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TBSアナ「大谷翔平の打率読めず」一体何が問題か 知性が問われる職業は、カバーすべき分野も多い

東洋経済オンライン / 2024年4月11日 20時0分

今季も活躍が期待される大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(写真:共同)

アナウンサーが「野球の打率を読めなかった」と話題になり、SNS上では野球ファンを中心に非難の声が出ている。

大谷グローブ飾った市長は結局何がマズかったか

筆者はネットメディア編集者として多くの炎上事案をウォッチし、「情報の届けかた」と「受け取りかた」について、ずっと考えてきた。その中で感じるのは、「誰が言うか」は想像以上に大きいということだ。

「打率サン、ゼロ…」

話題となっているのは、2024年4月7日放送の「サンデージャポン」(TBS系)。アシスタントである同局の良原安美アナウンサーが、大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の成績を伝える際に、そのハプニングは起きた。

画面には大谷選手の紹介スライドが表示され、「4打数 2安打 打率.304 3試合連続マルチヒット」と書かれていた。それを「打率サン、ゼロ……レイテンサンゼロヨン……」と、たどたどしく読み上げる姿に、野球好きで知られる「爆笑問題」田中裕二さんが助け舟を出すも、良原アナは「3割4分」と続け、田中さんは「3割4厘ね」、相方の太田光さんは「何を言ってんのよ!」。あまりの状況に「ごめんなさい、ボロボロです……」と反省の弁を述べた。

このやりとりを受けて、スタジオでは笑いが起きていたが、SNS上では「事前に読み合わせないのか」「責任感がない」「勉強が足りない」といった批判が相次いだ。

良原アナは2018年入社で、現在7年目。現在は「Nスタ」などに出演しているが、過去にはストレートニュースを担当したこともある。そろそろ後輩も増えてきた年代とあって、「一般常識の範疇だろう」「プロ意識がたりないのではないか」との論調は多く見られた。

今回のハプニングを考えるうえで、「どの場面でミスったのか」も判断材料になる。この言い間違えが起きたのが、もしスポーツ中継だったら、擁護はできないだろう。時事ネタを扱いながらも、エンタメ仕立てに昇華している「サンジャポ」だからこそ、幸いにも、大きな炎上にはならなかった。

一方で、絶対にしてはならないシチュエーションもある。今回の打率騒動を受けて、2020年にCS放送でのプロ野球中継で行われた発言を思い出したという声も、多々見られている。

この試合では、実況担当のフジテレビアナウンサーが「ダブルアウト」と発して、解説者から「ダブルプレー」と言い直されるやりとりがあった。他にも、防御率「4.91」に対して、アナウンサーが「防御率4割9分1厘です」と発言するという、打率と混同したと思われる発言も生じた。

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