、マフラー交換をよりも大きな性能アップが期待できるのだ。この性能アップは馬力アップのピークパワー向上はもちろん、アクセルレスポンス向上の効果も高い。


現在の排気チューンの最上級としては、エキマニを交換し、それに隣接する触媒もスポーツキャタライザーに交換する。そこからセンターパイプとマフラーを交換し、排気系をフルセットで交換するメニューとなる。


◆ちょっと古めのクルマを買う理由


触媒もマフラーも、どちらも2010年4月以降生産のクルマで使うには、事前認証を取得した製品でないと違法となる。逆に言えば、それ以前のクルマであればDIYで製作した排気系でも、車検場での検査ラインで音量と排ガスの試験をパスすれば合法となる。


あえて、そういった好みに応じたワンオフマフラーなどを楽しむために、ちょっと古めのクルマを買ってたのしむというのも選択肢のひとつではある。

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