成長する大質量星を宿した“星のゆりかご”をハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2024年2月18日 17時51分
こちらは「さそり座(蠍座)」の方向約5900光年先の星雲「IRAS 16562-3959」です。IRAS 16562-3959は大質量星が形成されている星形成領域として知られています。星形成領域とはその名が示すように新たな星が形成されている領域で、“星のゆりかご”と表現されることもあります。
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡の広視野カメラ3(WFC3)で観測された星形成領域「IRAS 16562-3959」(Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Fedriani, J. Tan)】欧州宇宙機関(ESA)によると、画像の中心付近には太陽の約30倍の質量がある形成途中の大質量星が存在するとみられています。この星は大量の塵に隠されていて直接は見えないものの、星から双方向に放出されたジェットが塵を取り除いたことで、画像の中央から左上と右下に向かって光が漏れ出ているといいます。
この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)」の「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータ(赤外線のフィルターを使用)をもとに作成されました。赤外線は人の目で捉えることができないので、画像の色は取得時に使用されたフィルターに応じて着色されています。画像の作成に使用されたハッブル宇宙望遠鏡の観測データは、大質量星の形成に関する研究の一環として2016年3月と2023年2月に取得されたということです。
冒頭の画像は“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”として、ESAから2024年2月12日付で公開されています。
Source
ESA/Hubble - Colouring what human eyes can’t see文/sorae編集部
この記事に関連するニュース
-
きらびやかな球状星団の輝き ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した「NGC 6440」
sorae.jp / 2024年5月5日 18時36分
-
ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した暗黒星雲「馬頭星雲」のクローズアップ
sorae.jp / 2024年5月1日 20時42分
-
ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ34周年記念画像は惑星状星雲「M76」
sorae.jp / 2024年4月26日 20時56分
-
優雅に渦巻く“ケンタウルス座”の棒渦巻銀河「NGC 3783」 ハッブル宇宙望遠鏡で撮影
sorae.jp / 2024年4月16日 21時36分
-
南天“ふうちょう座”の渦巻銀河「IC 4633」 ハッブル宇宙望遠鏡などが撮影
sorae.jp / 2024年4月12日 21時7分
ランキング
-
1やよい軒で「わかってる」人が頼んでるメニュー。「神」「最強」の声も...。《編集部レビュー》
東京バーゲンマニア / 2024年5月6日 17時0分
-
2「スナップえんどう」の筋取りが、お家にあるアレを使うだけで簡単キレイに!驚きのアイデアに「目からウロコ」「見ていて気持ち良いー!」
まいどなニュース / 2024年5月6日 15時45分
-
3【疑問】「白内障」「緑内障」は何が違うの? 原因&治療法を眼科医に聞いてみた
オトナンサー / 2024年5月6日 20時10分
-
4死者をデジタルで復活させる「故人AI」が海外で急速に普及 「悲しみに暮れる人の社会復帰を妨げる」という懸念も
NEWSポストセブン / 2024年5月7日 7時15分
-
5枯れたミントを畑に捨てたら…3年後に「地獄絵図」、 繁殖力に地主も後悔「土の総入れ替えしかない」
まいどなニュース / 2024年5月3日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください