1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

日本アニメ史上最高の視聴率39.9%を記録した『ちびまる子ちゃん』。TARAKOさん最後の新作放送は 34年間を振り返る特別構成に感謝の声

集英社オンライン / 2024年3月31日 16時0分

3月24日、アニメ『ちびまる子ちゃん』で3月4日に逝去された声優・TARAKOさんの最後の新作エピソードが放送された。新旧織り交ぜた粋な番組構成が話題となっている。

渡辺満里奈の『うれしい予感』を放送

3月24日、アニメ『ちびまる子ちゃん』が「みんなに幸せいっぱい、きますように!春のお楽しみ1時間スペシャル」と題してSP放送を行い、4本のエピソードをオンエア。3本はスタッフが厳選した過去のエピソードで、もう1本は、3月4日に逝去された声優・TARAKOさんの最後の新作『まる子、水の味がわかる?』の巻だ。

この日の新旧作品を織り交ぜた特別な構成は、多くの視聴者を寂しくも懐かしく、そして温かい気持ちにさせてくれた。



冒頭、まる子が「はーい、みんな集まって! ちびまる子ちゃんが始まるよー!」といつもの掛け声をかけるが、直後に流れたオープニング映像はなんと、渡辺満里奈が歌う『うれしい予感』。これは1995年1月8日から1996年5月26日まで使用されていたオープニング主題歌。もちろんアニメーションも当時の、懐かしいセル画タッチのものだ。

さらに4本のエピソードが流れた後のアイキャッチは、アニメ初期に使用されていた、まる子が「うだだーうだだーうだうだだー♪」と、山本リンダの名曲『狙いうち』を歌いながら踊る映像。

このうれしいサプライズ演出はSNSなどで〈なつかしいOPやED…アイキャッチ。すべて観てきたなぁ。TARAKOさん!本当に長い間ありがとうございました〉〈アイキャッチが懐かしいものすぎて叫んじゃった〉〈うだだーうだだーうだうだだー が懐かしすぎて毎回やってほしい〉〈懐かしい歌に涙出た〉と大きな反響を呼んだ。

そして最後は、アニメ第1話の冒頭シーン、そしてまる子とたまちゃんが「ずっと仲良しでいようね」と手を握り合うシーンとともに、「TARAKOさん ありがとうございました」という感謝のテロップが添えられた。

エンディングは、2004年7月11日から2012年3月25日にかけて使用されていた『アララの呪文』。こちらは、まる子と爆チュー問題がデュエットする歌で、最後の最後までTARAKOさんの声を聴くことができる構成となっていた。

アニメ史に残る驚異の視聴率39.9%

およそ34年間、主人公・まる子を演じてきたTARAKOさんだが、同作ではこれまでに、おじいちゃん・友蔵の声優は1995年まで富山敬さんが務め、その後2010年に青野武さんから島田敏さんへ、お姉ちゃん・さきこの声優が、2016年に水谷優子さんから豊嶋真千子さんへ、そして、ナレーションの声優が、2021年にキートン山田さんからきむらきょうやさんへ受け継がれるなど、何度か交代をしている。

それでも作品は変わらぬクオリティを保ち、日本国民すべての世代が『ちびまる子ちゃん』世代と言っていいほどに人気を集めてきた。

今回、1990年代初期のオープニング映像を見て「懐かしい!」と声があがったり、2000年代のエンディングを見て「地上波でまた見られるなんてうれしい」と喜びの声があがっていることこそ、その証拠だろう。10代、20代、30代…、60代、70代も、それぞれの世代が、それぞれ『ちびまる子ちゃん』への想いをもっている、まさに日本を代表する国民的アニメだ。

そしてそんな違う世代の人々を繋ぎ、全員にとっての共通言語となっていたのは、間違いなくTARAKOさんの声だった。

1990年に記録した、日本アニメ史上最高の視聴率39.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は、今後、おそらくもう破られることはないだろう。TARAKOさんとともに作ってきた思い出は、この先もずっと多くの視聴者の中で生き続ける。

取材・文/集英社オンライン編集部

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください