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「サイゼは高校で卒業だろ」SNSでの炎上騒動について“サイゼリヤ公式”の見解…広報部を直撃して返ってきたカッコよすぎる答え

集英社オンライン / 2024年4月3日 17時56分

もはやSNSでの風物詩となっているサイゼリヤ炎上騒動。今年3月末にも、「サイゼは高校で卒業だろ」というディスりポストが大きな話題となった。なぜかいつも勝手に名前を使われてしまうサイゼリヤだが、公式ではこのことについてどう思っているのだろうか。

SNSバトルのテーマにされるサイゼリヤ

ネット上でたびたび、炎上騒動を巻き起こすイタリアンファミリーレストラン「サイゼリヤ」。しかし、そのどれもがサイゼリヤが直接的な原因ではなく、いつも巻き込まれ事故のようなかたちで炎上騒動の矢面に立ってしまっている。

3月末に起こった炎上騒動は、とあるXユーザーのポストが発端だった。〈チー牛とかアンフェ姫にはサイゼ持ち上げられてるけど、普通の人はサイゼは高校で卒業するだろ。中学で行ったけど冷凍食品かそれ以下のクオリティだった。あれに喜ぶのどれだけ質の低い人生送ってきたんだ〉という、サイゼリヤを軽んじるポストが、SNS上で瞬く間に拡散した。



すると、サイゼリヤを擁護する人が続出し、〈高級レストランの方がサイゼリヤよりも美味しくて当然だと言う人は本当に食べて比べていますか?〉など、この投稿者に反論をぶつけていったのだ。

こうした流れは近年、もはや様式美といっても過言ではないほど多く見られ、定期的にサイゼリヤがディスられたり議題にあげられたりしては、それに反発する声が殺到して炎上騒動になる…という光景を繰り返している。

2022年2月に起こった騒動は、“サイゼで喜ぶ彼女”騒動。サイゼリヤでミラノ風ドリアとエスカルゴのオーブン焼きを食べて喜んでいる女性のイラストがSNSに投稿されて注目を集めると、一部の層から「女性蔑視ではないのか?」と指摘を受けた。するとその声に対する反論が相次ぎ、あっという間に燃え上がってしまった。

さらにこの“サイゼで喜ぶ彼女”を実写化してXに投稿する有名人なども現れてムーブメントを起こすまでに至った。

こうしてサイゼリヤが再評価された矢先、同年6月には、「サイゼリヤで満足するような感覚は貧しい」というポストがSNS上で拡散され、これまた反論が飛び交って大炎上。料理研究家のリュウジ氏も参戦し、〈サイゼリヤで満足するのが「貧しい」のではなく 相手が心から楽しみ、美味しいと思ってるものにケチつけて否定しまう心が一番「貧しい」〉とコメントを出して、全国のサイゼファンを喜ばせた。

そのほかにもサイゼリヤは、「初デートでサイゼリヤはありか?」といったテーマが、何度も何度も繰り返し討論されるなど、SNS上で人々の関心を集めるキーワードになっている。

今回の“サイゼは高校で卒業”ポストについても、ネット上では〈季節の変わり目になるとサイゼリヤを叩いて炎上する奴が出てくる〉〈定期的にサイゼリヤ炎上するけどあれはもう風物詩だから放っておく〉〈サイゼリヤって忘れた頃に必ずSNSバトルのテーマにあがるから、もはや会社側が意図的にそういうマーケティングをしてるんじゃないかと思えてきた〉といった声があがるほどだった。

サイゼリヤ広報に“炎上騒動”について聞いてみたら…

こうした炎上騒動でいつも辿る終着点が、〈サイゼリヤはやっぱり美味しい〉というもの。SNS上でのサイゼリヤ人気はすさまじく、ネット上ではある種、「サイゼを貶すものは許さん!」と守られるカリスマ的な立ち位置となっている。

一方、これだけSNS人気があるにも関わらず、サイゼリヤ公式のSNSがないことも興味深い。昨今では、マクドナルドや日清カップヌードル、松屋などがユーモアたっぷりの公式Xを運用して、日々、SNSでバズろうと企画している。特に、4月1日のエイプリルフールでは、各企業の公式アカウントがこぞってツイートをして競っていた。

そんな中で、サイゼリヤは公式Xすら持っていないにもかかわらず、定期的にとんでもないバズリをしている。もしかすると、こうした硬派な姿勢もまた、ネット民たちがサイゼリヤを擁護したくなる理由なのかもしれない。

こうなると、サイゼリヤ本部がこのSNS人気をどう思っているのか、非常に知りたくなってくる。そこで、今までの炎上騒動に対する見解や、なぜSNSを持っていないのか、株式会社サイゼリヤ広報に質問をすると、下記の答えが返ってきた。

「平素より大変お世話になっております。ご依頼いただきました件につきまして、弊社は、基本的に広告等は行っておりません。SNS等も基本的に行っておりません。申し訳ございませんが取材については辞退させていただきたく存じます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします」

丁重に断られてしまったが、サイゼリヤが安くて美味しい秘訣は、広告費を使わないことも関係しているのだろうか。SNSをやっていない芸能人が、どこか特別に感じるように、この手が届くようで届かない絶妙なところが、サイゼリヤの魅力であり、ブランドイメージが保たれている理由なのかもしれない。

取材・撮影・文/集英社オンライン編集部

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